70名のオーケストラをバックに、名曲の数々を豪華アーティストが歌い奏でる『ドリーム・キャラバン 2023 withシンフォニック・ジャズ・オーケストラ』。全国6箇所で行われる公演のうち、東京公演と新潟公演に出演する新妻聖子は本公演への期待感をこう語る。
「各地で共演するメンバーが異なるガラコンサート。東京は私以外に（上原）理生くん、めぐさん（濱田めぐみ）、LE VELVETSの日野（真一郎）さん。このメンバーだけだとミュージカルコンサートという印象ですが、そこに寺井尚子さんと當間ローズさんが加わり、多彩なゲストが揃いました。限られた時間の中で、各アーティストの“持ち歌”をお届けする内容になりますので、お楽しみ頂けるのではないかと思います。期待してくださっている王道ナンバーはもちろん、ならではのコラボレーションもできたら」
具体的なセットリストは当日のお楽しみだが、新妻は東京公演で日野真一郎とデュエットする予定だそう。
「自分のコンサートでもゲストをお呼びしないので、男性とのデュエットは貴重かもしれません。ちなみにLE VELVETSの皆さんとはコンサート『Ｍ・クンツェ＆Ｓ・リーヴァイの世界』ですれ違ったものの一緒に歌いませんでしたし、佐藤（隆紀）くんとガラコンサートでご一緒したときも、佐賀（龍彦）ちゃんと『ボディガード』で共演したときも歌う機会がなく！ 今回の日野さんとのデュエットが、私の“LE VELVETSはじめ”です」
初舞台から20周年を迎えた新妻。改めて自身が好きだと感じるミュージカルや映画音楽は――。
「今は、来年再再演を控えている『ボディガード』かな。誰もが知っているヒット曲や親しみのある音楽が満載のミュージカルで、それを生演奏・生歌・生のパフォーマンスでお届けできるから純粋に楽しい。物語のあとにフィナーレがついていて、エンターテインメントとライブステージのいいところが詰まった作品ですよね。私は未経験からこの世界に入って、とにかくがむしゃらに20代を生きてきました。30代になってプライベートでも変化が起きて、今一番好きだなと思えるのはこういった楽しい作品。ベクトルを内側の自分にだけ向けて追い込むのではなく、キャストもお客様もみんな1つになって、楽しい時間を過ごしたいという思いが強くなったからか、今の私にすごくフィットしますね」
「毎日、息子の送り迎えやお弁当のことで頭がいっぱい」と笑う新妻だが、そのパワフルな歌声は健在。年末年始の“聴き納め”、“聴きはじめ”を楽しみにしていよう。
（取材・文：五月女菜穂 撮影：間野真由美 スタイリスト：小堂真里 ヘアメイク：酒井夢美）
衣装：ジャケット69,300円・トップス29,700円・パンツ29,700円（マレーラ／三喜商事 tel.03-3470-8233） ピアス21,780円・プレスレット22,000円（ステラハリウッド／tel.03-6419-7480）
プロフィール
新妻聖子（にいづま・せいこ）
1980年10月8日生まれ、愛知県出身。歌手を目指してレコード会社のオーディションを受けていた2002年、TBS『王様のブランチ』で芸能活動を開始。2003年、5000倍のオーディションを突破しミュージカル『レ・ミゼラブル』エポニーヌ役で初舞台。声楽的な訓練を受けた経験も無く、役者としての経験も無い新人としては異例の大抜擢であった。2004年、ミュージカル『ミス・サイゴン』でヒロインのキム役を熱演。豊かな声量と表現力で来日した海外スタッフからも絶賛され、英国ツアー公演でのキム役オーディションに合格。2005年、『サド侯爵夫人』タイトルロールで第31回菊田一夫演劇賞、2006年、ミュージカル『マリー・アントワネット』マルグリット役で第61回文化庁芸術祭 演劇部門新人賞を受賞。現在はドラマや数々のバラエティ番組などにも多数出演中。12月9日（土）より、ミュージカル『ジョン&ジェン』がよみうり大手町ホールにて開幕。
公演情報
ミュージカル & 映画音楽 ドリーム・キャラバン 2023 with シンフォニック・ジャズ・オーケストラ
日：2023年11月18日（土）18:00開演（17:15開場） ※他、地方公演あり
場：東京オペラシティ コンサートホール
料：S席8,800円 A席6,600円
学生席［A席］3,300円 ※要学生証提示／団体のみ取扱（全席指定・税込）
HP：http://www.jpma-jazz.or.jp/
問：日本ポピュラー音楽協会 tel.03-3585-3903（平日12:00～18:00）
