歴代ぱすてるからっと主演キャストたちが総出演! 時計塔に閉じ込められた少女たちの運命とは!?

歴代ぱすてるからっと主演キャストたちが総出演! 時計塔に閉じ込められた少女たちの運命とは!?

 まだ色濃く染まっていない原石たちが演劇、ダンス、歌を届けるクリエイティブ集団・劇団ぱすてるからっと。2023年4月に最新作の上演が決定した。今作では時計塔を舞台に、閉じ込められた少女たちの葛藤と闘いをミステリータッチで描いていく。
 ぱすてるからっと作品ではメインキャストを努めてきた、美月まりも・佐藤望美・佐藤梨菜・白石彩妃の4名に意気込みを語ってもらった。


このモヤモヤを早く解決したい!

――――ぱすてるからっと作品がいよいよ始動するこの時期はどんな心境ですか?

美月「私は振付や制作など出演以外にもやることがあるので、みんなよりも一歩早く動き始めますが、やっぱり役が決まったり、方向性を教えてもらった時に頑張ろうと気合いが入ります。今回は殺陣があると聞いたので筋トレをしなきゃと、まだ思っただけです(笑)」

佐藤梨菜(以下、梨菜)「ぱすてるからっとの前回出演作品が約1年前で、その時はまだ知り合いも少なくて人見知りなので、すごくドキドキでした。でも今回は共演経験者もたくさんいるので、みんなで和気あいあいとできたらいいなと思っています。今日もみんな知っている方々なので安心しています」

白石「私はお話をいただいた時から、やっぱり楽しみという気持ちが1番先にあります。今はあらすじを貰ってどんな感じになっていくんだろうと、ワクワクが1番大きいです。準備と言うと私も振付を担当するので、いろんなダンスを見たり、どんな感じの振りにしようかイメージを膨らませていますね」

佐藤望美(以下、望美)「私ももちろんお話をいただいてワクワクドキドキしますが、はしゃぎすぎたり、力んじゃうと、とんでもないミスをしちゃうタイプなんです。お仕事をいただいてありがたい! このために頑張ろう!と、平常心を保つことを心掛けています」

――――ワクワクの気持ちが伝わってきました。今作の企画書を拝見しましたが、SFとミステリー要素がとても気になり想像が掻き立てられます。プロット(台本の前の段階、世界観やあらすじ、人物設定が書かれている資料)を手にした時の印象をお聞かせください。

美月「プロットを最初に読む時、途中で止まって考えたり進まないことがあるのですが、今回はどういうこと?と、いきなり謎が多すぎてば~~と一気に読んでしまいました。物語の先も最後も気になる!という印象です。きっと観ているお客様も先が気になって、いま私達がワクワクしているのと同じような気持ちを味わってもらえると思います」

梨菜「本当に続きが気になる作品です。私はレイラ役を演じますが、彼女の過去や行く末とか、今後詳しくわかるのですごく楽しみです。あと登場人物として女の子がたくさん出てきます。それぞれ個性的で、みんなの未来もすごく気になりました」

白石「私も同様にまずあらすじを読んで『どういうこと!? この子はどうなるの?』と、とにかく先が気になって、早く台本を貰って最後まで読みたい気持ちです。私のこのモヤモヤを早く解決したい!」一同「(笑)」

望美「まず世界観が壮大で、物語の流れがジェットコースターみたいな感じでした。お客様にも私達の第一印象以上のワクワク感を味わってもらえるように頑張りたいので早く台本を読みたいです!」

一同「(笑)」

困惑する少女たちは記憶を失っていて……

――――役どころについてお尋ねします。とても個性的な少女たちが集いますが、それぞれ役どころの印象や演じることについて、考えていることお聞かせください。
 美月さん演じるサンゴ役は、ちょっとヤンチャな女の子ということですね。

美月「まず殺陣があるのでとても強そうです。群れることを好まない一匹狼タイプの役を演じたことが無くて、どちらかといえば輪の中心にいて皆をまとめたり、ポンコツで皆に支えられている明るい役が多かったんです。このサンゴ役は初めて演じるタイプで楽しみです。
 やんちゃでパワフルな部分は普段の自分に近いと思っているので、そこは生かして新しい役どころをお見せ出来たら。あと緑黄が好きな女の子という設定がありましたが、いままで緑系の服を着たことが無くて、でもよく考えたら名前がマリモだったので、一歩緑に近づけたかな(笑)」

――――そして梨菜さん・望美さんは、時計塔に住む人間味のない謎の美少女・レイラ役をWキャストで演じます。

梨菜・望美「プレッシャーが!」

一同「(笑)」

望美「まずダイエットしなきゃと思いました」

梨菜「私もそう思って今日はゼリーだけで過ごしています。
 レイラは、お人形のイメージがあって、塔の中に監禁されて外に出られない。周りの状況がわからないから、きっと最初は外に出たいという気持ちがあったと思うんです。そこで主人公・イチカと出会うことで、人間に対して興味を持つようになって変わっていくのかな? まだ予想です(笑)!
 もしかすると物語の最初と最後では違った性格になるのかな?と役作りが楽しみです」

望美「プロットの中にレイラの願望が1つ書かれていて、『外に出て自由に走り回りたい』と。
 とても大事なヒントをいただいたので、そこをまず大事にして、何年も独りでどんな気持ちだったのか。ミステリアスな中にも人間らしさもあって、台本をいただいたら更に深めていきたいです。レイラの登場シーンとか楽しみですね」

――――そして白石さん演じるニーナは内気な子という役どころです。

白石「ニーナは物静かで、なかなか自分の意見を言えないタイプ。物語の後半ではハッカー並みの技術でパソコンを操り活躍するのですが、ハッカー並みではないですが私もパソコンや機械いじりが好きで人見知りなので、すごい共通点だ!と思いました。
 あと水色が好きとも書かれていて、実は小学生の時に水色のランドセルを背負っていたんです。もうこの役にすごい共感していて、とにかく演じる事が楽しみです」

よりパワーアップした所をお見せできるように

――――密室に近い環境がメインになりそうですが、見どころのひとつとして会話劇にも期待が膨らみます。今作で挑戦となりそうと思うことは?

美月「去年もこの4人一緒にシブゲキに立って今回2回目になります。前回は出演できて嬉しいという気持ちがありましたが、今年は嬉しいだけではなく、さらにみんなを幸せにしたいです。
 私は1年ぶりに殺陣があるので、よりパワーアップした所をお見せできるように頑張りたいです」

梨菜「私はミステリアスな感じを言葉でどう表現するかが課題ですね。たった一言でもセリフの言い回しによって元気に聞こえたり悲しく聞こえちゃうとか、それをいかにレイラの雰囲気に合わせられるか。それが今とても心配ですけど頑張りたいです」

――――ミステリアスな女性ってちょっと憧れますよね

梨菜「憧れます! これを機にちょっとミステリアスさを蓄えて、普段からミステリアスな女性をテーマに生きていきたい(笑)」

美月「稽古場で『あの人、空気が何かちがう!』って」

望美「この4人だけは理由を知っている!」
一同「(笑)」

――――望美さんはいかがでしょうか?

望美「レイラは私の予想ですが、最初はどちらかというと影響を与えていく存在なのかしら、と。でも最後には主人公のイチカちゃんから今まで持っていなかったものを手に入れる……と勝手に自分で考えています。
 自分がどれだけ影響を与えられるか、貰ってどう変われるのか! 1番気にしているところであり頑張りたいところです。最初と最後の印象の違いを少しでも出していけたら」

白石「ニーナは物語の中で自分の能力を駆使して成長する役だと思うので、ニーナと一緒に自分自身もこの作品の中で成長できたらいいなと。
 あとエンディングのダンスの振付を担当します。ぱすてるからっとでは何度か担当していまして、やっぱり物語の締めなので、みんなが積み上げてきたものを壊さないように、もっと物語を引き立ててプラスになるような振付を作ることが挑戦です」

――――振付のお話が出ました。オープニング担当の美月さん、エンディング担当の白石さんにお尋ねしますが、今イメージしていることや振付で意識していることは?

美月「オープニングダンスを振付する時は、いつもワクワク感と、ちょっとしたネタバレを心掛けています。リピーターさんが観たら、あれ!?と思う部分だったり、キャストがオープニングダンスを踊り終えた時に、1つの作品を演じきった時と同じような気持ちになったり。オープニングは物語や人物の紹介なので、賑やかで華やかに、今回もシブゲキで上演するので、大きな舞台と綺麗な照明の中でみんなの良さを、ダンスの上手い下手関係なく届けられたらと思っています。
 今回はちょっとダークなイメージもありますけど、塔の中の世界が私達の世界、私達の生きている場所として力強く明るく表現したいです。人数も多いのでいつも迷いますが、シブゲキの良さを生かして美しいフォーメーションにも挑戦したいです」

――――そしてエンディングも物語を締めくくる大事な役割がありますね。

白石「私がエンディングを作る時は、物語の余韻を感じられる振付をテーマに作っています。映画のエンドロールのように、こんな話だったみたいな振り返りつつ余韻が残るものができたらと。まだ楽曲はこれからですが、どうなっていくのか自分自身もドキドキです」

――――ちなみに今まで担当したエンディングで印象に残っているものは?

白石「全部印象に残っていますが『裏シンデレラ物語』のエンディングは、物語にそって前半は落ち着いた雰囲気を残しつつ最後は華やかに終わらせたくて。
 物語を観て沈んで終わらないように、ハッピーな気持ちになるけど少し切なさが残るみたいな、物語と繋げることを意識して作ったので印象に残っています」

――――美月さんの印象に残っているオープニングもお聞かせください。

美月「私は『西園寺家の繁用』ですね。ドタバタコメディで、メイドたちが踊ってポップな歌詞に合わせてみんながワイワイお掃除したりキャッチーな振付を作って、プロジェクションマッピングもあったので、華やかな映像と一緒にみんなが踊る賑やかなオープニングでした。それがとても評判が良くて、やっと自分の方向性が掴めた印象があります。こう作ったらみんなが喜んでくれるんだとわかって手応えを感じられたのがその時ですね。
 もちろん他にも好きな振付はいっぱいあります。シリーズ物であれば似た振付を入れたり、そういう事ができるようになって、人数が多いからこそできる振りにももっと挑戦したいです。今回もまた新たな世界観でみんなを驚かせたいです」

――――最後にお誘いのメッセージをお願いします。

望美「シブゲキに戻ってきました。前回よりも更に満足して帰っていただけるように、みんなで協力して頑張ります。ぜひいらしてください」

白石「絶対に面白くなります! 今私達が感じているワクワクをお客さまにも劇場で感じていただけたら嬉しいです。シブゲキは椅子がフカフカで快適な空間で観られます! 劇場でお待ちしております」

梨菜「ぱすてるからっととして大きくなって戻ってきたみんなを見ていただきたいです。いらしてくださったお客さまがもう1回観たいと思ってもらえるように、今後のぱすてるからっと作品も観たいと思ってもらえるように、みんなに興味を持ってもらえたら嬉しいです」

美月「シブゲキは今までで1番大きい劇場で2年連続出演は本当にありがたいことです。今後も出演したいですし、さらにステップアップしていきたいです。今回も出演だけではなく、様々なチャンスをいただいているので、それに応えられるように精一杯頑張ります。これからもみんなのことを応援していただけたら嬉しいです」

(取材・文&撮影:谷中理音)

プロフィール

美月まりも(みづき・まりも)
1996年2月21日生まれ、東京都出身。過去には、アイドルユニット「乙女☆シスターズ」、「まじょぴちゅ」などに所属。女優ほか、振付師としても活動中。劇団ぱすてるからっとでは、『西園寺家の儀典』W主演・ダンス振付、『フェイクワンダーランド』W主演・ダンス振付・オープニングテーマ曲歌唱など。

佐藤望美(さとう・のぞみ)
1995年11月9日生まれ、岩手県出身。女優・グラビアアイドル。アイドルユニット「sherbet」元メンバー。「ミスヤングチャンピオン2018」グランプリ受賞歴がある。劇団ぱすてるからっとでは、『裏シンデレラ物語』出演、『天明高校サイエンス部!』W主演。

佐藤梨菜(さとう・りな)
1991年10月16日 生まれ、静岡県出身。アイドルユニット「FEAM」でライブを行いながら、振付や舞台出演も精力的に行っている。劇団ぱすてるからっとでは、『リリーフ・ライト・ガン』、『イモーラル・ディテクティブ』に出演している。5月『again 〜手が届きそうな遠い未来に~』出演予定。

白石彩妃(しらいし・さき)
2000年1月13日生まれ、東京都出身。ガールズユニット「Tokyo Rockets」元メンバー。現在は役者として映画、舞台など幅広く出演。劇団ぱすてるからっとでは、『リリーフ・ライト・ガン』出演、『イモーラル・ディテクティブ』準主演など。

公演情報

ぱすてるからっとproduce 舞台『時計塔のレイラ』
日:2023年4月26日(水)~30日(日)
場:CBGKシブゲキ!!
料:S席[特典付]7,800円
  A席・車椅子席6,800円
  (全席指定・税込)
HP:https://pastelcarat.web.fc2.com
問:ぱすてるからっと mail:pastelcarat_info@yahoo.co.jp

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