“1幕で帰るのはまだ早い!” 驚愕の演出と怒涛の展開が待っている ミュージカル『SPY×FAMILY』が待望の続編

“1幕で帰るのはまだ早い!” 驚愕の演出と怒涛の展開が待っている ミュージカル『SPY×FAMILY』が待望の続編

 スパイの男・殺し屋の女・超能力者の少女が、互いの利益と目的のためにお互いの正体を隠しながら、偽装家族として暮らすホームコメディで、今年4月時点でのシリーズ累計発行部数が4200万部を突破した人気コミック『SPY×FAMILY』。2023年に初のミュージカル版が上演、2025年の再演を経て、続編となる『爆弾犬篇&豪華客船篇』が上演される。

 Wキャストとなるヨル・フォージャー役は、初演から続投となる唯月ふうかと、シリーズ初参加となる真彩希帆が演じる。

唯月「続編として上演するということが嬉しくて、お話をいただいた時は『きた!』と思って、『またやらせてください』と即決しました。今回の2つのお話は、ロイド、ヨル、アーニャの家族がどうなっていくかというのと、ヨル自身の感情の変化がすごく大きく揺れ動くシーンが沢山あると思っていて、そのヨルの感情に私も寄り添って、この作品の中で自分が成長できるというのがすごく嬉しいです。中でも『豪華客船篇』はヨルのメイン回で、もちろんプレッシャーもありますし、それぞれが思い描いているヨル像がきっとあると思います。そこから離れすぎず、でも自分らしいヨルをちゃんと見つけて、一本筋の通ったヨルを作りたいなと思っています」

真彩「もともと原作の大ファンで漫画やアニメも全部観ていて、爆弾犬篇と豪華客船篇のストーリーも知っていました。お話をいただいて、『殺陣はありますか?』というのが私の第一声で、あると聞いてすぐに『やりたい!』と出演を決めました。子供の頃から速読の練習をしていたので、小説も漫画も一瞬で終わっちゃうんですけど、『SPY×FAMILY』は細かいところまでびっしりと情報が詰まっていて、1冊で長い時間楽しめるところも好きです(笑)。なによりお話が面白く、キャラクターが魅力的‼ ロイドとヨルは(〈仮初めの家族〉ではありますが)見目麗しいカップルですし、アーニャの成長や、その他のキャラもいろいろな視点から物語が描かれているのが魅力だと思います」

 2人が演じるヨルと自身との共通点を聞いてみた。

真彩「『〇〇かしら?』、『ただいまです』、『どうしたんですかね?』のような、ヨル独特な語尾を私も普段使っているんですよ。私の父が“江戸っ子”的な口調で、母が“お嬢様言葉”で、それが合わさった言葉遣いで普段喋っていて、ヨルの台本を見ていると『あ、この語尾使っているな』と共感しました」

唯月「ヨルは普段の“ふわふわ”な感じから、いざ殺しのお仕事となった時に“クッ”とスイッチが入るんですけど、私はその逆で、スイッチが切れる時に自分の世界に入っちゃう時がたまにあって、何の音も聞こえなくなるんです。ヨルのスイッチが入った時の感じと、自分のスイッチが切れた時の感じが似ているんです」

 今春上演の『ジキル&ハイド』が初共演の2人。初対面からお互いの印象は全く変わっていないそうだ。

真彩「いろいろな共演者から『すごく良い子だよ』や『フワッとした雰囲気の子だよ』と聞いていました。確かにフワっと柔らかいけど、ものすごく繊細に物事を受け止める子なんだなぁと普段過ごす中で感じて。相手や作品と向き合って『どうしたらもっと良くなるんだろう』と考えるふうかちゃんの誠実な姿勢を尊敬しています。今回は同じ役ということで、より近くで彼女がどう役を作っていくかを見ることが出来て嬉しく、そして楽しく幸せなWキャスト生活を送っています」

唯月「『ジキル&ハイド』で、真彩さんが演じたルーシーが良すぎて、心の中で『ご馳走様です!』とずっと思っていました。稽古場にいる時はとても頼もしくて、考えていることを言語化するのが上手で、それを演出家さんに伝えてくださったり、常に引っ張ってくれる存在です。本当にカッコいいなと思いながら、ふと横を見ると、お菓子をパクパク食べていたり、漫画を読んでいたりして、そのギャップがたまらないです。Wキャストということで稽古場の席が隣になったので、ずっとお話ししながら『愛おしいな』と思いながら見ています(笑)。それと真彩さんと休みが同じ日には、一緒にお出かけしたり、お買い物したり、観劇に行ったりしています。地方公演では、美味しいものをどこで食べるか、今からスケジュールを立てたいです!」

真彩「彼女と私は好きなものが似ていて、水族館好きで、シルバニア好きで、都市伝説好きでもあるんですよ(笑)。先日も地方公演の空き時間を使って水族館へ行こうと一緒に話をしました」

 本作の見どころについて、唯月には初演や再演を観劇した方向けに、真彩には初めてシリーズを観劇する方向けに聞いてみた。

唯月「知っている楽曲があるというだけでもテンションが上がると思います。あとは新しいキャラクターが増えているので、その関係性がどうなっていくかにも注目して欲しいですし、『この衣装、見たことある』や『この心の声、前も言っていたな』と思ってもらえるような伏線が散りばめられているので、細かくチェックしていただくと何倍も楽しいと思います」

真彩「“何も観ていない方も楽しめるように作る”というのが演出のG2さんのモットーで、本当にその通りだなと思っていて、キャラクターの登場シーンでは、どういう人かわかるような演出になっています。あと、私の姪っ子と甥っ子が初めてミュージカル観劇デビューするんです。これまでは『話が難しいかも……』と観に来ていなかったんですけど、『今度SPY×FAMILYやるよ』と家族LINEで言ったら、姪っ子たちの反応がものすごくて、ヨルには勝てないなと思いました(笑)。それだけ愛されている作品なので、お子さんに連れられてきたお父さんやお母さんも『歌がいい! 芝居がいい!』とハマってもらえたら嬉しいですし、きっと“推し”ができる作品だと思います」

 最後に公演を楽しみにしている読者に向けて2人よりメッセージをもらった。

真彩「特に私が声を大にして言いたいのは、『1幕が終わった後に帰らないでね』ということです。先日、1幕の通し稽古をした時に、私自身すごい満足感があって、これでもう終演したと思って帰ってしまう人がいるんじゃないかと本気で心配になるくらい盛り沢山の作品になっています。2幕もちゃんとありますし、それこそ2幕は私たちヨル・フォージャーが特に大活躍します! あっという間だと思うので、ミュージカルを観たことない方にもおすすめです! ぜひ来てください」

唯月「原作を知っている方は、『あのシーンがこんな展開に!』と思ってくれますし、出演する私たちでさえも“このセットの転換でここに繋がるんだ!”と思ってしまうくらいの驚きの連続となっていて、“本当に演出が凄い”と自信をもって言えるほど、演出のG2さんがいろいろと考えてくださっています。遊園地のアトラクションに乗ったような感覚で、何も考えずに楽しんでもらいたいです。凄まじい展開が待っています!」

(取材・文:冨岡弘行 撮影:友澤綾乃)

プロフィール

唯月ふうか(ゆづき・ふうか)
1996年9月8日生まれ、北海道出身。2012年、第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン審査員特別賞を受賞。2013年にミュージカル『ピーター・パン』で9代目ピーター・パンとして抜擢されて以来、舞台を中心に多方面にて活躍中。近年の主な出演作に、ミュージカル『ジキル&ハイド』、『白爪草』、『ジェイミー』、『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『天保十二年のシェイクスピア』、『東京ラブストーリー』、『四月は君の嘘』、『レ・ミゼラブル』、『デスノート THE MUSICAL』など。2027年2月より『キングアーサー』に出演予定。

真彩希帆(まあや・きほ)
7月7日生まれ、埼玉県蕨市出身。2012年、宝塚歌劇団に入団。高い歌唱力を持つ娘役として頭角を現し、2017年、雪組トップ娘役に就任。歴史ある名作から海外作品まで多数魅了。2021年、宝塚歌劇団を退団後はミュージカルを中心に数々のヒロイン役を務める。主な出演作に、ミュージカル『ジキル&ハイド』、『ファントム』『モーツァルト!』、『ラブ・ネバー・ダイ』など。2026年ミュージカル楽曲フルカバーアルバム「A New Life」をリリース。

公演情報

ミュージカル 『SPY×FAMILY2 爆弾犬篇&豪華客船篇』

日:2026年9月22日(火・祝)~10月29日(木)
  ※他、地方公演あり
場:東京建物 Brillia HALL
料:【土日祝・千穐楽】S席17,000円 A席12,000円
  B席6,000円
  【平日】S席16,000円 A席11,000円 B席5,000円
  (全席指定・税込)
HP:https://www.tohostage.com/spy-family2/ 
問:東宝テレザーブ tel.0570-00-7777

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