
毎年開催されている、せんがわ劇場演劇コンクール。昨年、グランプリと演出家賞、俳優賞を獲った「7度」と、オーディエンス賞を受賞した「劇団不労社」が受賞記念公演を行う。7度から演出の伊藤全記と俳優の山口真由。劇団不労社から代表・作・演出・出演の西田悠哉に受賞の心境を聞いた。
伊藤「コンクールというだけで、普段の公演とはまた違った緊張感がありました。でもお客さんが思った以上に一つひとつの言葉に反応してくださったことで、上演がより豊かになっていったように思います。その結果ですから、すごく嬉しかったです」
山口「直前まで、定められた上演の制限時間に収まるかがギリギリで、すごく緊張していました。俳優賞をいただきましたが、これは演出・照明・音響など沢山の方々が引き立ててくださったからです。皆さんに『ありがとうございます』と伝えたいです」
西田「自分の周りには普段演劇に関わってない人も結構いますが、そういった皆さんが観て、何を思うかに興味があります。このコンクールを通して、地域の人達に評価された作品を創れたのは嬉しかったです。関西拠点の劇団で他所に出向くことも少ないので、どんなリアクションがあるのか気になりましたが、東京でもいい反応が得られたと思います」
今回の受賞公演は、7度が新作。そして劇団不労社はコンクール受賞作品を、ボリュームアップして上演する。
伊藤「普段の7度は、既存の戯曲や文学を上演していますが、コンクール作品は山口さんのオリジナル作品で、初めての挑戦でした。受賞公演では諏訪哲史さんの芥川賞受賞作『アサッテの人』を取り上げます。諏訪さんは“小説狂”とか“文学的テロリスト”とも称される、普通とはちょっと違った書き方をされる作家さんで、小説という様式からいかに逸脱するか、模索し続けていらっしゃいます」
山口「どんな作品を創ることができるか、すごく楽しみにしています。飴屋さんとは初めてご一緒するので、それも楽しみです」
西田「子どもの頃から、ヒップホップカルチャーと陰謀論や都市伝説に興味があるんです。ラップの韻と韻がつながって言葉が浮かぶのと、いくつもの事象がつながって生まれる陰謀論。そこに高揚感の繋がりがあると思いました。今回上演する『サイキック・サイファー』はこの2つをモチーフにした作品です」
(取材・文:渡部晋也 撮影:平賀正明)


(ハッシュド・マッシュ・フライ・芋煮など)
伊藤全記さん
「じゃがいも、どう調理しても美味しいですよね。凄い悩む……強いて言うなら“茹で”でしょうか。ポテトサラダを作る時、まずじゃがいもを茹でますよね。その次の工程、すり潰す前にもう1回火にかけて水分を飛ばした時のいも。所謂、粉ふきいも状態の時につまみ食いするのが好きなんです。じゃがいものいわゆるホクホクと例えられる食感を一番ダイレクトに味わってる感じがします。味変で何をつけても大体美味しいし、つけなくて素材のままでも美味い。可能性は無限大です!
じゃあ、ポテトサラダじゃなくて粉ふきいもを作りなさいよって感じですよね(笑)」
山口真由さん
「ポテト! どう転んでもだいたいおいしいイメージがありますが、考えてみれば、汁ものに入っているやつが好きかもです。
お味噌汁やポトフの具にいれて、トロトロに溶けているものや、カレー・シチュー(汁もの……⁉)に入ったゴロゴロしたじゃがいも、おいしいです。喫茶店カレーにゴロッと大きなポテトが入っていると、テンションあがります! 自分で煮込むとだいたい『火ぃ通ってるかな〜』と見守ってる間に煮くずれるので……。
それからマンガで読んだ、マヨネーズ全力しぼり+練乳かくし味のポテトサラダもやってみたいのですが、めちゃくちゃ太りそうで勇気が出ません……!」
西田悠哉さん
「揚げたポテトが好きです。フライドポテトも勿論好きですが、大学芋が特に好きです。小学生の頃、一緒に住んでいた祖母がおやつとして作ってくれたことが思い出深いです。祖母の大学芋は油も少なめで比較的ヘルシーなイメージだったので、後に中華風の大学芋を食べた際に、油と蜜で分厚くコーティングされた表皮の刺激に腰を抜かしました」
プロフィール

伊藤全記(いとう・まさのり)
千葉県出身。俳優として活動後、2014年に演出家として7度を立ち上げる。演出の他、「誰でもできるシンプルな動き」に注目し、演劇経験に関係なく体験できるワークショップなども実施している。「演劇人コンクール2021」にて優秀演出家賞を受賞。

山口真由(やまぐち・まゆ)
三重県出身。東京大学大学院在学中より俳優として活動を始め、2014年に創立メンバーとして7度に参加。以後も劇場の公共性について研究を継続。「演劇人コンクール2021」にて優秀演劇人賞を受賞。短編戯曲や劇評の執筆なども行い、2024年シアターアーツ賞 佳作受賞、2025年には紙背WEB「紙背フェロー」第1期として活動。舞踊評論家[養成→派遣]プログラム 第3期生。

西田悠哉(にしだ・ゆうや)
東京都生まれ富山県育ち京都府在住。劇作家・演出家。大阪大学を母体に劇団不労社を旗揚げ、以後代表として殆どの作品の作・演出を務める。青年団所属。受賞歴に、「関西演劇祭2021」ベスト演出賞、「若手演出家コンクール2022」優秀賞、「演劇人コンクール2024」最優秀演出家賞・観客賞など。セゾン文化財団2025-26年度セゾン・フェローⅠ選出。
公演情報
『第15回せんがわ劇場演劇コンクール グランプリ・オーディエンス賞受賞公演』

7度『アサッテの人』
日:2026年6月3日(水)~7日(日)
料:一般3,500円 ※他、各種割引あり
(全席自由・税込)
HP:http://nanado.org
問:7度 mail:n_ana_do@yahoo.co.jp
助成:アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】


劇団不労社 『サイキック・サイファー』
日:2026年5月29日(金)〜31日(日)
※他、京都公演あり
料:一般3,500円 ※他、各種割引あり
(全席自由・税込)
HP:https://www.furosya.com
問:劇団不労社
mail:furosya.seisaku@gmail.com
17名限定! 一般3,500 円→3,150円
共催:(公財)調布市文化・コミュニティ振興財団
HP:https://www.chofu-culture-community.org/
場:調布市せんがわ劇場
