
演劇プロデューサーの難波利幸が企画・構成・演出・作詞・作曲・脚本を担い、自らが演者として出演し、本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎が美術・照明・音響・プロデュース・前説まで務める、演劇界の第一線を支える2人が仕掛ける本気のコメディライブが12月に小劇場「楽園」で上演される。1年で3回目という異例のハイペースだ。
難波「普段、本多グループの劇場なんてほとんど空いていないんです。それが雑談の中で愼ちゃん(本多)が『3月に1日だけ楽園が空いているよ』と。『お客さんが入るわけないじゃん!』と断ったら、周りから『客が5人だったら、難波伝説になってウケる!』と煽られて。ところがあろうことか開催したら3月も7月も満員札止めでビックリ!(笑)」
難波利幸一人芝居LIVE!の名物となっているのが、本多自らが舞台に立つ“前説”。劇場支配人とはいえ人前には一切出ない本多の前説は、多くの爆笑を呼ぶ。
難波「打ち上げで感想を聞いたら、みんな『愼一郎さんの前説、最高だった!』ですよ。その後僕が90分ずっとしゃべり、演じ、歌い続けているのに!」
本多「前説やりたいなんて一切言ってない。ただ難波さんにやらされているだけ(苦笑)」
今回のタイトル『難波サンタ、異様!』には、このタッグならではのエピソードが。
難波「電話の打ち合わせで、デザイナーが今回のタイトルは『難波さん、太陽!』にしましょうと言うから『いいね!』と。ところが上がってきたチラシを見たら、区切る位置が違っていて『難波サンタ、異様』になっていて(笑)。愼ちゃんに確認で送ったら、OKが出てた」
本多「LINEに確認が来ていましたけど、よく読んでなかったですね(笑)」
難波がこのライブに対して常に心掛けているのは、テーマの「もっとおもろいことないか!」と「観客を絶対に飽きさせない!」の2つ。
難波「歌詞で演劇を茶化したりしても僕らだから笑ってもらえる。演劇のくだらなさを言えば言うほど“この世界で必死で生きている我々の思い”というものが伝わるんじゃないかと思います。歌というよりネタを次々と客席へ放り投げていくスピード感で目先を変えていくからこそ楽しんでもらえるんだと思います」
最後に今後の指針を聞いた。
本多「終演後、楽園のそばにある『Gakuya』(本多グループが手掛けるジンギスカン専門店)にみなさん来ていただいて、お店が儲かれば最高だなと!」
難波「俺のライブのことやないんかい!」
(取材・文:冨岡弘行 撮影:間野真由美)

プロフィール

難波利幸(なんば・としゆき)
大阪府枚方市出身。演劇プロデューサー(株式会社エヌオーフォー【NO.4】)代表取締役)。松野一茂、南鳩史之、伊田美樹、リチャード・レイン、BARABAN等の名前を持ち、これまで、舞台『ダブルブッキング』、『5 years after』、『abc赤坂ビーンズクラブ』、『画狂人北斎』、Room NO.925『ジャニス』、ツギタシ『ソラ使っちゃって』など数多くのオリジナル作品のプロデュースを手掛ける。難波利幸一人芝居LIVE!は2024年9月にスタート。

本多愼一郎(ほんだ・しんいちろう)
東京都出身。1999年「本多劇場グループ」に入社。父・本多一夫が設立した劇場の運営を引き継ぎながら、新たな劇場の運営にも携わり、現在は、本多劇場、ザ・スズナリ、駅前劇場、OFF・OFFシアター、「劇」小劇場、小劇場楽園、シアター711、小劇場B1、新宿シアタートップスの9劇場を運営する本多劇場グループ総支配人を務める。
公演情報

SHINICHIRO HONDA PRESENTS
難波利幸一人芝居LIVE! -act.7-
『難波サンタ、異様!』
日:2026年12月7日(月)19:00開演(18:30開場) ※他、大阪公演あり
場:下北沢 小劇場 楽園
料:3,000円(全席自由・税込)
HP:https://no-4.biz
問:エヌオーフォー mail:no.4.stage@gmail.com
カンフェティにてチケット発売中!
