「家を持たない者」を巡る、可笑しくも切ない群像劇 安里勇哉×定本楓馬! 豪華W主演で魅せる“宮オム”新境地

「家を持たない者」を巡る、可笑しくも切ない群像劇 安里勇哉×定本楓馬! 豪華W主演で魅せる“宮オム”新境地

 注目の劇作家としてオファーが相次いでいる脚本家・演出家の私オムと、プロデューサー・俳優として活躍している宮下貴浩。2人のユニットはこれまで重厚な人間ドラマを数多く創り出し、演劇界に爪痕を残してきた。第12回公演で挑むのは、これまでの流儀を覆す新たな世界線だ。

オム「自分が本当にやりたいことを100%表現できる、一番大切にしている場所ですね」

宮下「今回は、ここ数年の作品に比べると不思議な明るさがあり、以前から一度挑戦してみたかった新しい温度感の作品です。とはいえ、人間ドラマとして根底にあるものは変わりません。何度観ても楽しんでいただける作品になればと思っています」

 私オムが提示したモチーフは、“家を持たない者たち(ホームレス)”。

宮下「私オムに今作で書きたいことを聞いたら“ホームレスの話”と言っていて。そんなのできるのかなと思いましたが、そういえば僕とオムが出会った頃、彼はなぜか家を失い、知人の家を転々としていた時期があるんです。あいつホームレス経験者だったわ、ほな書けるかと(笑)。誰もが抱える悩みや葛藤を通して、家を持つことや失うこと、そこに生きる人々の日常を描いています」

 この世界を彩るキャストとして、ユニットではお馴染み、安里勇哉と定本楓馬のW主演に加え、初参加の田中涼星ほか実力派キャストが勢揃いする。

宮下「主演の2人はこれまでも宮オムを支えてくれた存在なので、このタイミングでW主演はすごく魅力的。安里くんは今回の役を“めんどくさい役”と言ってて(笑)。プライドだけが残った役者で自分の事を理解できてない、色々抱え込んで演じる役になると思います。楓馬くん演じる妻子持ちのサラリーマンは、彼にとってたぶん初めての役。刺激がないと生きていけないタイプなので、毎回新しいものにチャレンジして欲しいので今回も楽しみです。涼星くんは出演がやっと叶いました。持ち前のセンスで自由にかき回してくれるのを期待しています。女性陣も魅力的なキャストが揃い、楽しみにしています」

 誰もが主役たり得る存在感で、人間の複雑なグラデーションを立体的に立ち上げる。

オム「タイトルにあるように、“明日、未来”というものの捉え方から、いい刺激や希望をみなさまに感じてもらえたら嬉しいです」

宮下「英語のタイトルしかり、このメンバーだからこそ、うちのプロデュースでは今までにない初めての作風です。構えずに楽に観てもらえたら」

(取材・文:谷中理音 撮影:NORI)

プラス
2026年、“個人的”流行大賞を発表してください。

宮下貴浩さん
「流行大賞はスマート家電です。
引っ越しを機にスマート家電にしました。僕はとにかく物をなくします。なのでスマート家電のおかげで、家にいても家を出ても安心です。今年はアレクサと喋ってる回数が誰よりも一番多いと思います。あ、はい。全然さみしいですよ」

私オムさん
「私の今年の流行大賞は家の近くにあるおにぎり屋さんです。
今年一番食べたのはその店のおにぎりです。いたってシンプルなおにぎりで特別なことはされていません。いつも具はツナマヨ一択。ツナもマヨもどこかで食べたことがあるなんの変哲もない物です。なぜそのおにぎり屋さんが流行となるほど通い詰めているのかというと、最寄りのコンビニよりも近い場所にある家から一番近い食料を調達できる場所だからです。自宅での作業中に小腹がすいた時に一番早く手に入れられる食材がその店のおにぎりです。そのおにぎりがThe普通だから食べ続けられたと思います。
私は今月引越しをします。きっとそこのおにぎりを食べることはもうないと思います。
でも別に悲しくないです。流行ってそういうものだと思います」

プロフィール

宮下貴浩(みやした・たかひろ)
1981年2月27日生まれ、長野県出身。俳優として多くの舞台・映像作品に出演する一方で、水野美紀×矢島弘一『2つの「ヒ」キゲキ』、プロペラ犬『僕だけが正常な世界』など、話題作の企画・プロデュースにも積極的に携わってきた。近年の出演作に、映画『藁にもすがる獣たち』、ドラマ『夫婦別姓刑事』、NHK 大河ドラマ『豊臣兄弟!』など。2026年は10作を超えるドラマに出演し、今後もドラマ・映画作品の公開を控える。

私オム(わたし・おむ)
1989年5月10日生まれ、大阪府出身。人間の悩みや苦悩、葛藤を経て成長へと至る過程を丁寧に表現する劇作家・演出家。2023年には日本武道館で開催された「演劇ドラフトグランプリ」に初参加しグランプリを獲得。2024年、ドラマ『0.5D』では脚本を担当。また2026年に、ドラマ『101回目のプロポーズ』の続編である『102回目のプロポーズ』でも脚本を手掛けるなど、近年は注目の劇作家として原作やオリジナル作品のオファーが相次いでいる。

公演情報

宮下貴浩×私オム プロデュース 第12回公演
舞台『Nobody has a tomorrow』

日:2026年11月27日(金)~12月8日(火)
場:シアターサンモール
料:9,500円(全席指定・税込)
HP:https://www.ruby-parade.com/lp/miyaomu12/
問:公式HP内よりお問合せください

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