ヨーロッパの名門で活躍する日本人ダンサーが、人気のガラ公演で凱旋 「歴史ある舞台で踊れることが、今からとても楽しみです」

ヨーロッパの名門で活躍する日本人ダンサーが、人気のガラ公演で凱旋 「歴史ある舞台で踊れることが、今からとても楽しみです」

 世界の名門バレエカンパニーから旬のダンサーが集まる『バレエの美神』シリーズ。2021年に復活してから3回目となる『Ballet Muses -バレエの美神 2025-』では、ベルリン国立バレエ団のプリンシパル 佐々晴香が初出演を果たす。

 「歴史ある舞台へのオファーをいただき嬉しく思います。素晴らしいダンサーたちとの共演が今からとても楽しみです」

 パートナーを組むのは、同じバレエ団のダヴィット・ソアレス。2024年に『ジゼル』で共演して以来、様々な演目で信頼関係を深めてきた。

 「彼はバレエに関してとても知識が豊富で、一緒にリハーサルしているだけでとても勉強になります。お互い踊りの中で音楽性と細かいディテールの部分、演技の部分を気にするタイプなので、リハーサルも毎回とても濃く、充実感のある時間を過ごしています」

 また「長身を活かした彼のダイナミックな踊りは、見ていて気持ちがいい。そして上体の使い方がとても上品です」と賛辞は尽きない。

 「パートナリングもとても上手で、私も踊りやすく、何でもできる気がするくらい、一緒に踊っていて本当に楽しいです。プライベートでもとても仲良くしていて、お互いズバズバと意見が言い合えるのも良いのかもしれません(笑)」

 注目ポイントは、ベルリン国立バレエ団で芸術監督を務めるクリスチャン・シュプックの作品『ノクターン』を踊ること。

 「ショパンの曲にモノクロ調のライティングと衣裳でとてもしっとりとした作品です。ダヴィットとこの作品を踊るのは初めてなので、お互いの動きがどうマッチしていくのかなど、毎回新鮮な感覚で踊れると良いなと思っています」

 さらに、往年の世界的スターダンサーで現在はパリ・オペラ座バレエ団で芸術監督として活躍するジョゼ・マルティネス振付の『ドリーブ組曲』にも初挑戦。

 「多くのダンサーが踊りたいと思う作品の1つです。とても可愛らしい雰囲気が魅力で、ダンサーたちの生き生きとした掛け合いも楽しめると思います」

 多彩な出演者と演目を堪能できるのがガラ公演の魅力。今回も見逃せない内容になりそうだ。

 「音楽性や表現力をフットワークなどの複雑な振付で体現するヨーロッパのバレエを少しでも味わっていただけたらと思い、ダヴィットと2人でレパートリーを選びました。お会いできることを楽しみにしています!」

(取材・文:西本 勲 撮影:Karin Shikata)

プロフィール

佐々晴香(さっさ・はるか)
5歳よりバレエを始める。2012年、ヒューストン・バレエ・アカデミーに留学。卒業後は、東京シティ・バレエ団、ドルトムントバレエ団、スウェーデン王立バレエ団、ノルウェー国立バレエ団を経て、2023年よりベルリン国立バレエに所属、プリンシパルを務める。主な出演作に、マカロワ版『ジゼル』、ヌレエフ版『白鳥の湖』、ハイデ版・シュプック版『眠れる森の美女』、スティーヴンソン版『シンデレラ』など。

公演情報

Ballet Muses -バレエの美神 2025-』

日:2025年10月31日(金)・11月1日(土)
   ※他、大阪・愛知公演あり
場:東京国際フォーラム ホールC
料:SS席22,000円 S席19,000円 A席15,000円
  B席11,000円 C席8,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.koransha.com
問:光藍社チケットセンター 
  tel.050-3776-6184(12:00~15:00/土日祝休)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事