
ネルケプランニングと演出家 茅野イサムがタッグを組み、次世代を担う才能を長期的に育てていくプロジェクト「ネル童会議」の第1作『絢爛とか爛漫とか』が9月に上演。昭和初期を舞台とし、小説家を目指す4人の若き文士たちによる青春群像劇を、「絢爛チーム」「爛漫チーム」の2チームでのWキャストで上演する本作に、オーディションで選ばれた滝澤諒と池岡亮介が古賀大介役で出演する。
滝澤「今回初めて茅野さんの演出作品に出演します。昨年末に茅野さんのワークショップに参加して、お芝居の基本や発声の仕方などを改めて学ぶことが出来ました。いずれは茅野さんの演出作品に出演したいという気持ちが芽生えていましたが、まさかこんなに早く実現するとは思わなかったです」
池岡「アンサンブルとして出演した初舞台の演出が茅野さんで、15年ぶりに茅野さんの演出を受けます。僕のイメージに近いのは泉謙一郎かなと思いましたし、オーディションで茅野さんも『最近の芝居を観た感じだと、泉だな』とおっしゃっていたので、決定した役名を聞いた時は『古賀!?』と思いました(笑)」
1993年の初演以降、数多くの団体が上演した本作を読んでの感想を聞いてみると。
滝澤「一人ひとりの面白いキャラクター性を楽しめる作品だなと感じたのが第一印象で、昭和初期の物語ということもあり、知らない言葉が多くて、台本を読みながら辞書で意味を調べる作業の繰り返しでした」
池岡「登場人物の4人が一度喋り始めると止まらない人たちばかりで、それは彼らの情熱やその時代ならではのエネルギッシュさが台本に投影されているからこそ。伝えたい思いが強く表れている作品だと感じました」
最後に本作への意気込みを聞いてみた。
滝澤「昭和の世界を提示したいです。昭和を知らない僕らが、どれだけ説得力を持たせられるかというところを勝負したいですし、作品のチョイス、キャスティング、会場とどれも新しい試みばかりです。作品の素晴らしさとともに、この舞台でしか生まれない活気や新しい化学反応を味わいに来て下さい」
池岡「登場する4人とも魅力的なキャラクターで、きっと誰にも感情移入することが出来ます。4人それぞれが生き生きしていますし、バカをやったりもしますので、あまり重く考えず、気軽な気持ちで劇場に足を運んでいただきたいです」
(取材・文:冨岡弘行 撮影:立川賢一)


もし移住するならどこに住みたいですか?
滝澤 諒さん
「タイですかね。カオマンガイがよだれ垂れるくらい好きで、本場のカオマンガイを食べてみたいと言う気持ちだけで今言ってます(笑)。とはいえ、国内で移住するよりも言語や文化の違う国外の方が新鮮なことも多そうで、刺激を求める自分の人生には良いのかなって思います」
池岡亮介さん
「富山。なにより水が美味しい。以前宿泊したビジネスホテルの洗面台の水が飲めるほど、顔を洗いながら飲んでしまうほどの美味さ。あと絶品のホタルイカの沖漬け」
プロフィール

滝澤 諒(たきざわ・りょう)
1998年2月14日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に、『Dancing☆Starプリキュア』The Stage シリーズ キュアロック役、『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ 有栖川帝統役、『仮面ライダーガヴ』ニエルブ・ストマック役など。

池岡亮介(いけおか・りょうすけ)
1993年9月3日生まれ、愛知県出身。主な出演作に、ライブ・スペクタクル『NARUTO- ナルト-』シリーズ 奈良シカマル役、舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯 斎藤一役、『白衛軍 The White Guard』ラリオン役など。
公演情報

ネルケ×悪童会議プロジェクト
『絢爛とか爛漫とか』
日:2025年9月11日(木)〜28日(日)
場:新宿シアタートップス
料:7,800円(全席指定・税込)
HP:https://www.nelke.co.jp/stage/neldou2025/
問:上記HP内よりお問合せください