笑うつもりで来た人を思いきり笑わせて、ちょっぴり涙する作品に 意外となかったこの2人の掛け合い、会話劇に期待して

笑うつもりで来た人を思いきり笑わせて、ちょっぴり涙する作品に 意外となかったこの2人の掛け合い、会話劇に期待して

 1959年にブロードウェイで初演され、日本でも繰り返し上演されてきた本作。今回はチャーリーを山本一慶、親友のジョージを井澤勇貴が演じる。

井澤「一慶くんとは、僕の初ドラマからもう16年くらいの付き合い。『憂国のモリアーティ』を経てもっと好きになったので、ご一緒できるのが嬉しいです」

 この日はビジュアル撮影後に取材を行ったが、山本がドレスのフィッティングをしているのを見た井澤が衝撃で固まる場面も。

井澤「ドレスは鎖骨とかが出るから、どうかと思っていたけど、笑ってしまうくらいバッチリでしたね」

山本「完成形を見たらデレデレになって芝居が変わっちゃうかも(笑)。井澤さんもさすがだよね。スタイルも抜群だし、レトロなジャケットの着こなしも良い」

 日本では1969年に越路吹雪がチャーリーを演じ、その後も宝塚出身女優が演じてきた。男性がチャーリーを演じるのは、1997年の池畑慎之介以来だ。

山本「昨春にオールメール演出の『夏の夜の夢』で僕がヒロインを演じていて、ドレスで楽屋を歩いている姿を見たアーティストジャパンの社長が、チャーリー役にピッタリ!と思ってくれたそうです。しかもジョージが井澤さん!」

 インタビュー中も息のあったやり取りを繰り広げていたが、役作りについてはまだ手探りだと言う。

井澤「〝モリミュ〟でも『メサイア』でも会話は少なかったので、僕らもどうなるのか未知数です」

山本「舞台上での井澤さんはお芝居を単純に繰り返していない。その時の感情で変わっていくのが素敵だと思います。会話劇を通して新たな魅力が見つかるんじゃないかな」

井澤「一慶くんは演出家もやっているし役者としても客観的な視点がずば抜けている。一緒にやるのが嬉しい反面、裸を見られているような恥ずかしさもあります。でも、それ込みで楽しみだし、海外作品だから僕らとの感覚の違いも面白いと思う」

 共演作を振り返ると、コメディという点も新鮮だ。

山本「この時代の作品って凄く緻密で上質な笑いが魅力だと思います。そこにファンタジー要素が入ってくる。転生モノの先駆けですよね」

井澤「それを大好きな一慶くんとできるのが嬉しいです。笑わせるって1番難しいと思うから、共演するみなさんと一緒にたくさんチャレンジして、完成したものをお客さまに納品できたら」

山本「(笑)。“ロマンティックコメディ”と言うことで、会話劇と男同士のロマンスが凄く楽しみです。この作品を通して僕自身の想いにも変化があるのか、ドキドキを持って楽しむので、ぜひ足を運んでください」

(取材・文:吉田沙奈 撮影:山副圭吾)

カンフェティ[関西版]発行記念! 関西でおすすめの場所・モノがあれば教えてください!(無かったら、行きたいところを教えてください!)

山本一慶さん
「おすすめの場所は京都です! 京都でお寺や神社を巡るのが好きです! 建物が好きなので、じっくり見て回っていると、頭の中もスッキリします! みなさんも是非!」

井澤勇貴さん
「心斎橋と、北新地にあるカツサンド屋がオススメです。『心斎橋サンド』『北新地サンド』とそれぞれ店舗によって名前が異なるのですがメニューは一緒です。全て美味しいのですが、ここのタマゴカツサンドは絶品です。タマゴの概念を覆す程です。大阪公演がある作品では、必ず食べますし差し入れもします。ぜひ皆さま行ってみてください!」

プロフィール

山本一慶(やまもと・いっけい)
1989年6月1日生まれ、東京都出身。2009年、『毛皮のマリー』で初舞台を踏む。2012年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン 大石秀一郎役で注目を集める。以後、2.5次元舞台からストレートプレイまで幅広く活動。主な出演に、『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』シリーズ 氷鷹北斗役、ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズ、オフ・ブロードウェイミュージカル『ラヴ』など。

井澤勇貴(いざわ・ゆうき)
1992年11月26日生まれ、東京都出身。2004年に読者モデルとしてデビュー。舞台・映画・ドラマと活躍の場を広げる。主な出演に、舞台『メサイア』シリーズ、ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズ、『新テニスの王子様』The Second Stage、舞台『ブルーロック』シリーズ、映画『HiGH&LOW』シリーズなど。

公演情報

ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』

日:2024年2月16日(金)~25日(日)
場:あうるすぽっと
料:S席8,500円 A席7,500円(全席指定・税込)
HP:https://artistjapan.co.jp/goodbye-charlie2024/
問:アーティストジャパン
  tel.03-6820-3500(平日11:00~18:00)

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