
Office ENDLESSの代表で数多くのヒット作をプロデュースしている下浦貴敬が自ら脚本・演出を手がける新作『銀河の雨、星のつづき』。宮沢賢治『銀河鉄道の夜』をモチーフに、賢治自身の人生と物語の世界が交錯する本作では、主人公 ジョバンニと賢治の2役を佐藤たかみちが演じる。
佐藤「『銀河鉄道の夜』は母が大好きで、僕も子供の頃によく音読していました。大人になった今、それをモチーフとした作品に魂を吹き込む機会をいただけたことが幸せです。文章を読むだけで頭の中に広がる美しい情景や、宮沢賢治さんが描いた繊細な部分を、しっかり表現したいと思います」
脚本の初稿を数日で一気に書き上げたという下浦は、佐藤を起用した狙いをこう説明する。
下浦「舞台『ブルーロック』の初演で出会ってから、佐藤たかみちという俳優が成長していくのを近くで見てきました。彼の魅力は、演技だけでなく普段の表情や人間味にもあると思うので、賢治やジョバンニが持つピュアな部分を、ある種の残酷さみたいなところも踏まえて一緒に作れたらいいなと思っています」
そんな佐藤が「配役を聞いて純粋に嬉しかった」と話すのが、ジョバンニの親友 カムパネルラを前嶋曜が演じること。
佐藤「彼とは長い付き合いなのに、ここまで距離の近い役柄をやらせていただくのは初めてなんです。今まで僕たちがリアルで過ごした日々を、ジョバンニとカムパネルラの関係性にうまく持っていくことができると思いますし、彼自身がすごく魅力的で面白い人間なので、作品の中でも僕を振り回してくれるのを楽しみにしています」
ファンタジーとリアルが重なり合う中に、賢治が作品に込めた想いが浮かび上がる。そんな舞台になりそうだ。
下浦「劇場という特別な空間で、たまたま隣り合わせた人たちと一緒に演劇を観る。そこにしか生まれない空気や物語があると思って20数年間この仕事をやってきました。今回は、そういう部分を特に丁寧に作っていくつもりです。お客様自身の感性に少しでも積み重なるような何かを生み出せればと思います」
佐藤「今まで僕が出演した作品はどちらかというとエンタメ寄りで『カッコ良かったね』『迫力があったね』と感じてもらえるものが多かったと思うんです。でも今回は、観終わった後に、隣に座った知らない人と語り合いたくなる、そんな作品を届けられたらなと思っています」
(取材・文:西本 勲)

佐藤たかみちさん
「ペイントやリメイク‼
始まりは洋服探しで。形大きさはいいのにデザインが……。というのが多くて。
そこで思いついたんです。あ、自分で描こうと。
なので無地のズボンやTシャツを布用の絵の具で自分好みにペイントしたり、切ったり、縫い付けたり、遊んでます!
なかなかにお気に入りのデザインが完成してまして作ったものは全部使ってます!
特に黒のカーゴパンツは稽古着で使ってます!」
下浦貴敬さん
「今年のマイブームは圧倒的に『馬肉』です。
美味しい馬肉のお店を開拓することにすっかり夢中になりました。
連日の様々な業務で消耗した身体には、ヘルシーで高タンパクな馬肉が最高の特効薬です。
仕事終わりに美味しい馬刺しをつまみながら、キャストやスタッフと舞台の構想を練る時間が、私の貴重なエネルギーチャージの場になっていました」
プロフィール

佐藤たかみち(さとう・たかみち)
1998年生まれ。2018年、舞台『母の桜が散った夜』で俳優デビュー。主な出演作に、舞台『ブルーロック』シリーズ、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!! 東京の陣』、映画『刀剣乱舞 – 黎明-』、MBSドラマ特区『FLAIR BARTENDER’Z』など。

下浦貴敬(しもうら・たかのり)
1980年生まれ。日本大学芸術学部在学中より、演出家・西田大輔率いる「AND ENDLESS」作品の制作に携わり、2011年に「Office ENDLESS」を設立。さまざまな舞台作品をプロデュースしながら、近年は自身でも多数の作品の演出を行う。2024年公開の映画『舞倒れ』(横大路伸監督)でプロデュースと脚本を担当。今年1月に上演された『魔女の嘘と月の心音』では初めて脚本と演出の両方を手がけた。2025年に開校した総合芸術学校「ENDLESS ACADEMY」では学院長を務めている。
公演情報
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『銀河の雨、星のつづき』
日:2026年12月23日(水)~26日(土)
場:シアターX
料:一般7,500円 表現者割引3,800円 学生割引3,000円 ※表現者割引・学生割引は要身分証明書提示(全席指定・税込)
HP:https://officeendless.com/sp/gingaame/
問:Office ENDLESS mail:info@officeendless.com(平日10:00~17:00)
40名限定! 一般7,500円 → 5,500円+カンフェティポイント付き!
