【稽古場レポート】アイドルユニット『アイオケ』初の舞台作品が開幕直前!果たしてミュージカルは本当にできるのか!? OLたちの葛藤に注目!

【稽古場レポート】アイドルユニット『アイオケ』初の舞台作品が開幕直前!果たしてミュージカルは本当にできるのか!? OLたちの葛藤に注目!

歌・演奏・ダンスパフォーマンスが魅力のアイドルユニット「アイオケ」が初の舞台『アイオケミュージカル』11人と戦う宮崎さんを10月12日(土)より恵比寿・エコー劇場にて上演する。

“会いにいけるオーケストラ、愛に生きるオーケストラ「アイオケ」”としてライブを中心に活動してきた彼女たちが本気の芝居に挑戦中!本番間近の稽古場に伺った。

物語は、「東洋ペット株式会社」創業50周年の記念行事として、ミュージカルをやるために集められた11人のOLたちによるオフィス会話劇。稽古も後半戦、完成とは程遠い出来映えなのに11人がそろわない。そんな状況の中、果たしてミュージカルは本当にできるのか⁉ 切羽詰まった11人の人間模様を描いていく。

作・演出は多くの演劇賞受賞歴を持ちエンタメ界を支える劇作家・前田司郎が務め、前田氏との初タッグにも注目が集まっている。
まず公開されたのは安里唯、小林萌夏、大野まりか、ゆゆ・THE・エクスカリバーによる「ペットンVS.守護霊」のシーン。霊が見える人と見えない人の戸惑いで進んでいくが、4人が絡んだ会話は複雑だ。会話の持って行き方、入り方を身体になじませるため、タイミングを計りながら何度も繰り返していく。演出の前田氏は役者が演じるギリギリの床に腰を下ろし、時には加わりながら「お客様の立場に立ってやろう」と、客観性を意識させていた。

“おや?セリフが変わる?”

早くもそれが気になり確認すると、「台本はあるようで無い」とのこと。役名は本人の名前と同様で、リアルな本人像を役に落とし込んだパラレルワールド。
おおよその物語はあるが、彼女達自身から発する言葉がセリフとして生かされていく、とても高度なスタイルを構築しており、台本を覚える作品の方が楽なのでは?と思ってしまう程、とんでもないことに挑戦していた。初舞台にしてガチ(本気、真剣)なのだ。

次に公開されたのは三田萌日香と甘宮さらの「先輩と後輩」のシーン。どこにでも起きそうな“上下関係あるある”がリアルだ。三田が目に余る後輩を諭していくのだが、舞台経験もあるアイオケリーダーの三田と初舞台の甘宮のギャップが見どころ。ここでもどのセリフを強調するか実験が重ねられていた。

さらにkurumi、JIN、草凪美海による「ハッキング」、根本流風、真田真帆による「お金を取り戻す」など、様々なシーンが用意されている。

“ミュージカル?宮崎さんとは?パフォーマンスはあるの?”

切り取られた稽古から全容はつかめなかったが、決まったエンディングに向かって毎回少しづつ違った会話劇が繰り広げられることだろう。舞台経験者たちが初舞台のキャストとともに作り上げる全力の本番を楽しみに待ちたい。

三田萌日香と甘宮さらに話を聞くことができた。

――本番間近ですが、今の手応えをお聞かせください。

三田「この作品は台本がなくて、私たちがナチュラルに出た言葉で『それいいね』とセリフになっていきます。もちろん物語の流れのキーワードはあるんですけど、舞台は今まで結構やってきて、このタイプの舞台が初めてなので、どうなるんだろうと。演出の前田さん的には、このどうなるんだろう~みたいな感じが、素の雰囲気と作品に合まってイイということなので、日々頑張っています」

――予測不可能なところが1つの魅力ですね。そして普段はフルート奏者で初舞台となる甘宮さんですが、手応えはいかがですか。

甘宮「もう合っているのかどうか。そもそもこの作品が普通の演劇と比較することもできないので、ずっと悩みっぱなしです。でも前田さんは私らしくやるのが1番って言ってくださっているので、私らしく頑張っていこうかなって思ってます」

――初舞台の甘宮さんの印象は?

三田「堂々とやっていると思います。(甘宮)さらはおっとりしているんですけど、突然突拍子もないことを言ったりするので、その面白さを前田さんは理解していて、だから今回もこんな重要な役割であると思うので、みんなさらに対して不安な要素はないんじゃないかなと思います」

――公開されたお二人のシーンは、初めはちょっとキュッとするかと思ったらギャップが面白かったです。

甘宮「あの立場になったことがないので、どうしたらいいかは迷いっぱなしです(笑)」

――三田さんはリーダーとして引っ張っていく立場だと思います。どういうところを意識していますか?

三田「台本がない分、会話で流れを掴んでいかないといけなくて、基本的に私が喋って話を動かしていく感じが多いので、気をつけるというよりは、背中を見せて全力で体力勝負って感じですね」

――注目してほしいところ、観て欲しいところなど、お客様へアピールをお願いします。

甘宮「ずっと面白いです!」

三田「注目ポイントはいっぱいあります!全員がおかしなことしてるんですけど、 全員が一生懸命なのが面白い。私は個人的に、大野まりかがずっとツボで、常にバカなことをしてるんですよ。(甘宮笑)どこのシーンでも何もまともなことは言ってないけど、ずっと全力で1人で変な行動をしているので、ぜひ注目してください」

甘宮「私は戦闘シーンが好きで、全力で戦います」

三田「それだけ聞いても訳が分からないですよね(笑)お楽しみにしていてください」

――皆さんは通常、歌と踊り楽器演奏のパフォーマンスをされますが、今回タイトルにミュージカルと入っています。また演奏はあるのでしょうか?

三田「前田さんは元々ミュージカルをやられる方ではないので、ミュージカルをやろうと目指している人たちのお話です。今回楽器演奏はありません。その話し合いになった時に、今回は生音を大切にしよう、フットマイクもなくリアルな声を届けようと。楽器も使う案も出たんですけど、そうすると練習風景の楽器の音になってしまうんです。楽器組はプロだから、マイクをつけて演奏を届けたいですよね。 そんなことから今回は前田さんに託す、私たちも演劇だけでやろうっていう方向になりました。
だから楽器組たちはいつも持っている武器を置き、演劇で戦うところも今回の大きな見どころです。初めて全員で演技に挑戦し、みんなで作っています。
私達も本番がどうなるのか、ドキドキワクワクの状態です。皆さんに楽しんで欲しいという想いで頑張っております。私達と、てんやわんやな楽しい時間を一緒に過ごしてくれたら嬉しいです。 劇場にてお待ちしております!」

(取材:谷中理音)

公演概要

舞台『アイオケミュージカル』11人と戦う宮崎さん

作・演出: 前⽥司郎
出演: アイオケ
会場: 恵⽐寿・エコー劇場
⽇程:2024年10⽉12⽇(⼟)〜10⽉14⽇(⽉・祝)

《開演時間》
■10⽉12⽇(⼟) 13:00(特典会あり)/19:30(特典会あり)
■10⽉13⽇(⽇) 13:00(特典会あり)/19:30(特典会あり)
■10⽉14⽇(⽉・祝) 12:00(特典会あり)/18:00(特典会なし)
※開場は開演の30分前となります。

チケット料⾦:全席指定・消費税込
・ゲキチカ席 ¥12,500 ※⾮売品グッズ付
・チカ席 ¥9,500 ※⾮売品グッズ付
・S席 ¥9,500 ※グッズ付
・A席 ¥6,500
※非売品グッズは2券種とも同じものになります。 全ての公演で非売品グッズ(ブロマイド2枚/全12種)がつきますが、どの公演でどのブロマイドがつくかはシークレットとなります。また、全公演にご来場くださった方には、特別ブロマイドを進呈いたします。
※チケット価格が同一のチカ席とS席の違いは、チカ席はステージに近いお席で、非売品グッズ(ブロマイド2枚)付き。 S席はステージ全体が見やすい位置のお席で、公式販売グッズ付き。

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