校條拳太朗が移動珈琲屋の店長としてエプロン姿でおもてなし コナリミサト原作『珈琲いかがでしょう』が初の舞台化

校條拳太朗が移動珈琲屋の店長としてエプロン姿でおもてなし コナリミサト原作『珈琲いかがでしょう』が初の舞台化

 『凪のお暇』でも知られるコナリミサト原作の漫画『珈琲いかがでしょう』。これまでにアニメ化、ドラマ化と展開を広げてきた同作が、この度初めて舞台化される。主演を務めるのは校條拳太朗。アクションにも長けた彼が、あえてエプロン姿で、タコのマークの移動珈琲屋“タコ珈琲”の店主・青山一を演じることになる。

 「もともと漫画を読んでいた作品でしたので、オファーをいただいた時は本当に嬉しくて、光栄な気持ちでした。クレープやケバブが移動販売屋さんのイメージでしたが、外見も可愛くて、見かけるだけでもテンションが上がりますよね。アニメやドラマになっている作品ですが、今回は舞台ということで、舞台上に軽トラックを改造したリアルな“タコ珈琲”が出てきます。ぜひ珈琲の香りを感じながら、実際に並んで珈琲を買いに来たような気持ちで、楽しんでいただきたいです」

 ストイックに役作りをする印象がある校條。実際、自身は珈琲好きなのか聞いてみた。

 「珈琲、好きです。自分で豆を買ってきて挽くまではやったことがなかったのですが、ずっと興味はあって。今回がいい機会だと思い、先日豆から珈琲を淹れるセットを一式購入しました。本番までに役作りと共に珈琲を淹れる腕前も上達できたらなと思います」

 主人公の青山はインスタントでも缶コーヒーでも飲める珈琲を、あえて時間をかけてじっくりと淹れていく。校條自身にそんなこだわり派の彼と通じる部分はあるのだろうか。

 「僕も、作品に臨む中で、今はいいと思っていても、もっとこうできるなとか新しい発見があるので、稽古動画のひとつのシーンを何度も観ることがあります。ひとつのシーンだけを気が付いたら数時間観ていることもあるので、時間をかけるという意味ではリンクしているかもしれません。でも日常生活で丁寧に時間をかけるのは、飼い猫のブラッシングくらいです(笑)」

 様々な登場人物が、吸い寄せられるように“タコ珈琲”と出会い、そして心救われていく本作。まさに出会うべくして出会う彼らだが、この舞台はどんな人に出会ってほしい作品になるだろうか。

 「普通に生きている人でも、他人からは分からないストレスを抱えていることは往々にしてありますよね。そんな人が青山の珈琲を飲んだ時にホッとするのだと思うんです。今作も観てくださった方に珈琲を飲んでいる時のようなホッとする時間を提供できるように頑張りますので、日頃の疲れを癒しに、ぜひ劇場へいらしてください」

(取材・文:通崎千穂 撮影:間野真由美)

母の日・父の日とありますが、両親問わず、家族に感謝したいことはありますか?

校條拳太朗さん
「俳優活動を始めたばかりの時、稽古でバイトも出来ず、交通費も無く、親に相談した時、『自分で決めて(東京に)行ったんでしょう』と一蹴されたのですが、後日食べ物を箱いっぱいに送ってくれました。親も本当は心配だったんだろうと今になると思います。あの時甘やかされていたら、今の自分は居ないので、厳しく接して、そして、ちゃんと支えてくれた両親にとても感謝しています」

プロフィール

校條拳太朗(めんじょう・けんたろう)
1990年11月2日生まれ、岐阜県出身。近年の主な出演に、舞台『宇宙戦艦ティラミス』スバル・イチノセ役、舞台『ぼくらの七日間戦争』2022 菊地英治役、舞台『WORLD』シリーズ 三上龍司役、ドラマ『CODE1515』蜂須賀煌役、映画『ボクらの島冒日記』村上役など。

公演情報

舞台『珈琲いかがでしょう』

日:2023年5月17日(水)~21日(日)
場:シアター1010
料:SS席[特典付]11,000円 S席[特典付]8,800円 A席6,600円 ※他、車椅子席あり。詳細は団体HPにて(全席指定・税込)
HP:https://coffeeikaga-stage.com/
問:キョードー東京 tel.0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)

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