本作に出演する私立恵比寿中学の星名美怜と元欅坂46の鈴本美愉は、同じ1997年生まれの同級生。実は7年前に音楽番組のトークコーナーで一度“共演”したことがあり、久々の再会となる。お互いの印象をこう語ってくれた。
星名「見た目がクールだから、クールなキャラなのかなと思っていたんですけど、久々にお話したら、すごく柔らかい方で。同じ25歳ですし、今回は親友役なので、仲良くできたらいいなと思います」
鈴本「7年前に会ったときも可愛らしくて、元気のある方だなと思っていたのですが、久々にお会いしてもその印象は変わりません。場を和ませるのが上手な方です」
アイドル・芸人・俳優と多岐に活躍する個性的な14人のキャストたちが挑むのは、筋書きのない演劇。事前に用意される台本は存在せず、稽古場で出演者と構成・演出の川尻恵太が理想の学生生活を語りながら作品を作っていくという。
星名「筋書きのない演劇って、なかなかない。稽古では、それぞれが学生生活でやり残したことや、当時の学校の雰囲気など、パーソナルなことを語り合う時間を取っています。キャストの年齢には幅がありますが、共通の認識や擦り合わせをしているので、きっと観ている方も青春時代にタイムスリップできるような作品になる気がします。キラキラしたものや切なさなど、青春を一緒に思い出していただけたら」
鈴本「稽古場で作品を作っていくということで、すごくワクワクしています。どんな作品になっていくのか楽しみですし、観に来てくださる方々にも楽しみにしていてほしいです」
筋書きがないとはいえ、演じる役にはそれぞれキャラクターの設定が一応与えられている。
星名「“漫画家志望の陰キャ女子”の結城芽衣子役を演じます。あんまり“陽キャ”とか“陰キャ”とか、そういう見方をしたことがないし、私とはめちゃくちゃかけ離れている役。自分と真逆の役を演じるのは難しいと思いますが、役のことを考える時間は楽しいし、自分の幅も広がると思うので、頑張ります」
鈴本「私が演じるのは“BL好きのオタク女子”の木戸あずさです。私も好きなものはとことん好きというオタク気質な部分があるので、その点はちょっと気持ちが分かります。ただ、BLについてはまだまだ知らないので、もっと研究して、舞台でBL好きということを表現できたら」
舞台上でどのような学園ドラマを見せてくれるのか、“開校”を楽しみに待ちたい。
（取材・文：五月女菜穂）
鈴本美愉さん
「『+1cm』というエッセイ本を定期的に読み返しています。気分が下がってしまった時や、何かモヤモヤしている時に読むと心が救われるので大好きな本です。“+1cm”自分のことを好きになれるような素敵な本です。よく友達やファンの皆さまにもお薦めしています」
星名美怜さん
「『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』です。映画化にもなった小説で、何度読み返しても、一つひとつのエピソードがとても切なく心をギュッと締め付けられるラブストーリーです。最初に読んだ時、ラストにかけての衝撃が忘れられず、もう一度読み返す事で、主人公の思いを丁寧に理解することができました。読めば読むほど深みが出る作品だと思います。映画もとても好きなのですが、見返しては次の日、目を腫らす程泣いてしまう、何度でも感動できます。まだ読んだことのない方は、是非一度手に取っていただきたいです」
プロフィール
星名美怜（ ほしな・みれい）
1997年11月2日生まれ、神奈川県出身。アイドルグループ「私立恵比寿中学」のメンバー。近作では、ミュージカル『オープニングナイト』〜桜咲高校ミュージカル部〜に出演。
鈴本美愉（ すずもと・みゆ）
1997年12月5日生まれ、愛知県出身。アイドルグループ「欅坂46」の元メンバー。2022年、SUGARBOY『大迷惑』で初舞台を踏む。今回が自身二度目の舞台となる。
公演情報
ドラマチックハイスクール
日：2022年10月7日（金）～16日（日）
場：品川プリンスホテル クラブeX
料：8,900円（全席指定・税込）
HP：https://dramatic-highschool.com/
問：キョードー東京 tel.0570-550-799（平日11:00～18:00／土日祝10:00～18:00）
