ミュージカルをはじめ、舞台・バレエの分野で活躍した振付家リン・テイラー・コーベットが、日本滞在時に偶然目にした美空ひばりのドキュメンタリー番組に心を奪われ、この偉大な歌手を永遠に忘れてほしくないという思いから誕生した本作。昭和歌謡史を彩った名曲の数々を映像とナビゲーター、そしてバレエで紡ぐ。3度目の公演に挑むのは埼玉県唯一のバレエ団として高い芸術水準の公演を重ねるNBAバレエ団の若きダンサーたち。それぞれの思いを胸に舞台に立つ、渡辺栞菜・寺尾はづき・刑部星矢の3名に話を聞いた。
渡辺「曲の世界観をバレエで表現することは最初、全く想像できなかったのですが、リン・テイラーさんが見事に曲とバレエを融合させるだけでなく、ジャズダンスのテイストも取り入れていて、観ているだけでワクワクする舞台になっています。私が踊るのは『悲しい酒』。失恋した大人の女性の揺れる心情をしっとりと演じることを心掛けたいです。本編では丘みどりさんのナビゲートと歌に加え、ひばりさんの実際のステージ映像が上映されます。視覚的にも楽しめる作品ですので、今回の公演を機にバレエも素敵と思ってもらえるように頑張りたいです」
寺尾「私にとって美空ひばりさんはお歳を召してからのイメージがあったので、小さい頃からステージに立って活躍されていたことを知って、すごい才能を持った方だと思いました。私が踊る『真っ赤な太陽』は、女性1人と男性4人の構成で、女性が男性を魅了する情熱的な作品です。色っぽい仕草や腰の使い方など、クラシックバレエにはない動きに苦戦していますが、表現力を磨いて妖艶な大人の女性を演じられたらと思います。前回公演では後半の盛り上がるシーンでお客さまの手拍子が響いていたので、私も会場を盛り上げられるように頑張ります」
刑部「バレエの固定概念を変える本作はNBAならではだと思いますし、今回も自分にとっての成長の機会になると信じています。自分が踊る『愛燦燦』は、美空ひばりさんの代表的な名曲であり、イントロだけでも感動する方も多いと思います。きっと皆さんがそれぞれの思いをこの曲に重ねていると思うので、そういった背景も感じながら踊りたいですね。曲だけでも感動させてくれますが、映像やバレエが融合することで相乗効果が加わり、今までにない舞台体験となるはずです。僕らもより良いものにするべく試行錯誤をしていきます。是非ご期待ください」
(文:小笠原大介 撮影:敷地沙織(平賀スクエア))
プロフィール
刑部星矢(ぎょうぶ・せいや)
2019年、NBA バレエ団に入団。主な出演に、『白鳥の湖』王子、『ロミオとジュリエット』ロミオ、『ドン・キホーテ』エスパーダ、『真夏の夜の夢』オベロン、『ドラキュラ』ドラキュラなど。
渡辺栞菜(わたなべ・かんな)
ナガオバレエスタジオにてクラシックバレエを始め、永尾理美子に師事。小学生より石井竜一他に師事。2022年、NBAバレエ団に入団し、2024年にファーストソリストに昇格。主な出演に『海賊』メドーラ、『くるみ割り人形』金平糖の精など。
寺尾はづき(てらお・はづき)
鴻巣バレエスタジオにてバレエを始める。2021年にNBA バレエ団ジュニアカンパニーに入団し、2023年、アプレンティスに昇格。2026 年、ソリストに昇格。主な出演に『くるみ割り人形』クララ、『ケルツ』レッドなど。
公演情報
NBAバレエ団 『HIBARI』
日:2026年6月20日(土)・21日(日)
場:新宿区立新宿文化センター 大ホール
料:SS席11,000円 S席9,000円
A席7,000円 B席5,000円
U25席[25歳以下]2,000円
※他、各席種あり。
詳細は下記HPにて
(全席指定・税込)
HP:https://nbaballet.org
問:NBAバレエ団 mail:nba@nbaballet.org