今を生きる俳優たちと作り上げる、この座組でしか生み出せない舞台　西田大輔にとって思い入れの深い“魚”シリーズ、7年ぶりの最新作！

　西田大輔が放つ本格ミステリー『ONLY SILVER FISH』シリーズ第4弾。彼が温めていた物語の1つが、新作としていよいよお目見えする。

西田「新作を作るにあたって、同時代に生きる役者さんたちから出てくるものが大事だと思っています。玉ちゃん（玉城）には、本シリーズの舞台や映画に出てもらっていますが、今回は彼を想って彼のために書く、新たな役を託したい。（瀬戸）利樹くんはDisGOONie の記念公演で主演を務めてくれた、僕にとって大切な俳優。彼の人の言葉を受容できる、俳優としてのとんでもない才能をこの作品でどうみせていくか考えています」

瀬戸「西田さんとのお仕事は3回目。またご一緒できることがとても嬉しいです。今回は会話劇ということで、以前と違う切り口が楽しみ。共演者の皆さんも見知った方が多いので、落ちついて取り組めそうです」

玉城「西田さんの“今を生きる人間”の感覚を大事にした作品作りが好きです。西田さんからいただく役は、常に今までにない役柄なので、今回も新しい挑戦になると思いますし、新しい自分を出せたらと思います」

　ある館に置かれた水槽の中で泳ぐ1匹の魚。その魚の本当の名前を知ることができれば、過去を振り返ることができるという“伝説”をベースに、物語が進む。

西田「舞台上に空か らの大きな水槽があり、登場人物たちが1匹の魚を見つめているという表現は、演劇でしかできない美しさがある気がしていて。限られた空間で生身の俳優がぶつかり合う楽しさを存分に味わえる、そんな魅力をもった作品です」

玉城「夢か現実かのような感覚を味わえる、不思議な空間ですよね。西田さんは凄く愛があり、稽古場でタクトを振りまくってくださるので、心配する要素が皆無。さりげなく煽られるので（笑）。やってやろうという気持ちに火が点き、刺激的で濃い時間を過ごすことができます。自分としては無理をせず、今回の座組に身を任せられれば」

瀬戸「僕にお芝居を楽しいと思わせてくださったのが西田さん。自分の感覚や思考を使い、自由に演じていいんだと気づかされました。僕は思ったことをやらないまま、稽古を終えてしまうことも多いので、一歩踏み出す勇気をもって稽古に臨めたら」

西田「このメンバーでしかできない、新しい物語を作ろうと思っています。舞台を観て、『自分だったら？』と思わず考えてしまうような、皆さんの想像を刺激する作品になれば」

（取材・文：木下千寿　撮影：山本一人（平賀スクエア））

西田大輔さん
「ご褒美の一杯は、やっぱり時間をかけてゆっくりと飲むお酒。それならばなんでもご褒美。そこに気の合う仲間がいたらもう最高ですね。ゆっくりしっぽりです。やっぱり。」

玉城裕規さん
「やはりビールですね……と言いたいんですが、日本酒にしておきます。基本的に仕事終わりの一杯とかはビールなのでご褒美感があるんですけど、特別な日や特別な何かが終えた後のご褒美は普段控えている日本酒ですかね。美味しいから呑み過ぎてしまうのと、呑み過ぎて記憶がなくなるので、特別な日だけのご褒美で。。（笑）」

瀬戸利樹さん
「梅こんぶ茶。撮影現場によくおいてあるお茶で、元々梅も昆布もお茶も好きで気になって飲み始めたのがきっかけ。暖かいお茶が基本嫌いなのですが唯一好んで飲むのがこの梅こんぶ茶です。味がとにかく好みで程よい塩分と香る梅が最高です。一時期は自宅からタンブラーに入れて現場に持って行ったりもしていました。飲んだことない人は是非飲んでみてほしいです」

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