【開幕/舞台写真到着】Tie Works 舞台「#オーバーラック」

【開幕/舞台写真到着】Tie Works 舞台「#オーバーラック」

Tie Worksが企画する舞台「#オーバーラック」が、シアター・アルファ東京にて開幕!
先日のインタビュー記事と合わせて、舞台写真をお届け!

生きたくない人生なら
捨てちゃえばいいじゃん?

STORY

犯罪者の息子として息の詰まる生活をしていた17歳の少年。
世間から逃げ惑う日々に疲弊した少年の母は、少年を残し自殺。

1人取り残された少年は、ニュースで見たネオンに包まれた繁華街を訪れる。
「ここは全てが軽そうだったから…。」

そんな時、同じ17歳の少女に出会う。

-私が殺してあげる-

そう言われ連れて行かれた先はとある廃墟で
搾取され居場所を失くした子供たちが独立国家を作り生活をしていた。

段々と明らかになっていく、繁華街で生きる少年少女たちの刹那的で綱渡のような人生…。
世間から見た少年少女は加害者なのか、被害者なのか。

INTERVIEW <吉村卓也×伊藤純奈×高士幸也>

特定少年法×デジタルタトゥー……
吉村卓也が現代社会の闇を描く

現在の日本における社会問題の1つといわれる“デジタルタトゥー”を題材に、“居場所”を求め、道を踏み外していく若者たちのリアルを生々しく描く。
 さらに作中では少年法の改訂により新たにできた「特定少年法」にも言及しており、18歳という年齢ゆえに実名報道をされてしまう少年と、売春でお金を稼ぎながら18歳になって自立することを夢見る少女が対比で描かれる。この痛々しくも残酷なまでに現実を描いた作品に、伊藤純奈高士幸也が挑んでいく。

―――成人年齢が20歳から18歳へ引き下げになるという民法が2018年3月に成立、その後2022年4月に施行されました。今作の構想はいつ頃からあったのでしょうか?

吉村「初めはTie Worksのプロデューサー・熊坂さんと次回作の打ち合わせをしていて、少年犯罪の話を題材にした作品はどうか、という話になり、色々なことを調べました。そこで、成人年齢が変わったことによって、今まで少年法で20歳までは守られていた匿名性がなくなり、特定少年法によって、実名報道が可能になったことなど、意外とまだ世の中に浸透していない法律の仕組みを知って、それを題材にしてみようと思いました」

―――デジタルタトゥーの怖さ、インターネットにおける私刑の怖さについても描かれるということですが、このあたりは最近の話題ですよね。

吉村「そうですね。実例を挙げるのも憚られますが……。スシローの事件が印象的でしたよね。裁判官がいるわけではなく、インターネット上で不特定多数の人によって裁かれてしまう、というのは、表に出づらい犯罪が明るみになるという良い側面もあるかもしれませんが、本来償う罪以上のものを被せられる人も多数いて、やっぱりどうなんだろうかと思うこともあり、問題提起として今回の題材に盛り込みました。
 僕ら芸能の仕事をしている人間はある程度は受け入れいていることですが、一般の方にとっては自分の名前を調べたら何かしら情報が出てきてしまうというのは、生きづらい世の中なんじゃないかなと思うんですよね」]

―――伊藤さん、高士さんは、ご自身の役どころ、ストーリー構成などを聞いての率直な感想は?

伊藤「すごいテーマを舞台にするなと思いました。ただ個人的にはこういう話題は興味があり、調べたり、テレビのドキュメンタリーを見たりもします。自分が出る側でなかったとしても観に行っているんじゃないかなと。明るい話ではないから、苦手な人もいらっしゃるとは思うのですが、逆に一定の層にはものすごく刺さりそうです」

高士「普段、無意識に避けてしまいがちなテーマだなと思いました。だからこそ、挑戦でもありますが、あえてそれを今、舞台でやることに、すごく意味があるなと感じています」

―――映像作品のような雰囲気もあると感じましたが、今作を“生の舞台”としてお届けすることで、期待していることや意気込みは?

吉村「正直なところ、この作品を書く上で、絶対に舞台でやりたい!というこだわりが………

(取材:通崎千穂(SrotaStage))

▼インタビューの続きはこちら

INTERVIEW <草川 直弥(ONE N’ONLY)>

―――映画好きの草川さんへ、この映画が好きな方は、舞台「#オーバーラック」が好きそう。と思う映画がありましたら教えていただきたいです。

「鬱映画」という言葉がありますが、そのジャンルの映画が好きな方は今回の作品も好きだと思います!
特に岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」だったり園子温監督の「ヒミズ」などは今作のあらすじを見て少し似ているところはあるのかなと思いました。

▼インタビューの続きはこちら

舞台「#オーバーラック」

公演期間:2023年6月2日 (金) ~2023年6月11日 (日)
会場:シアター・アルファ東京

作・演出:吉村卓也

出演者
伊藤 純奈
小川 優
草川 直弥(ONE N’ ONLY)
少年T
宮花もも
(五十音順)

高士 幸也
林田 真尋
樽見ありがてぇ
中島 弘輝

柳下 大

(アンサンブルキャスト)
浅野 郁哉
安堂 大空
得田 澪花
平野 紗貴
山本 望

(舞台写真:橘涼香)

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