昨年7月に1日限りのプレビュー公演を行い話題となったパク・ヘリム作のオリジナルミュージカルが、満を持して東京・大阪での本公演上演となる。プレビュー公演に引き続き、主人公のキム・スヒョン役を務める橋本祥平が、7月の公演を熱く振り返る。
「プレビュー公演自体が初めての経験で、1ヶ月稽古をして1日限りの公演だったのでもったいないと思いましたが、本当に多くの人の心を震わすことのできる作品になりました。韓国からいらっしゃったプロデューサーさんからも有り難いお言葉をいただき、間違っていなかった、やって良かったと」
高校生のスヒョンは学校でいじめられ悩んでいた。そこに現れた幽霊たちとバスケを通じて奮闘し、自信を取り戻していく。本公演に向けて様々な発見と課題があると橋本は言う。
「プレビューをしたことで、スヒョンと幽霊たちのシンクロできるところを増やせそうだなとか、楽曲でお客さんと一緒に手拍子で盛り上がれそうとか、色々考えられる期間としてこの半年をプラスに捉えています。スヒョンについてもっと向き合いたいですね。彼は成長過程が凄く見えるキャラクター。運動が苦手で嫌いだったところから、どのタイミングで目覚めるのか、その境界線をはっきりと見せたいです。また、いじめという点で僕が目をそらすわけにはいきません。演じたからこそスヒョンの魅力を知っていますが、いじめている側の視点など、あまり描かれない背景を踏まえてキャラを掘り下げていきたいと改めて思っています」
本国では笑って泣ける名作として約10年上演を重ねている人気作。心躍る音楽と、6人の俳優が何役も演じ分けながら物語を紡ぐなど見どころ満載だ。
「いい年齢になっている僕たちが、体中の穴という穴から汗を出して青春しています！ キャラクターのバランスも良くて、この6人で良かったと思える瞬間がいっぱいありますね。そして生演奏も魅力の1つで凄く面白い！ その日によってテンポも微妙に違うところがあるんです。心に寄り添ってくれて演奏の方も一緒に芝居をしている出演者みたいな感じです」
プレビュー公演からのブラッシュアップに期待が高まる。
「楽しいシーンから急に心に突き刺さるシーンがあったり、感情がたくさん動くジェットコースターのような作品です。プレビューを経て、お客さまと会話はできたと思っています。お客さまを置いてけぼりにしない作品作りを目指していけたら」
（取材・文：谷中理音 撮影：山本一人（平賀スクエア） スタイリスト：小林洋治郎（Yolken） ヘアメイク・佐々木渚香）
プロフィール
橋本祥平（はしもと・しょうへい）
1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。舞台・ドラマ・映画・声優のほか、幅広く活躍。ボディソープスクラブ MelTea（メルティー）アンバサダー。近作に、ドラマ・舞台連動作『あいつが上手で下手が僕で』シリーズ、劇場版『仮面ライダーリバイス』スピンオフ配信ドラマ『Birth of Chimera』、映画『漆黒天 -終の語り-』、『文豪ストレイドッグス BEAST』、舞台『東京リベンジャーズ』－聖夜決戦編－、『フルーツバスケット 2nd season』、『ちょっと今から仕事やめてくる』、ニ人芝居 言式『解なし』など。
公演情報
ミュージカル『伝説のリトルバスケットボール団』
日：2024年2月15日（木）～25日（日）
※他、大阪公演あり
場：草月ホール
料：10,800円（全席指定・税込）
HP：http://littlebasketball.jp/
問：【公演お問合せ窓口】 mail：info@fabinc.co.jp
【チケットお問合せ窓口】公演事務局 tel.0570-200-114（11:00-16:00／日祝休業）
