吸血鬼一族“バイツ”と制服女子“ドナー”とが繰り広げる熱き戦いの日々 物語が新たなフェーズに展開する『魔銃ドナー』シリーズ最新作!

吸血鬼一族“バイツ”と制服女子“ドナー”とが繰り広げる熱き戦いの日々 物語が新たなフェーズに展開する『魔銃ドナー』シリーズ最新作!

 吸血鬼による“千年王国”を構築することを企む一族“バイツ”と、その企みを阻止すべく戦う制服女子“ドナー”との戦いを描いた『魔銃ドナー』シリーズ。ドナーたちが手にする武器は、自らの血を弾丸として込めた魔銃という設定で、独特の世界観を感じさせる作品だ。
 今回上演される『魔銃ドナー 巫 / かんなぎ』は、4年前の『真約 魔銃ドナー』の続編として、脚本家で演出も担当する細川博司が書き下ろしたニューストーリー。なんでもドナーとして戦いの先頭に立っていた浅倉神酒が、あるきっかけが原因でバイツ側に立ち追われる立場になるという、予想不可能な展開が待っているという。
 そして御船彼岸子改めコード・アルティアリア役に白石まゆみ、浅倉神酒役に丸りおな、と4年前と同じキャストが登板。さらに神酒のライバルでもある吾妻レイカ役は前回別の役で出演した草場愛が演じることとなった。ニューストーリーを迎えるこの3人に話を聞いた。

―――実は白石さんと丸さんには、シリーズ前作の『真約 魔銃ドナー』のインタビューにお付き合いいただいています。草場さんも役柄は違いますが前作に続いてのご出演です。
 あれから4年経ちましたが、再びこの作品に挑むにあたって感じていることを聞かせてください。

白石「初舞台で初主演だった4年前の公演では緊張しすぎて何も憶えていないんです。舞台に出るときも手と足が一緒に出ちゃったくらいで。セリフを憶えるのも必死だったし、それ以外にもいろいろと追われていて、初舞台の時は毎日泣いていました。
 でも最近は余裕が出てきて物語をどう伝えるかを考えられるようになりました。最近は泣くことも1本で1回くらいになりました(笑)」

丸「実は前作以来舞台から離れてタレント業に寄っていたので、演技をするのは久しぶりなんです。だからすごく緊張はしているんです。でも出演がなくても仲間の舞台や作品を沢山観て吸収していますから、前回より成長してパワーアップした姿を見せたいです」

草場「実は私も前作に出演したのは芝居を始めてまだ1年も経っていなくて、あまり慣れていなかったんです。その頃から考えると色々な作品に参加してきましたし、細川さんが演出する舞台にも何本か出演して、以前より細川さんの描くものが少しわかるようになりました。それに白石さんとはW主演作品があったり、6作くらい共演を重ねているので安心感はあります」

―――吸血鬼の世界を目指すバイツたちと、それを阻止せんと自らの血を弾丸として込めて立ち向かうドナーたちの戦いという『魔銃ドナー』シリーズ。この独特の世界観にはだいぶ慣れてきましたか。

白石「4年前の『真約 魔銃ドナー』の時、いただいた台本がカタカナばかりで、なんだかよくわからなかったこともありました。でも今ならしっかりと理解できるようになりました。見方が変わったんでしょうね」

丸「私も最初台本を読んだときはカタカナだらけで、自分が出来るのか不安でした。でも挑戦してみて稽古の間にだいぶ成長できた気がしています。今回も同じように稽古を重ねたいです。
 でも前作の続編となる今作では私が演じる神酒が追われる立場になるという、なかなか複雑なストーリーになるようでややこしいですね。前回とは違う神酒を見せられるのではないかとおもいます」

草場「実は私の初舞台はアリスインプロジェクトの『アドリブ心理劇 ドナー・イレブン』だったんです。だからそこでもう“ドナー”や“バイツ”の世界観を知っていたので、『真約 魔銃ドナー』の時はみんなより少し先行していたんです。
 でもバイツ役だと思っていたのに、実際に演じたのはニュークスという謎の存在で(笑)、ほぼ呪文を唱えていました。今回は初めてのドナー側になりますから楽しみです。しかも今回は個人的に仲が良い2人と一緒ですし」

―――え? 仲良しって?

白石「この3人、仲いいんです。イベントやったり、泊まりに行ったり(笑)」

草場「だからファンの皆さんにとっては、白石さん・丸さんを私が追いかけるというこの関係性はとてもエモいのかなと思います」

3人「絶対エモいよね」

―――キャリアを積まれたこの4年で大きく自分が変わったことはありますか。

白石「恥ずかしい話ですが、昔の私は人前で演じる事そのものが考えられなかったんです。だから4年前の舞台があって、それからいくつも出演させていただくことで人前に出るのは怖くなくなりました」

丸「前回の舞台で作・演出の細川さんがシリアスな作品のはずなのに、貧血気味なこととかネタ的なことを盛り込んでくださって。それまでのアイドル時代はそういったことをやっていなかったので、殻を破って新しい自分を見せることができました。自分で思い込んだアイドル像を打ち破れなかったんですね。おかげでそれが今バラエティでいろいろ挑戦することにつながっています」

草場「私は白石さんと逆で、怖さを感じるようになりました。以前はガムシャラにやってこれたのが、色々な舞台を経験していくと自分の理想と演出家さんの意思の違いがある気がして怖くなりました。
 ネガティブな意味ではなく、演技に向かい合うことができるようになった成長だと思うのですが、演出家さんの意思に応えられているかどうかがわからなくなるんです。だから稽古が1番怖いですね。アイドルとは違う緊張感がありますね。そもそも凄く緊張症なタイプですから」

―――気になったのですが、白石さんの役名が“御船彼岸子”から“コード・アルティアリア”になっているし、衣装も雰囲気が違いますよね。

白石「そう、(前作のような)ゴスロリじゃないんです。だからどうなるんだかわからなくて。でも丸さんが演じる神酒といっしょのシーンが多いようなので、そこは嬉しいです」

丸「ヤッター!」

―――ヴァージョンアップした皆さんの姿を、ファンも楽しみにしていると思います。最後にメッセージをお願いします。

白石「今回このお話をいただいたときには再演だと思っていて、4年間で成長した彼岸子をどう見せられるかと思って意気込んでいたんですが、実は続編でキャラクターも変わってくるようなので、“コード・アルティアリア”をどう作るか悩んでいます。前作で天真爛漫を押し出した彼岸子がどう変わるか。存分にキャラクターを濃く表現したいです」

丸「前回の神酒を観た人にはさらにエモいと思ってもらえるようにしたいし、前回以上に殻を打ち破った新たな神酒を見せていきたいです」

草場「前回のバイツ側から今回ドナー側に立場が変わります。しかもレイカはカッコイイ役なのでそう見せることができるよう頑張ります。でも演出の細川さんからは「草場のままで大丈夫」と言ってもらえているので、きっとあて書きしてくれるのだと思います(笑)あまり気負わず、自分らしさを出した、私にしかできないレイカを演じたいです」

―――――皆さんのご活躍が楽しみです。さらに今作では元AKB48の宮里莉羅さんを道玄イサミ役として迎えるそうですね、本日は、スケジュールの都合でご参加できなかったようですが。さらにパワーアップした舞台を楽しみにしています!!

(取材・文&撮影:渡部晋也)

プロフィール

白石まゆみ(しらいし・まゆみ)
東京都出身。2014年に結成された「東京flavor」でアイドルとして活動。その後、女優・フリータレントとして活躍。2019年の『真約 魔銃ドナ−』で初主演初舞台を果たす。舞台作品を中心に、グラビアやデジタル写真集なども発表。最近ではTikTokerとしても人気が高まっている。

丸りおな(まる・りおな)
神奈川県出身。2014年から舞台などに出演し、2016年から最近まではアクターズアイドルグループ「Needs」に参加してセンターを務める。卒業後は初2019年の『真約 魔銃ドナ−』で舞台初出演を果たし、テレビのバラエティ番組などでも活躍。スノーボードやダンスが得意なほか、スキューバダイビングのライセンスも持っている。

草場 愛(くさば・まなみ)
福岡県出身。HKT48のメンバーを経て2018年からは舞台を中心に女優としての活動を展開。2019年の『真約 魔銃ドナ−』では、バイツ側の謎の存在“ニュークス”役で出演。ジャズダンスやモダンバレエなど、ダンスも得意としている。

アリスインプロジェクト
舞台『魔銃ドナー 巫 / かんなぎ』

日:2023年5月3日(水・祝)~7日(日)
場:新宿村LIVE
料:S席[最前3列]8,800円
  A席[4列目以降]6,800円
  (全席指定・税込)
HP:https://alicein.info/
問:合同会社アリスインプロジェクト
  mail:info@alicein.info


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