プロレスのリング上で俳優たちが己のプライドをかけ“殺陣” で対戦 「本番中に声を出して推しの俳優を応援できる貴重な機会です」

プロレスのリング上で俳優たちが己のプライドをかけ“殺陣” で対戦 「本番中に声を出して推しの俳優を応援できる貴重な機会です」

 俳優・内堀克利率いる殺陣集団「10・Quatre(テンカトル)」が贈る『BLACK TOURNAMENT』は、俳優8人がトーナメント方式による1対1の“殺陣”で頂点を目指す新感覚エンターテインメント。内堀は総合プロデューサーを務め、自らも参戦する。

内堀「殺陣は“段取り”があるからこそ成り立つわけで、勝敗はもちろん決まっていますし、お客さんも台本があることを知っているからこそ楽しんでくれていると思います。プロレスのリング上で行われ、ロープワークを駆使した殺陣もあるので、プロレス好きな方はすぐに馴染めると思いますし、声を出して推しの俳優を応援できるのがこの公演の魅力でもあります」

 狂言師の和泉元彌は第2回から出場している。

和泉「役名ではなく自分の名前で出演するところに惹かれました。“和泉元彌”として、リングという舞台に存在して殺陣で勝負をすることは、自分にとって大きな挑戦でした。内堀さんからは常に『殺陣は命懸けの約束』と言っていただいて、約束事を守るからこそ本気の殺陣を見せられるんですけど、お客さんの声援に後押しされて、いつも以上のパフォーマンスが出来上がることも⁉  興奮のるつぼの中で約束事を守るのは、決死の作業です!」

 5回目となる今回は、初めて女性が参加する。

内堀「『女性にしかできない殺陣の素晴らしさ』があると思っていて、女性の着流し姿でやる殺陣や女性ならではの儚さを表現出来ればと思っています」

 また今回、声優の大塚明夫がナレーションを務めているのも見どころの1つだ。

和泉「大塚さんに『和泉元彌、入場ー!』と言ってもらえるだけでもテンション上がりまくりです! それと煽りVも大塚さんが盛り上げてくださいます」

 殺陣だけでなく当日は様々なイベントが準備されている。

内堀「ベストバウト投票やプレゼントが当たる勝敗予想、ハーフタイムショーもあります。音楽は全てオリジナルなので、そこにも注目して欲しいです」

 最近は殺陣の団体が増え、注目度が上がっているからこそ、内堀は参戦して欲しいと呼びかける。

内堀「団体が一堂に会して、そのトップを全員連れてきてくださいと言いたいですし、殺陣は年齢制限がないので、いろいろな方が出ていただけたら嬉しいです。ちなみに個人的な夢は、松平健さんと横浜流星さんの殺陣対決です!」

(取材・文:冨岡弘行 撮影:友澤綾乃)

プラス
ステージでのハプニングはありますか?(その時のエピソードや、どうリカバリーしたか教えてください)

内堀克利さん
「かつて所属していた劇団で、公演中ブレーカーが落ちて停電になりました。
その芝居は物に妖精がいるという設定で、妖精がイタズラをして人を困らせたり導いたりするお話だった為、実際に登場していたブレーカーの妖精の仕業だ!とみんな叫びながら場を繋ぎ、しばらくして復旧したのでそのまま続行されました。僕は舞台にはいなかったので裏で大慌てしただけです」

和泉元彌さん
「アレキサンドライトステージさんが、1年に1人ずつ、3年をかけて浅井三姉妹を描いた戦国時代劇プリンセスシリーズ。大千穐楽での出来事です。
三姉妹は歴代様々な女優さんが演じられましたが、その父・浅井長政公を三作とも演じた僕にとっても本当のラストシーン。
『戦場で敵の刃に倒れた長政の耳に聞こえる三姉妹の声……幻聴である』……あれ⁇ ……そこにいるはずの無い、彩凪翔さん、齋藤ひかりさん、西条美咲さんの声が…まさに幻聴か⁉
顔を上げると歴代プリンセスシリーズに出演した彼女たちが立っている。パンフレットにも載っていない3人がいる‼
生の舞台に仕掛けられたとんでもないサプライズ。
3年かけた大作が本当に終わるのだと実感したか⁇ 涙が止まらなかった。否! 浅井長政公の涙だ。茶々7歳、初4歳、江に至っては生まれる前に、無念にも死んでいる。見ることのできなかった三姉妹の立派に成長した姿……会えるはずの無い娘たちとの夢現での再会シーンで……いるはずの無い3人が立っている……物語と現実が見事にリンクした瞬間でした。心から長政公の台詞を口にしていました。
“舞台はお客様に夢を見せるもの”ですが、まさか演者にまで夢を見させてもらえるなんて。
3年前、自らの人生を悔いるように涙を流す彩凪茶々にかけた『そなたは自慢の娘じゃ』という台詞。3年の時を超え『自慢の父上に御座います。』の彩凪茶々の声で和泉長政は成仏しました。
何が起きても舞台をやり切る私への信頼あればこそ作・演出の野口大輔さんはじめ、3年間に関わったキャスト・スタッフの皆さんがくれたプレゼントだと思います。期待に応え長政公を演じ切れたのは、役者としても大きな自信になりました」

プロフィール

内堀克利(うちぼり・かつとし)
1974年10月1日生まれ、東京都出身。劇団「10・Quatre」主宰、
BLACK TOURNAMENT 総合プロデューサー。主な出演作に、ミュージカル『アルスラーン戦記』、舞台『キングダム』、『浪人街』など。

和泉元彌(いずみ・もとや)
1974年6月4日生まれ、東京都出身。狂言師・和泉流二十世宗家。4歳の時に『靭猿』で初舞台、21歳で宗家継承。国内外の公演で狂言の普及に努める。また俳優としてもNHK 大河ドラマ『北条時宗』に主演するなど活躍。6月には三越劇場において、アレキサンドライトステージプロデュース「2作品同時上演」に昼夜替わりで主演を務める。

公演情報

10・Quatre extra battle
『BLACK TOURNAMENT~fifth element~』

日:2026年5月30日(土)18:00開演(17:00開場) 場:新木場1stRING
料:SS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 B席4,000円(全席指定・税込)
HP:https://x.com/10quatrebt
問:10・Quatre mail:ticket.10quatre@gmail.com

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事