
出版から約150年、長きにわたり愛される名作『ピノッキオの冒険』を原作として、日生劇場が新しい音楽劇を創作。主人公・アヤを演じるのは、美山加恋。ピノッキオを演じるのは、DJみそしるとMCごはん(以下、おみそはん)。オファーを受けた気持ちを2人はこう語る。
美山「日生劇場という歴史ある場所で、私自身も何度も観劇に訪れているので、主演で立たせていただけることは、またとない機会。オファーはすごく嬉しかったです」
おみそはん「舞台の上でお芝居をするのが初めて。新しい挑戦の機会をいただきました。ピノッキオはラップをするキャラクターと聞いて、私は食べ物のラップを続けてきたので、それならできることもあるかなと思って……」
原作は、無邪気なあやつり人形の少年・ピノッキオが、理不尽で厳しい社会に挑み、失敗を繰り返すことで得る成長と、子どもへの無償の家族愛を描く作品。
美山「実は原作を読んだことがなくて、ディズニー映画の方のイメージが強かったですね。嘘をついたら鼻が伸びるイメージで、割とポップに受け取っていたんですが、今回、原作を含めていろいろ調べてみると、ダークな描写や風刺的なものも色濃く出ていて。思っているよりも、真剣に大人が『この世界は本当にあるんだ』と提示しないと、子どもは観てくれないはず。子どもたちの心にちゃんと残るような作品にしたいです」
おみそはん「私も幼い頃に絵本や映画で触れたことはあったんですが、改めて大人になって作品に触れてみたんです。私自身が子育て中ということもありジェペットさんの目線で観ることになって、彼の愛情深さに感動しました。子どもの頃とはまた違った感覚で物語を受け取りました」
それぞれの役については。
美山「アヤはオリジナルのキャラクター。どこか自分の気持ちを我慢してしまう女の子で、唯一の友達と言えるのがピノッキオなんです。今はSNSが発達しすぎて、現実で感情表現をするのが苦手なお子さんもいるのではないかなと思いますし、私も小さい頃そうだったので、アヤには結構共感できるんですよね」
おみそはん「ピノッキオは無邪気で一生懸命で、憎めない可愛いキャラクターです。私自身が初めての舞台なので、見るもの聞くものがすべて新鮮なんですが、その気持ちが役とリンクするかもしれないと思って。この新鮮さを大切にしながら演じたいです」
美山「劇場に来るだけで1つの思い出になるはず。私自身、幼い頃に観た舞台作品は今でも覚えていますから。観に来てくださるお子さんにとって、大事な思い出として心に残ってもらえるように頑張ります」
取材・文:五月女菜穂 撮影:曳野若菜
スタイリスト:〈美山〉藤井希恵 〈DJ みそしるとMCごはん〉藤谷香子
ヘアメイク:〈美山〉池戸朝都 〈DJ みそしるとMCごはん〉atsu.co


美山加恋さん
「学生時代、お弁当を食べる機会はあまりなく、運動会の日くらいでした。だからこそ、その日のお弁当は特別な思い出です。母が作るからあげが大好きで、竜田揚げと唐揚げの間くらいの衣に、醤油でしっかり漬け込んだ濃いめの味付け。冷めても驚くほどおいしく、お弁当に入っていると『やった!』とテンションが上がりました。今でもあの味を思い出すと、運動会のワクワクした気持ちまでよみがえります」
DJみそしるとMCごはん さん
「カツ丼です。高校生の頃、毎日母がお弁当を作ってくれていました。カツ丼の日はお弁当箱がずっしり重く、開ける前から『今日はカツ丼だ!』と分かったのを覚えています。食べ盛りの高校生にはたまらないごちそうでした。すっかり大人になった今でも、スーパーやお弁当屋さんで目がいくのはやっぱりカツ丼弁当。ついつい選んでしまいます」
プロフィール

美山加恋(みやま・かれん)
1996年生まれ、東京都出身。2004年、フジテレビ系ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』の小柳凛役で注目を集める。以降、ドラマ『ラーメン大好き小泉さん』、『around1/4 アラウンド・クォーター』、映画『女神降臨』、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』など出演多数。声優としても、テレビ朝日系『キラキラ☆プリキュアアラモード』で主人公・宇佐美いちか/キュアホイップ役で活躍。MC を務めるテレビ東京「あにレコTV」、「推しエンタTV」が放送中。

DJみそしるとMCごはん
「おいしいものは人類の奇跡だ!」をモットーに、トラック・リリック・アートワーク・映像などを自ら制作し、料理と音楽の新たな楽しみ方を提案する、超自家製ラッパー。まぎらわしい名前だけど、1人。E テレの番組「ごちそんぐDJ」でお茶の間に進出。CM音楽や絵本の制作・コラムの執筆・ワークショップ講師など、活動は多岐にわたる。各地の食材をフィーチャリングに迎える出張食堂「ジャスタジスイ食堂」のイベントも不定期で開催。
公演情報

日生劇場ファミリーフェスティヴァル 2026
音楽劇『アヤとピノッキオの冒険』
日:2026年8月21日(金)~23日(日) ※他、地方公演あり
場:日生劇場
料:大人 S席5,000円 A席4,000円 子ども S席2,500円 A席2,000円(全席指定・税込)
HP:https://famifes.nissaytheatre.or.jp/2026ayatopinocchio/
問:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場] tel.03-3503-3111(11:00~17:00)
20名限定! 大人S席5,000円 → 3,600円+カンフェティポイント付き!
