.jpg)
昭和の歌謡界では実に多くの名歌⼿が活躍した。その中でも歌唱⼒の⾼さで⼈気だったのが、岩崎宏美と岩崎良美だ。今年デビュー50周年を迎える岩崎宏美は、バンドやアコースティック編成のコンサートの他、オーケストラとの共演にも挑んでいる。
宏美「オーケストラとの共演は、本当に贅沢な⾳⾊に浸りながら歌わせて頂いています。私⾃⾝も客席のお客さまと⼀緒に楽しんでいるような感覚です。オーケストラの皆さんは⼦どもの頃から楽器を持ち、専⾨の教育を受けて、その中で選ばれて仕事をされている⼈たちですよね。だから私が共演なんてと、少し申し訳ない気持ちもありました」
⼀⽅ 、妹の岩崎良美は姉と同じく芸能の道を選び、演技の才能を開花させて⼥優デビュー。1980年からは歌⼿としても活躍。今も愛されている名作「タッチ」と出逢うこととなる。歌⼿・俳優として活躍を続ける2⼈だが、⼀⽅ で、宏美は健康トラブルに悩まされてきた。
宏美「50歳で歌⼿を辞めようと真剣に思って、周囲にも話していた頃がありました。甲状腺の病気を発症して体調が優れず、プライベートでもつらいことがありましたから。そんな時にシャンソン歌⼿の⽯井好⼦さんが80歳記念に開催したオーケストラコンサートを聴きに⾏ったのですが、ドレスを纏った⽯井さんがヒールの靴を履いて出てきた姿を⾒て、体調のことで悩んでいる⾃分が恥ずかしくなったんです。年齢に関係なく、ステージに⽴つ姿と歌声で⼈はこんなにもエネルギーを与えることができるんだって」
健康に気遣いつつ歌い続け、今年で宏美が活動50周年、良美が45周年を迎えた。そんな2⼈の節⽬を祝うオーケストラコンサートが東京と兵庫で開催される。
宏美「いつも私たちの歌に耳を傾けていただき、ありがとうございます。プロになって50年経ちましたが、オーケストラで歌えるチャンスは貴重で、ご褒美みたいな時間です。皆さまとの素敵なひとときを楽しみにしております」
良美「宏美50周年、わたし45周年という特別な年。オーケストラという特別な環境。姉と共に歌えるファンタスティックコンサートという特別な時間。この特別一杯な気持ちが、どうぞお客さまに届きますように」
(文:渡部晋也)
プロフィール

岩崎宏美(いわさき・ひろみ)
1975年、「天まで響け!! 岩崎宏美」のキャッチフレーズでデビュー。2作目、「ロマンス」でレコード大賞 新人賞受賞。1982年、「聖母たちのララバイ」で第13回日本歌謡大賞受賞。1986年、外務省イベント「エジプト ギザ公演」にて女性初となる、ピラミッドの前でのコンサートを開催。2025年4月25日にデビュー50周年を迎え、50周年記念曲「永遠のありがとう」をリリース。

岩崎良美(いわさき・よしみ)
1980年、「赤と黒」で歌手デビュー。1985年、「タッチ」で日本レコード大賞 金賞受賞。俳優としての活動も積極的に行い、ドラマ『スクールウォーズ』などにレギュラー出演。2002年、ミュージカル『アニー』に出演し、その後グレース役を9年務めた。現在放映中のNHK Eテレ『おさるのジョージ』語り手(ナレーション)および主題歌を2006年より担当。フランス語やシャンソンを学びながら精力的に活動の場を広げ、2025年2月にデビュー45周年を迎えた。
公演情報
.jpg)
岩崎宏美50周年・岩崎良美45周年『岩崎宏美・岩崎良美ファンタステックオーケストラコンサート』
日:2025年9月28日(日)15:00開演(14:00開場)
場:昭和女子大学人見記念講堂
料:9,800円 ※特製クリアファイルチケットホルダー&パンフレット付(全席指定・税込)
HP:https://classics-festival.com/rc/performance/iwasaki-2025/
問:DISK GARAGE https://info.diskgarage.com