
原作・江戸川乱歩による『黒蜥蜴』が、姿月あさと主演で来年1月15日より三越劇場で上演される。本作のプロデューサー・名塚新一郎から姿月への熱烈なオファーを経て実現。数々の上演を通して、劇団ごとに異なる表情を見せてきた『黒蜥蜴』を、本作では新派版を起点に、脚本家・齋藤雅文による潤色と演出で、新たな物語を描く。
宝塚歌劇団宙組の初代トップスターとして一時代を築き、その輝きを今なお更新し続ける姿月は、来年で芸能活動40周年を迎える。取材部屋に現れた瞬間、その場の空気を凜と引き締める存在感は健在。タイトルロールでもある妖しく美しい女盗賊・黒蜥蜴への思いや、本作の魅力についてたっぷりと語ってもらった。
「もう“美の世界”ですよね。舞台に立った瞬間、観る人をハッとさせるような……黒蜥蜴には圧倒的な美しさが必要だと思うんです。出演を決めたときから、“私生活でも美しくいなければ”という意識があります。誰も見ていない時間の積み重ねが、舞台上のふとした所作に表れるものですから。黒蜥蜴は、決して1つの色では語れない人物。作中で登場する宝石“クレオパトラの涙”のように、見る角度によって異なる輝きを放ち、その奥に孤独を抱えている人物だと感じています」
“美”への確固たる信念を語る姿月にとって、黒蜥蜴は節目に出会った運命の役。それでも、出演を決めるまでに覚悟が必要だったと謙虚に振り返る。
「美輪明宏さん、五代目坂東玉三郎さんをはじめとする名俳優の皆様が挑んできた役です。一昨年、最初に出演のお話をいただいた際も、“なぜ、私?”というのが率直な気持ちでした。名塚さんとは時間をかけて話をさせていただき、大変有難いことに『黒蜥蜴にぴったり』と何度も後押しをしてくださって。実は宝塚在団中に明智小五郎を演じたことがあり、これもご縁なのかなぁと感じています。たくさんの方との出会いがあって今の私があります。人との出会いは私の財産。その一つひとつを大切にしながら、役とも真摯に向き合っていきたいです」
初めて三越劇場に立つ姿月は、「共演者と一緒に、この劇場に立てることも楽しみの1つ」と、期待に胸を膨らませる。
「観劇で何度も訪れたことがある場所ですが、三越劇場の持つ不思議な魅力は、本作の世界観にぴったり。新年早々、皆様を『黒蜥蜴』の不思議な世界にお連れします。ぜひ、劇場までお越しください」
(取材・文:山田浩子 撮影:間野真由美)

プロフィール

姿月あさと(しづき・あさと)
大阪府生まれ。1987年に宝塚歌劇団へ入団し、1998年に宙組初代トップスターに就任。2000年の退団後は、ボーカリスト・女優としてコンサートやミュージカルを中心に活動を続ける。2027年に芸能活動40周年を迎える。2026年は『エリザベートTAKARAZUKA30周年 スペシャル・ガラ・コンサート』に出演したほか、毎年恒例の『THE PRAYER』や『昭和歌謡祭』などコンセプトの違うプロデュース公演を開催。また9月に『姿月あさと Billboard Live 2026 with Special Guest 渡辺大輔』、10月4日にタンゴ公演『姿月あさとwith アストロリコ』を開催予定。その他、ゲスト出演公演や舞台などに出演予定。
公演情報

姿月あさと40周年記念公演 『黒蜥蜴』
日:2027年1月15日(金)〜17日(日)
場:三越劇場
料:SS席12,000円 S席11,000円
A席9,000円(全席指定・税込)
HP:http://www.e-nesto.com
問:三越劇場 tel.0120-03-9354(12:00〜18:00)
22名限定!A席9,000円 → 6,800円 +カンフェティポイント付き!
