水木しげる生誕100周年を記念し、『ゲゲゲの鬼太郎』が舞台に! 「誰もが知る国民的漫画で、どの世代の方も一度は見たことがあるはず。僕自身も子供の頃からアニメを観て育ちましたし、ごっこ遊びもよくしてました(笑)。だからオファーをいただいた時はすごく嬉しかったですね」と語るのはゲゲゲの鬼太郎を演じる荒牧慶彦。その他、ねこ娘役の上坂すみれ、ねずみ男役の藤井隆に、七海ひろきや浅野ゆう子と豪華キャストが顔を揃えた。
「プレッシャーはあるけれど、みなさんに助けていただきながら必死にしがみついていくつもりです。まずはただただ原作をリスペクトし、ひたむきに頑張りたい。そのうえで座長として真ん中にしっかりと立ち、座組みを底上げできるよう精一杯取り組んでいけたらと思っています」
鬼太郎でまず思い浮かぶのは、ちゃんちゃんこに下駄でカラコロ歩くあの姿。「衣装は役に入る大切なスイッチのひとつ」と言うが、今回はどんなキャラクター像を披露してくれるのだろう。
「黄色いちゃんちゃんこはそのままに、派手な羽が付いたりと、ビジュアル撮影ではかなりオリジナリティに溢れた衣装でキャラクターになりきりました(笑)。みなさんの衣装も本当にゴージャスで、今の時代ならではの『ゲゲゲの鬼太郎』だなと感じるし、最高のエンタメショーになるのではとワクワクしてます」
これまで数々の実写化作品に出演し、人気キャラクターを体現する難しさを痛感してきた。
「その世界に入り込むためにも、ファンの方以上に誰よりも作品のことを知っておく必要がある。夜な夜なネットで調べたり、原作や関連作品に目を通したりと、できるだけの準備をするようにしています。ただアニメを観るのは大好きなので、全然苦ではないですね。それに調べる内にいろいろ知らなかった情報と出会うことも多く、鬼太郎についてもだいぶ詳しくなりました(笑)」
半世紀以上愛されてきた水木ワールド。今改めて新鮮な感覚で挑み、作品世界に息吹を注ぐ。
「これまで様々なかたちで作品化され、鬼太郎像も時代と共に変わってきた。だからこそ固定概念に捉われず、また新たな鬼太郎を目指していけたらという気持ちでいます。良い意味でオリジナリティを出し、キャラクターの魅力をより引き上げていきたい。そして現代ならではの『ゲゲゲの鬼太郎』を、みなさんにお届けできたらと思っています」
(取材・文:小野寺悦子 撮影:間野真由美)
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荒牧慶彦さん生写真
シアター情報誌「カンフェティ」8月号
公演チラシ
「みんなが笑っていられるような世の中になりますように!
今は緊迫した世の中になっていて、人の笑顔をなかなか見ることができない。でもその中でも笑ってもらいたいし、自分自身も笑っていたい。そんな世の中になるといいなと思っています。」
プロフィール
荒牧慶彦(あらまき・よしひこ)
2月5日生まれ、東京都出身。2012年にミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで本格的に俳優デビュー。主な出演作に、舞台『刀剣乱舞』シリーズ・山姥切国広役、MANKAI STAGE 『A3!』シリーズ・月岡紬役、舞台『サザエさん』カツオ役、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage シリーズ 白膠木簓役、ドラマ『あいつが上手で下手が僕で』主演。写真集「Seasons ~春夏秋冬~」はオリコン第1位を記録するなど、多方面で活躍中。
公演情報
舞台『ゲゲゲの鬼太郎』
日:2022年7月29日(金)~8月15日(月)※他、大阪公演あり
場:明治座
料:S席[1・2階席・車いすスペース]12,000円 A席[3階席]6,000円(全席指定・税込) ※他、アフターステージ付公演チケットあり。詳細は公演HPにて
HP:https://gegege-stage.jp/
問:明治座チケットセンター tel.03-3666-6666(10:00~17:00)