役者・演出家・脚本家など幅広く活躍している小池樹里杏が主宰のクリエイティブチーム「ジェイジャーニー」。およそ2年ぶりとなる舞台最新作は、AIが発達し人間の思考をコントロールする未来を舞台に、2人のエンジニアの葛藤と闘いを描いていく。
小池はハードウェア分解などの経験から記憶媒体の危うさ、人間の記憶の曖昧さをテーマに“人間とは”を掘り下げる。
小池「機械の『Yes / No』と人間の『Yes / No』はそもそも違うので、その辺りを役者さんに演じてもらって“人間ってなんだろう?”を伝えたいと思っています」桑野「普段聞かない言葉や専門用語が多くぶっ飛んだSFの世界観ですが、台本を読んでいくと誰でも共感できるような瞬間や言葉に気付いて。タイトルの『Unknown』のように、わからないことを理解するというより、探求していくことが自分には必要なのかなと思っています」
赤間「僕はアクションなど全身を使った元気な役が多いなか、今回は言葉をしっかり伝える今まで演じてきたことがない役に挑戦します。僕の舞台表現として、記録よりもいい記憶が残るような作品が創れたら」
本作では人と人とが思考を交換、相手の思考に入るなど、思考のトレードが見どころのひとつ。「更に濃厚な会話劇に挑戦したかった」という栗生みなは、台本からわからない単語を書き出すことから始めている。
栗生「じっくり時間をかけて本番に挑むことができるので嬉しいです。多重人格ではなく同じ人間の中で思考が変わっていくって、どういうことなんだろうと。私生活の中で好きな人が変われば自分の趣味趣向も変化するので、そういうことなのかなぁ。思考をトレードできたら面白いですよね。自分にはない陽気な方の思考は羨ましいですし、ゼロを1にできるモノを生み出す専門家の思考にも興味があります」
赤間「勉強が苦手だったので、頭の良い方と交換して台本を理解できたらと思いますね。それこそ樹里杏さんは台本をどんな思考で書いたのか気になります」
桑野「俺も演出家さんと思考がトレードできれば。後は気になる人とトレードできたら先回りできて面白いかも(笑)」
小池「副題にあるように、“私たちは知らないという事を知っている”もキーワード。今回全くタイプの違う素敵な役者さんが揃ったので、組み合わせの変化も楽しんで欲しいです。人生をかけて素晴らしい作品にします
(取材・文:谷中理音 撮影:山本一人(平賀スクエア))
桑野晃輔さん
「悔しいですけど、寒くなり始めると一人暮らしは、寂しさが自然と増してきます。それを紛らわせる為じゃないですけど、暖かい洋服で少しお洒落して、温かい食べ物を食べにいったりしたいですね」
赤間直哉さん
「冬のサウナが楽しみです! 冬は基本的に苦手なのですが、サウナの外気浴は寒ければより気持ちがいいですね! 熱々のサウナ室から飛び出して水風呂へ。そして数十秒の極寒に耐えた後に水気を拭いて外気を浴びる。この温度差がたまらなく気持ちよくて不思議と身体はぽかぽかと新陳代謝をしてくれます。これを3回繰り返せば本当に“ととのう”のです。所謂トリップ状態に近いと言われていますが、合法ですよ(笑)。一年中サウナに入れますが、冬はまた格別なのですよ!」
栗生みなさん
「母と住んでいますのでイベント毎が楽しみです! クリスマスやお正月。一人暮らしの時間が長かったので誰かと家でパーティができることの幸せを感じますね。準備もそれに向けて続けていきたいと思います(笑)」
小池樹里杏さん
「冬は私の最も好きな季節です。特にクリスマス。1年の出来事を思いながら、街はキラキラ輝いています。人々は暖め合い、大切な人へ贈り物を探す。そして今年から2匹目をお迎えしたので猫ちゃん2匹とぬくぬくしながら過ごす冬は楽しみです。
12月は何かと忙しい時期ではあると思いますが、私にとっては今年は舞台『Unknown』に向けて全力で動き出します。この作品は舞台終焉後も羽ばたくでしょう。私にとって、今年の冬は永い、永い挑戦の始まりになりそうです」
プロフィール
桑野晃輔(くわの・こうすけ)
1990年10月16日生まれ、兵庫県出身。人気舞台作品や映画への出演に加え声優としても活動し、幅広く活躍中。代表作にアニメ『僕のヒーローアカデミア』青山優雅役、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズなど。2022年1月に映画『文豪ストレイドッグス BEAST』の公開が控える。
赤間直哉(あかま・なおや)
1991年4月5日生まれ、東京都出身。ジャニーズ事務所卒業後、ダンスやパワフルなアクションを武器に舞台を中心に活動。その活躍は俳優だけに留まらず、演出・振付なども手掛ける。「天才劇団バカバッカ」メンバー。近作に舞台『ヴァンダフルワールド』。
栗生みな(くりゅう・みな)
1991年8月16日生まれ、長野県出身。役者・アーティスト・LIVERとして活動中。近作に舞台『YOSHITSUNE 廻』、短編映画『Twilight』(主演)など。2022年3月、『えんとつ町のプペル』より、舞台『星のない町 ぼくの町』(主演)が控える。
小池樹里杏(こいけ・じゅりあん)
1994年1月21日生まれ、東京都出身。女優・演出家・脚本家・歌手として活動するほか演劇教育講師も務めるなど、多岐に渡り活躍中。Miss Japan2021鹿児島県代表4位入賞。映画『映画の街・北九州』(脚本)が、第13 回ソウル・ヨンドンポ国際超短編映画祭にて審査員特別賞を受賞。
公演情報
舞台『Unknown』
日:2021年12月1日(水)~19日(日)
場:スペース雑遊
料:スペシャルスポンサーチケット20,000円
プレミアムチケット15,000円
応援チケット10,000円
前売チケット5,000円
※前売チケットを除き全て特典付(全席指定・税込)
HP:https://watashijyanaiyo.wixsite.com/unknown
問:舞台「Unknown」制作委員会
mail:ticket@j-journey.tokyo