あの名曲たちがオーケストラの重厚なサウンドと共に楽しめる　クラシックの殿堂に響く、DEENのメロディー

　1990年代のJ-POPシーンに登場するやいなや、デビューシングルからミリオンヒットを記録し、その後も次々とヒット曲を連発したDEEN。2000年以降もその人気は衰えず、現在に至るまで多くの、そして世代を超えたファンに愛されている彼らは、現在はボーカルの池森秀一とキーボードの山根公路によるユニットとして活動している。2023年、結成30周年の節目に初めて開催したオーケストラコンサートに、今年再び挑む。

池森「開催が決定したときからずっとワクワクしています」

山根「前回は自分も後ろからフルオーケストラの音を感じる贅沢な体験をして、是非沢山の人にこのDEENとオーケストラのコラボを聴いてほしいと思っていたので、また開催されて嬉しいです」

　これまでも大会場でのライブを重ねてきたが、やはりオーケストラを従えてのコンサートはひと味違うものがあるという。

池森「言葉にするのはとても難しいのですが、巨大な音の波が後ろからブワーって来る感じです。しっかり立っていないと押し倒されてしまう感じです」

山根「沢山の音が混ざり合う音のうねりはオーケストラの醍醐味であり、それらによる楽曲のダイナミクスを感じられることは大変感動的です」

　共演するパシフィックフィルハーモニア東京をまとめる指揮者は、2年前もタクトを振るった西谷亮。すでに信頼関係が築かれている。

池森「西谷さんはとっても明るくて、気持ちよくオーケストラをまとめてくれます」

山根「オーケストラの完成度を追求されているのはもちろんのこと、『コンサートに来てくれたみなさんに楽しんでもらえるように』という気持ちを持ってタクトを振るっていらっしゃる方です」

　会場に集ったファンから、沢山の喜びの声を聞いたという。

池森「迫力が凄かったとみなさん仰っていました！」

山根「拍手や声援が天井から降ってくる感覚になったのも、前回のオーケストラコンサートが初めてでした。また、前回が好評だったので『是非また開催してほしい』とのお便りも沢山いただきました」

　ファン待望のオーケストラコンサート。最後に2人の意気込みを聞いた。

池森「まさに、音を楽しむ！　音楽の力をみなさんに届けたいと思います。当日はお洒落していらしてください」

山根「DEENとフルオーケストラのコラボレーション。普段聴いているライブや音源とはまたひと味違う迫力と臨場感を、是非生で体験していただければと思います」

（取材・文：渡部晋也）

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