ネルケプランニングによる関西発、演劇エンタメプロジェクトの第2弾 濃厚なドラマとショーの一体感が交錯する舞台を

ネルケプランニングによる関西発、演劇エンタメプロジェクトの第2弾 濃厚なドラマとショーの一体感が交錯する舞台を

 今夏、NELKE WEST PROJECT の第2弾、舞台『ペパロニ・ヴァンパイア』の上演が決定した。須田翔子による同名漫画を原作に、家族やLGBTQ+をテーマに据え、ドラァグクイーンのローリの生き様を描く。主人公・ローリ役を、音楽ユニットENVii GABRIELLAのリーダーで、本作が俳優初挑戦となるTakassyが務め、自身が主宰する劇団で演出・脚本・出演を手掛け、実績を重ねてきた俳優・石川湖太朗が演出を務める。Takassyと石川に本作の魅力を聞いた。

Takassy「最初にオファーをいただいた時は、“本当に私?”というのが正直な気持ちでした。普段の音楽活動は自分を表現するものだけど、演技はその逆で、役のために自分を消すような作業というイメージがあって。自分にできるのか、疑問の方が大きかったんです。ただ、湖太朗さんの演出作品を拝見して、“この方となら面白いエンタメができる”と感じ、出演を決意しました」

 石川は、本作を“簡単ではない作品”と位置づける。

石川「ドラァグクイーンの主人公による歌やダンスのショーがありつつ、マイノリティとしての背景や過去などセンシティブな要素も描かれます。ドラマとしてのシリアスさと、ショーとして観客と一体になれる高揚感、その両方を成立させたい。Takassyさんの力を借りながら、この作品を舞台化する意味をしっかり打ち出していきたいです」

Takassy「原作を読んで、ローリは人生の中で多くの“喪失”を経験してきた人だと感じました。期待して、裏切られて、また失う。その積み重ねが、ローリの少しツンとした振る舞いにつながっているのではないかと。エンタメとしての楽しさがありながら、観た人がどう生きるかのヒントになるような作品じゃないかな」

 最後にカンフェティ読者へメッセージを聞いた。

石川「小劇場を中心に活動してきた自分にとって、大阪と東京でTakassyさんと新たな挑戦ができることは大きな意味があります。異なるフィールドで培ってきたものが交わる化学反応が絶対に起きるはず」

Takassy「LGBTQ+は、当事者の私でも今の日本で扱う難しさを感じています。近年は当事者の声やジェンダーフリーへの配慮が広がる一方で、“触れにくいもの”のように思ってしまう方もいるかもしれない。ただ、本作ではそういった枠組みを超えて、1人の人間の物語として届けたい。観終わったあとに、少し前向きな気持ちで帰っていただけるはず。ぜひ劇場で体感してください」

(取材・文:山田浩子 撮影:友澤綾乃)

プラス
あなたが大切にしている時間はどんな時間ですか?

石川湖太朗さん
「最近、スタッフだけで集まって作品について話したり、次回作の話をしたりする機会があったんです。1週間前には出演してくれた役者たちとバーベキューもしたんですよ。仕事で出会った仲間なのに、プライベートでも集まってくれるって気づいて、すごく嬉しくて。昔は親睦会とかってちょっと面倒くさいなって思ってたんですけど、今はすごく大切にしたい時間だなって思ってます。演劇という共通言語を持てる仲間が増えたって実感できて、すごく安心できました」

Takassyさん
「石川さんとは逆で(笑)誰にも邪魔されない1人の時間ですね。もともとインドアで、1人でずっと作業してるのが好きなんです。曲を作ったりする時間も好きだし、最近は永遠に革を磨いてます。ヴィンテージものが好きで、ヴィンテージショップで気に入ったバッグを買って、クリーニングしてツルツルにするんですよ。ずっと磨いてると無心になれて、そういう時間がすごく大事で。仕事の時間も大好きなんですけど、1人で没頭できる時間が本当に好きですね」

プロフィール

Takassy(たかし)
神奈川県出身。総合エンタメユニット「ENVii GABRIELLA(エンヴィ ガブリエラ)」通称エンガブのリーダーで、ユニットの楽曲やアートワークを担当。2017年のエンガブ結成を機に、自身のセクシュアリティをカミングアウト。2021年、KING RECORDSよりメジャーデビュー。2023年、自らの半生を綴った著書「私は私の幸福論を歌うから、あなたはあなたの幸福論を歌えばいいの」(KADOKAWA)上梓。YouTube チャンネル「スナックENVii GABRIELLA」など多方面で活躍中。

石川湖太朗(いしかわ・こたろう)
静岡県出身。サルメカンパニー主宰。脚本家・演出家・俳優。客演としては劇団鹿殺し・Pカンパニー・Makino Playなどに出演。近年の出演作品に、Makino Play vol.1『東京原子核クラブ』、Makino Play vol.2『モンローによろしく』、DULL-COLORED POP 第25回本公演『岸田國士戦争劇集』など。

公演情報

NELKE WEST PROJECT vol.2
舞台『ペパロニ・ヴァンパイア』

【東京公演】
日:2026年8月14日(金)~23日(日)
場:CBGKシブゲキ!!
料:土日8,500円 平日8,000円(全席指定・税込)

【大阪公演】
日:2026年7月31日(金)~8月9日(日)
場:ABCホール
料:土日7,500円 平日7,000円(全席指定·税込)

HP:https://www.nelke.co.jp/stage/nelkewestproject_vol2/
問:ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/contact/

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