DIAMOND☆DOGS（以下D☆D）の人気コンテンツ『Dramatic Musical Collection（以下DMC）2022』が上演される。多彩なゲストとD☆Dメンバーが出演し愛されてきたシリーズ最新作に、『ミス・サイゴン』で演じたエンジニア役の記憶も新しい東山義久が、どう取り組むのかを語ってくれた。
「僕自身にとっても様々なミュージカルナンバーとの出会いになっている貴重なステージなんです。宮﨑誠さんが音楽監督として豊富な知識の中から、僕なら僕にあった楽曲を提案してくださる。実際いま僕は『ミス・サイゴン』の舞台でエンジニア役をやらせていただいていますが、「アメリカン・ドリーム」も『DMC』で歌ったのが最初の出会いでした。そこから作品を紐解いていき、役を知っていく内に、これは僕がやってきたことを活かせる役なんじゃないか？と思うようになった。もし『DMC』がなかったら、オーディションを受けようとは思わなかったでしょうから、感慨深いものがあります。
ただ、ミュージカルの名曲って物語が進み、役としての感情も高まって“ここだ！”というところで歌われる。わかっていたつもりのことを改めて強烈に感じて、名曲を集めてショーを作るのは非常に難しいなとも再認識しています。それだけにただナンバーを羅列するのではなく、どれだけ作品の背景、ドラマを感じて全体の流れを構築できるかをより深く考えていきたいです。
お馴染みのオープニングからそれぞれのソロのあと、ミュージカル映画の名曲で綴る「Cinema Connection」と、益々人気が高まっているフランス産ミュージカルのナンバーを集めた「French Connection」の2バージョンを回替わりでお届けします。全く違う形で作りますので、是非両方を楽しんでいただけたら。そこから『DMC』のこれまでの作品で人気が高かったナンバーや、名シーンを一気にご覧いただく3部構成になっています。
ゲストに元宝塚トップスターの北翔海莉さん、『DMC』に欠かせない存在の木村花代さん、『SAMBA NIGHT』にも参加してくれた藍里（常川）、そしてD☆Dとは3年ぶりの共演となる東山光明が揃います。特に光明とは久々の本格的な兄弟共演で両親は喜んでますが（笑）、自分としては弟だから、という形での共演は絶対にしないと決めていました。対等のパフォーマーとして舞台に立てると確信できた時にと、密かにずっと期するものがありましたので、お互いに“経験を積んだ今だ！”と思えたことも嬉しいですね。
もちろん光明だけでなく、ゲストの皆さんそれぞれの素晴らしい歌唱力をはじめとした大きなお力をお借りして、D☆Dメンバー全員のソング＆ダンスが詰まった、コンサートを超えた“ミュージカル・ショー”を作っていきますので、是非楽しみにしていてください！」
（取材・文：橘 涼香 撮影：平賀正明）
「何度も読み返すものと言えば、漫画なのですが、自分の1つのバイブルとなっている『ジョジョの奇妙な冒険』です。あの何とも言えない独特の世界観、魅力的なキャラクターとその立ち居振る舞いは、作品の役作りの上で行き詰まることがあると、今でも読み返してはヒントをもらいます。“ジョジョ立ち”と言われるポーズの研究は、ダンスをする上でもとてもいい刺激をもらっています！ まだご覧になってない方は是非!!」
プロフィール
東山義久（ひがしやま・よしひさ）
大阪府出身。大学卒業と同時にミュージカルで初舞台。2000～2001年『エリザベート』のトートダンサーで注目を集める。2003年DIAMOND☆DOGSを始動し、リーダーとして出演の他、構成・総合演出も手掛ける。2013年には肉体の可能性を追求する新カンパニー“BOLERO”を立ち上げるなど多方面に活躍の幅を広げ、2022年『ミス・サイゴン』では主演・エンジニア役を個性豊かに務めて絶賛を博した。近年の主な舞台作品に、ミュージカル『The View Upstairs -君と見た、あの日-』、『夜想曲』、SHOW CASE『ODYSSEY』、『ALTAR BOYZ』、『CLUB SEVEN ZERO III』、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage、『ELF –The Musical』、ミュージカル『イヴ・サンローラン』など。2023年2月には『CLUB SEVEN 20th Anniversary』への出演が控えている。
公演情報
Dramatic Musical Collection 2022
日：2022年11月16日（水）～22日（火）
場：博品館劇場
料：9,500円（全席指定・税込）
HP：https://www.hakuhinkan.co.jp/theater/
問：博品館劇場 tel.03-3571-1003
