大部恭平が率いる演劇ユニット「おぶちゃ」旗揚げ7周年の集大成となる『ポエム同好会』は、9年前に発表した大部のオリジナル作品だ。今回、石渡真修と吉田知央をＷ主演に迎え、満を持してリブートする。
大部「同好会メンバーはオリジナルのポエムを紡ぐことに誇りを持ち、同好会存続のために走り回る。そんな彼らの青春を描きます。前回同様、人前で即席ポエムを詠むシュールさとキャッチーさはそのままですが、新たな役も増えたので新作のつもりで取り組んでいます」
石渡が演じる転校生・関は、吉田が演じる権藤に誘われてポエム同好会に入会する。
石渡「関はごく普通の高校生。”なんだこの恥ずかしい同好会は”と思いつつ、自分とは正反対の彼らに影響されていきます。関の些細な心の変化を脚本から感じたので、笑いだけではなく、芯の部分を伝えられるように頑張りたいです」
吉田「権藤は関をポエムにハマらせようと勧誘します。彼は恋愛をこじらせている陰キャラです。ビジュアル撮影では男のダサい部分を表現しましたが、ポエムに誇りを持っている熱い男です。僕も日常的にポエムを書いていこうかな」
本作の見どころであるポエムを詠むシーンでは、技名”セッション”が発動するという。
大部「”セッション”はメンバーが半円になり、順にワンフレーズずつ情景を言ってポエムを完成させます。それをフィードバックし、その景色を感じ取り互いの成長を称え合います」
石渡「傍から見れば”こいつらヤバイな”みたいな（笑）」
過去の共演以来、交流が続いている石渡と吉田。この2人でどんな世界を築き上げるのだろうか。
石渡「知央くんとよく共演はしていますが、多く絡む芝居は初共演作品ぶり。時間を経て一緒に演じることが楽しみです。『この2人がこんな顔で芝居をするのか』とお客さまのイメージを壊したいですね」
吉田「怖くなってきた！ 普段の仲の良さはいい意味で生かしたいですが、2人でのビジュアル撮影時は笑いが絶えなかったので、気合いを入れて挑まないと。真修くんの仕事の顔を見るのも楽しみですが、いつもの僕とは違う顔も見せられたら」
大部「物語ラスト、関と権藤の成長にも注目です。真修くん、知央くんと一緒にやる意味・意義をしっかり世界観に乗せていけたら。この15人のキャストが揃ったのも運と縁の巡り合わせ。これまでやってきた公演を全て更新するくらいの想いで挑みます」
（取材・文：谷中理音 撮影：間野真由美）
石渡真修さん
「ミントタブレットか、のど飴です!! 口の中がなんか爽やかじゃないと嫌なのと、職業柄のどが大事なので、喋りすぎたなとか仕事で喉を使った時に、いつでもケアできるように常にないと不安になります！」
吉田知央さん
「糸ようじです。カッコよく言えばデンタルフロスです。外食時に爪楊枝では取れないとこに食べ物が挟まった場合を想定していつもカバンに入れています。挟まったら、すぐに取りたいのです」
大部恭平さん
「ありとあらゆる充電ケーブルとアダプタが入ったポーチを必ず持ち歩いています。MacBook、iPhone、Apple Watch、AirPods、iPad……機械に支配された日常を送る自分が情けないですが、落ち着くんだから仕方ないです」
プロフィール
石渡真修（いしわたり・ましゅう）
1月7日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演に、舞台『淡海乃海- 天下静謐の雫となりて-』主演、『歌絵巻「ヒカルの碁」序の一手』、ｔｖｋ「猫のひたいほどワイド」レギュラーなど。おぶちゃ作品では『Joie!』に出演。
吉田知央（よしだ・ちひろ）
2月6日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演に、朗読劇『学園デスパネル2024』、舞台『徒桜』など。11月には『ALIVESTAGE×S.Q.S ツキプロ合同ライブ（仮）』の出演が控えている。
大部恭平（おおぶ・きょうへい）
8月17日生まれ、神奈川県出身。おぶちゃ主宰。脚本家・演出家・プロデューサー・俳優として幅広く活躍。近作に、舞台『Joie!』、『LALL HOSTEL』、『ナナナナ- 七夕の夜に-』など。2025年4月、『Bittersweet Flowers』を再演予定。
公演情報
おぶちゃ7周年記念公演『ポエム同好会』
日：2024年10月9日（水）～14日（月・祝）
場：中目黒キンケロ・シアター
料：SS席［A・B列］9,900円
S席［C～E列］7,700円
A席［F列以降］5,500円
U-18席［18歳以下］2,200円 ※要身分証明書提示
（全席指定・税込）
HP：https://ofcha.biz/poem2024
問：おぶちゃ mail：info@ofcha.biz
