“幻の魚”を巡る男女を描く、ワンシチュエーション・ミステリ 藤澤ノリマサが満を持してストレート・プレイで役者デビュー!

“幻の魚”を巡る男女を描く、ワンシチュエーション・ミステリ 藤澤ノリマサが満を持してストレート・プレイで役者デビュー!

 西田大輔の作・演出による本格派ミステリ『ONLY SILVER FISH』シリーズ第3 弾となる『RUST RAIN FISH』が、この秋、東京・大阪にて上演される。今回はキャストを2チームにわけ、総勢28名の俳優陣が回替わりで出演。なかでも注目したいのは歌手・作曲家として活動する藤澤ノリマサ。本公演で役者デビューを果たす。

 「来年で歌手活動15年を迎えます。今まで歌ばかり歌ってきたけれど、この節目に何か新しいことに挑戦したいという気持ちがあって。ワンシチュエーション会話劇で、難易度は非常に高い。でも挑戦しなければ何も変わらない。芝居で経験したことが、この先きっと歌にも影響してくる。そんな光が見えた気がして、出演を決めました。ただファンの方は凄く驚いていて、もしかするとみなさんの方が緊張しているかもしれません(笑)」

 舞台は第二次世界大戦下の日本。名の知れぬ幻の魚「ONLY SILVER FISH」をめぐり、とある館に集められた14人の男女。彼らは皆それぞれ、過去に秘密を抱えていた――。
 自らが演じる、館を訪れる男の一人で、キーパーソンである「黒木1」について藤澤はこう語った。

 「黒木1 は、ミステリアスでちょっと人間不信なところがある男。僕もよく“何を考えてるかわからない”と言われるので(笑)、黒木1と重なる部分はあるのかも。とはいえ芝居自体経験がないので、役作りにしても一から勉強しなければと思っています」

 藤澤にとって演技は未知の世界であると同時に「歌と通じるものも感じる」という。

 「昔から“台詞は歌うように、歌は語るように”といわれていますが、僕も歌う時はメロディに心情をのせ、曲の間はその主人公を演じるようにしています。ただそこで入り過ぎて自分に酔ってもダメで、客観視する部分がないといけない。それは芝居にも通じるのではと思っていて。歌と台詞の違いはあるけれど、どこかしら共通する部分はある気がします」

 歌い手としてのキャリアを積んだ今、飛び込む新たなステージ。初舞台を前に、現在の心境をこう語る。

 「プレッシャーはあるけれど、ここまで来たらもう引き返せない。『ショウ・マスト・ゴー・オン』です(笑)。西田さんは演じる人間の個性を生かした演出をされるということで、僕自身どうなるか想像がつかないところがあるし、そこで自分がどう映るのか…… ただ今は精一杯、できる限りのベストを尽くしたいと思っています」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:平賀正明)

“忘れられない夏の思い出”を教えてください

藤澤ノリマサさん
「1998年の高校1年生の夏休み。カナダに1ヶ月のホームステイに行きました。色々な授業がありましたが、音楽の時間もありそこでセリーヌディオンの音楽を知り洋楽の素晴らしさに傾倒されました。(カナダに行くまで洋楽を聴く機会がなく衝撃を受けました) 
 ホームステイを通じて沢山友達も出来ました。僕は歌うことでしか自分のことを表現できなかったので、カナダで僕はたくさん歌を歌い、友達は絶賛してくれました。その時の友達がいるから今の自分が居るんだと思います。その時友達と見た夜空に広がる星空は忘れられません」

プロフィール

藤澤ノリマサ(ふじさわ・のりまさ)
 1983年3月8日生まれ、北海道出身。声楽家の父と歌の先生である母の間に生まれ、歌に溢れる家庭に育ち、人前で唄うことに興味を持つ。武蔵野音楽大学声楽科卒業後、ソロアーティストとして精力的に曲作りとライブ活動を行い、2008年シングル「ダッタン人の踊り」でメジャーデビュー。翌年ファーストコンサート『Voice o f L ove』を開催。以来1 曲の中にポップスとオペラの歌唱を融合させた、独自の“ポップオペラ”というスタイルで活動を続けている。
 2021年5月には約3年ぶりとなるオリジナルフルアルバム「La L uce-ラ・ルーチェ-」を発売し、9月にはクラシカルコンサートを開催する。

公演情報

舞台 RUST RAIN FISH

日:2021年9月23日(木・祝)~10月3日(日)  場:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
料:一般席9,000円(全席指定・税込)
HP:https://www.mmj-pro.co.jp/rustrainfi sh/
問:公演に関する問合せフォーム
  https://www.mmj-pro.co.jp/contact/stage/
  (平日11:00~17:00)

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