連続対談企画③『“演劇”のある生活』[6月放送分] (BS松竹東急プロデューサー・湯浅敦士×カンフェティ編集長・吉田祥二)

連続対談企画③『“演劇”のある生活』[6月放送分] (BS松竹東急プロデューサー・湯浅敦士×カンフェティ編集長・吉田祥二)

第3回 無料放送局『BS松竹東急』 6月の演劇ラインナップをご紹介!

 BS松竹東急は、映画、歌舞伎、一般演劇などのエンターテインメントを通じて人々に感動を届けてきた松竹グループと、渋谷をはじめとした街づくりによって、人々の豊かな暮らしの基盤を構築してきた東急グループがコラボレーションして、今年3月26日開局した放送局。編成コンセプトに、『誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化』を掲げている。

 また演劇以外にも、映画、オリジナルドラマなど、あらゆるジャンルの番組を編成し放送する無料総合編成チャンネルとして、上質感やワクワク感をお届けするという…、なんとも謎に包まれた放送局である。

 この企画では、かねてより親交のあったBS松竹東急の湯浅プロデューサーを迎え、カンフェティ編集長の吉田とともにBS松竹東急のラインナップを紹介しながら、ざっくばらんと各々が思う演劇について月いちペースで語っていく、そういう対談企画である。

※過去回は下記リンク先にて公開中!
 (第1回)4月のラインナップ
 (第2回)5月のラインナップ


湯浅「それでは早速、6月のラインナップをご紹介します!」

吉田「毎回発表が早くなってますね!」

6月のラインナップはこちら!

土曜ゴールデンシアター
 6月4日(土) 夜6時30分~「アジアの女」
 6月18日(土) 夜6時30分~歌舞伎「博奕十王」「刺青奇偶」
 6月25日(土) 夜6時30分~ミュージカル「シー・ラヴズ・ミー」

週末ミライシアター
 【演劇】
 6月4日・18日(土) 深夜0時30分~劇団チョコレートケーキ「一九一一年」
 6月11日・25日(土) 深夜0時30分~悪い芝居「今日もしんでるあいしてる」
 【映画】
 6月5日・19日(日) 深夜0時30分~東京学生映画祭 作品集①
 6月12日・26日(日) 深夜0時30分~東京学生映画祭 作品集②

そのほか
 6月25日(土) 昼12時~「OSK日本歌劇団創立100周年記念企画
               『レビュー春のおどり』(令和3年)特別版」

吉田「今回も魅力的なラインナップですね。ドラマや映画でもお馴染みの俳優さんが出演している舞台作品が多いので、初めて観る方にとっては、テレビの前で『え? この人も舞台に出てたの?』という驚きや発見がありそうです。」

湯浅「ありがとうございます!」

吉田「それでは早速…と言いたいところですが本日はゲストがいらっしゃいます。」

七味「こんにちは~。柿喰う客に所属しております、そして七味の一味というユニットもやっております、七味まゆ味です。」

吉田「2人だけだと視点が凝り固まるんじゃないかと思い、不定期ですがこの企画ではゲストを招いていこうかと思いまして!」

湯浅「素敵だと思います。そして記念すべき初回は、僕も吉田さんも知り合いの方がいいということで…!」

七味「記念すべき初回に呼んで頂きありがとうございます。湯浅さんとは10年ぶりぐらいの再会になるんです。」

吉田「らしいですね!」

七味「湯浅さんが以前やってらっしゃった劇団にゲストで呼んでいただきました!」

湯浅「本当に恐れ多いです!」

七味「いえいえ、今日はよろしくお願いします!」

湯浅「それでは早速、土曜ゴールデンシアターのラインナップからご紹介します!」

七味・吉田「よろしくお願いします!」

石原さとみ主演「アジアの女」。市川猿之助主演、市川中車主演の歌舞伎のほか、ブロードウェイのミュージカル作品を放送!

湯浅「6月4日は石原さとみさん主演、吉田鋼太郎さん演出の舞台『アジアの女』を放送します!」

湯浅「長塚圭史さんが2006年に発表した戯曲を、吉田鋼太郎さんが演出した話題作です。大災害の起きた東京で半壊した建物に住み続ける兄妹を中心に描かれる舞台です。」

吉田「長塚圭史さん。劇作家、演出家、俳優、様々な面で、第一線をずっと走り続けて、まさに日本演劇界をけん引していると思います。KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務められていますね。大学時代には『劇団笑うバラ』を立ち上げ、そこから阿佐ヶ谷スパイダースというユニットとなり、劇団化をしています。それ以外にも、趣向の異なるプロジェクトをいくつも手掛けられていて、本当に同世代の星です。実は、同じ大学の同期でもあります。 在学中から長塚さんは輝いていました。」

七味「その頃はお知り合いじゃなかったんですか?」

吉田「在学中はそうですね、僕はなかなか燻っていましたが、長塚さんの劇団はとにかく人気でした。」

七味「長塚さんはお父様(長塚京三さん)も有名な方なので一目置かれていたでしょうね。」

湯浅「阿佐ヶ谷スパイダースが大好きで、学生の頃は、長塚さんの舞台はよく観劇に行っていました。ちょうど今回の『アジアの女』も富田靖子さんが出演された初演を観に行きました。一見、内面世界も含めて暴力的な描写もあるんですが、外見的にはすごく静かで穏やかな時間が流れているところもあり、その、ともすれば相反する熱量の違和感がすごく絶妙で、初演を観劇した当時も、見入ってしまっていたら、あっという間に終演だったのを覚えています。」

七味「長塚さんは一度海外留学をされていますよね。そこからまた作風が変わったと聞いたことがあります。」

吉田「帰国されてから1回目の本多劇場での芝居を観ているんですけど、とても没入感の強い作品で、静かだけど強烈な、実験的な作品でした。」

七味「(長塚さんの作品は)ダイナミックで、お客様が驚くようなことをやられるイメージがあります。私も市川しんぺーさんがトイレの便器のなかに吸い込まれていくという、面白くもあるし怖くもあるという舞台を観劇したことがあります。そのシュールさの加減も面白いなあと思いました。」

湯浅「そして今回お送りする『アジアの女』ですが、石原さとみさんが主演。吉田鋼太郎さんが演出ということで、僕は初めて舞台での石原さとみさんの演技を拝見しました。もうなんていうんですか、圧巻でした。ドラマや映画とは違う、演劇での石原さとみさんの演技を拝見できて、本当にすごい俳優さんだなあとただただ思うばかりでした。」

七味「そして私この舞台、生で観ています!ラストのあたりのシーンがめっちゃ印象的ですごい覚えてます。長塚さんの作品って、今でもすぐ思い出せるくらいに、私には不思議で魅力のある世界観で、色彩もすごく綺麗でした。ご覧になりました?」

吉田「実は僕はまだ…。」

湯浅「ぜひ!ご覧ください。」

七味・吉田「(笑)」

湯浅「そして、歌舞伎では、市川猿之助さん主演『博奕十王』と市川中車さん主演『刺青奇偶』をお送りします。」

吉田「どちらの方もドラマや映画でも大活躍ですね!」

湯浅「ですが、歌舞伎では観たことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?」

吉田「歌舞伎そのものを観たことがないって方もいるかもしれませんが、初めて歌舞伎を観るとなったらやっぱりテレビとか観たことがある俳優の作品のほうが入り込みやすいのかなと思います。」

湯浅「『博奕十王(ばくちじゅうおう)』はドライで気ままでにぎやかなコメディー舞踊劇。『刺青奇偶(いれずみちょうはん)』は夫婦の情愛を描いた長谷川伸の新歌舞伎の名作。今回どちらも博奕(ギャンブル)を題材にした作品となっており、博奕十王では笑い、刺青奇偶では涙なくしては観られない演目になっているのではと思います!またBS松竹東急では歌舞伎を放送時に古典芸能解説者の葛西聖司さんに解説を担当いただいているのですが、今回は特別に副音声での解説もお送りします!」

吉田「副音声の解説というのがいいですよね。一つ分からないことがあれば全部わからないってなっちゃう人もいるかもしれませんが、ストーリーの補助としてこの解説があれば、歌舞伎の美しい部分とか所作とかについても安心して観られる。特にあまり歌舞伎を観ない方にはより見やすく楽しめるんじゃないかと思います。」

七味「古典のイメージが強いとか敷居が高いんじゃないかと思っている方もいらっしゃると思いますが、こういう番組を通じて私達でも楽しめるんじゃないかと思ってくださったら素敵ですよね。」

湯浅「そして、6月25日には、ミュージカル『シー・ラヴズ・ミー』を放送します。」

吉田「これはブロードウェイの舞台ですか?」

湯浅「そうです。5月もブロードウェイの舞台でしたが、6月の舞台はミュージカルとなりまして、いわゆる『ブロードウェイ・ミュージカル』の作品となります。」

吉田「本場のブロードウェイ・ミュージカルは、テレビでもめったに見れないので、貴重な機会だと思います。バレエやクラシックなどは、海外招聘公演などで観ることができますが、ミュージカルとなると、(日本の)劇場では生でも観るチャンスは少ないですからね。」

湯浅「この作品は、トム・ハンクスとメグ・ライアン出演の映画『ユー・ガット・メール』の原点にもなっている作品でもありまして、初めてミュージカルを観るという方にもわかりやすく楽しめるのでは、と思っています。」

七味「この作品は現地で収録したものなんですか?」

湯浅「2016年にアメリカで収録された公演をお送りします。」

七味「世界のトップレベルの公演をお家で観られるというのは本当にありがたいなあと思います。ニューヨークには1回行ったことがあって、舞台を観まくりました。」

湯浅・吉田「おお!」

七味「私は特にオフブロードウェイで人気の、お客様参加型の『スリープ・ノー・モア』という作品がすごく好きでした。英語がわからないなりに本場の舞台を楽しみました!…そういえば、今回の放送では英語で放送されるんですか?」

湯浅「はい、音声は英語で、日本語字幕付きでお届けします。」

七味「生は生としての迫力がありますが、日本人としては英語がわからないという方も多くいらっしゃると思うので、私なんかは字幕があるとより楽しめるから、映像で観られる良さはそういうところにもあるのかなと思いますね。」

湯浅「ありがとうございます!…ということで、土曜ゴールデンシアターのラインナップをご紹介してまいりましたが…。」

吉田「今回も国内外問わず、幅広い、演劇をあまり観たことがない方でも入り込みやすい作品ばかりだと思いました!」

湯浅「ぜひご覧いただけますと幸いです!では続きまして…。」

吉田「そうですね。ここからは七味さんにはさらにたくさん語っていただきましょう!」

七味「はい!」

6月の週末ミライシアターでは「劇団チョコレートケーキ」と「悪い芝居」をご紹介!

湯浅「まずは、劇団チョコレートケーキさんです!」

吉田「2000年に駒澤大学OBを中心として結成された劇団です。キャッチーでかわいい劇団名の通り、初期の頃はコメディ作品を上演していましたが、その後、社会的な出来事をモチーフにした創作スタイルを確立しました。古川健さん(劇作家)と日澤雄介さん(演出)による、ある種の極限状態にいる者たちの存在を通して、生々しい人間ドラマを展開していくのが特徴です。これまで、数々の戯曲賞・演劇賞を受賞し、また海外の芸術祭への招聘など、国内外から注目をされる劇団ですね。…最初コメディやっていたのが気になりますね。」

七味「どんな公演やっていたのか気になりますよね!」

吉田「名前変えずに続けてらっしゃるのも素敵ですよね。」

湯浅「確かに!あと読売演劇大賞ではいつも受賞されている実力派劇団のイメージがあります。」

吉田「そうですよね。『治天ノ君』で、各部門で賞を受賞されたのが、僕も印象に残っています。」

湯浅「僕が初めて劇団チョコレートケーキさんを拝見したのは、ルデコで公演していた『起て、飢えたる者よ』でした。この作品も山荘を舞台に、極限の状態に追い込まれていく人間模様が描かれていて、なんでしょう、みぞおちにどーんと一発打ち込まれた感じで…余韻がずっと残りました。」

吉田「今回放送される『一九一一年』は、1911年、12名の社会主義者の死刑が執行された、いわゆる[大逆事件]。このテーマを新しい視点でもう一度この事件を掘り起こすような作品を上演したい、という企画意図で作られた作品です。創作意欲だけでなく、強い覚悟を持って作られていることを感じます。」

七味「劇団チョコレートケーキさんの芝居を観ていると、役者として混ざりたくなります。役者の皆さんが極限状態をすごく上手に表現されるから、その場所に一緒に入って体感したいという気持ちになるんですかね。いろいろな賞を受賞されるという理由がわかります。」

吉田「体当たりでやらないと演じられないような役どころで、役者さんは本当に全てをかけて演技している印象があります。繰り返しますが、そこに『覚悟』を感じられるところがあって。なかなか日常生活で覚悟して何かに挑むってないと思うんです。僕にすれば、覚悟している人を舞台で観るという体験は非常に贅沢なことだなと思います。」

湯浅「続いては、悪い芝居さんですね。」

吉田「2004年に京都で旗揚げした劇団です。最初は路上パフォーマンスからスタートしたという、面白い劇団です。すべての劇団本公演で脚本・演出を手がける山崎彬さんが作る、文学性とポップカルチャーが絶妙に融合した作品性が魅力ですね。今では東京と大阪で頻繁に公演されていることもあり東京でもファンが急増中です。劇団名の『悪い芝居』は、『悪いけど、芝居させてください。の略』とのことで、このあたりにも素敵なセンスを感じますね。」

七味「今は拠点を東京に移しているんじゃなかったかな。」

湯浅「まさに今回お送りする『今日もしんでるあいしてる』は、初の本多劇場での公演ということからも、東京での人気もわかりますね。」

七味「本多劇場は演劇の聖地ですからね。」

吉田「私が今、『関西演劇祭』というプロジェクトの実行委員をしていて、関西の劇団事情にも詳しくなりつつあるのですが、『いま関西で勢いのある劇団は?』と聞くと、誰に聞いても、『悪い芝居』の名前が最初に出てくるので、本当に今注目度ナンバーワンの劇団だと思います。」

湯浅「七味さんは冒頭でも話が出ましたが、七味の一味など関西でも活躍されていますが、悪い芝居さんとの交流はありますか?」

七味「私は10年以上前から悪い芝居や山崎彬くんのことは知っていて昔から交流がありました。この前、彬くんと話していて彼が言っていたのは『昔観てちょっと合わないかなとか、悪い芝居の作風はもうわかったからいいかなと思った人も、今の作品はまた違う新作になっているはずなので、昔に観てくれていた人達にこそ特に、今の僕たちを観てほしい』という気持ちが強くあるってことをおっしゃってました。劇団の色があることは素敵だと思うんですが、でもいつも同じようなものを作っているわけじゃねーぞっていう気持ちがあるんでしょうね。」

湯浅「僕は初めて悪い芝居さんの作品を観たんですが、個人的にすごく好きな作品でした。誰かと誰かが出会って世界が始まって、それで別れて世界が終わる。セカイ系舞台に弱いので、台詞のひとつひとつが漏れなくぶっ刺さり、終盤に女の子の独白シーンがあるんですが泣きそうになるのをこらえるのが必死でした。ちょっと語ります!」

吉田「はい(笑)」

湯浅「今回、改めて舞台の面白さはその“刹那さ”にあるんだと思いました。誰かが誰かを思う感情だったり、強く貫き通した信念だったり…はかけがえのないものだけれど、長い歴史で見ればほんの一瞬のことで、それは刹那的で儚げなもののように思えます。けど、同じく一回性の芸術として、瞬間瞬間を紡いでいく演劇空間とうまく合致したときに、その儚げだったはずのものが急に『誇り』を帯びてくるように、僕には思えるんです。そしてそれは演劇たる表現の素晴らしさなのかなとも思うんです。」

吉田「なんとなくわかります。テレビ越しではあるけれど、劇場空間にいる追体験を観る人がしてもらえたらなと思います。いわゆるそこにいることで感じられる空気感はテレビでは体験できないけど、でも、舞台空間がそこでは放送されているので、想像力働かせて臨場感を補ってきっと楽しめる。普通にふらっと(テレビで演劇を)観ただけでも違うと思うんですよね。舞台中継とドラマは違うので、そこでググッと入り込んでほしいですよね。そうしたら、今おっしゃった演劇の良さというのも、何だこれっていう感覚はわかるかと思います。」

湯浅「テレビで観る演劇の感動と生で観る感動は絶対に違うと思っていて、テレビで観る演劇の感動、テレビで演劇を放送する意味って何なんだろうというのをずっと自分に問いかけながら、今、演劇と向き合っています。」

七味「なるほど。」

湯浅「答えはまだ見出だせてはいませんが、ひとつの答えとしてはこうしてテレビで演劇を観ることで、演劇が面白い!って思う方が増えて、劇場に足を運ぶ方が一人でも増えてくれればいいなあというのはずっと思っています。」

七味「私が初めて自分でプロのお芝居を観に行こうと思ったのが高校生の時で、当時、演劇部に入っていたんですけど、劇団さんから、招待チケットとか半額チケットとかが送られてきてたんですよ。そこで出会ったのが、今も大好きな扉座さんで、横浜まで電車に乗って行ったということも含めて忘れられない演劇体験でした。でも、なんかやっぱり中学生、高校生って…人によるかもしれないけど、なかなか都内まで行くというのがハードルが高かったりすると思って。そんな時に、テレビで放送してくれているというのはありがたいですよね。あの頃も演劇番組があるとかかさず録画して観てました。もちろん、生で芝居を観れる環境があれば最高だし、生の舞台の衝撃ってすごいんだけれど、でも私、生で観ていないけど、テレビで観た演劇作品も当時からたくさんあって。そっちのほうが、よく覚えていたりもするんですよね。子どもの頃のことだから、より鮮明に刻まれてるのかもしれないですけど。だから、演劇を好きになるきっかけにも、テレビからの演劇はなるのかもしれないし、忘れられない1本との出会いに繋がることもある、大切な媒体だなって思います。」

吉田「昔は本当演劇をテレビでやってましたよね。」

七味「やってましたね。録画したら何回も見れるのも、劇場で生で観るのとは違う良さだと思います。」

湯浅「そういうテレビからおくる演劇の魅力を、こうして演劇を支える方々と一緒に届けていけるとありがたいです。」

吉田「引き続き、よろしくお願いします!」

湯浅「よろしくお願いします!そして、5月から週末ミライシアターでは日曜にインディーズ映画を放送しているのですが、6月は東京学生映画祭の作品をお届けします。実写映画だけでなくアニメ映画など、どれもハイクオリティな作品ばかりです。」

吉田「そちらも見逃せませんね。」

湯浅「さらに、6月25日のお昼には創立100周年を迎えた、OSK日本歌劇団の舞台をお届けします!」

吉田「宝塚歌劇団・松竹歌劇団と並ぶ三大少女歌劇団のひとつです。創設が大正11年ということで、とても歴史のある歌劇団で、大阪の伝統文化として、広く根付いています。」

湯浅「今回は、昨年創立99年目の舞台、桐生麻耶トップスターラストステージ『春のおどり』をお届けします。日本舞踊界注目の尾上菊之丞さん演出の『ツクヨミ ~the moon ~』と宝塚歌劇出身の荻田浩一さん演出の『Victoria!』で和洋のレビュー二本立てです。」

七味「昔、それこそテレビで拝見していました!当時はレビューではなく、お芝居がメインだったと思いますが、とっても素敵で楽しませていただいてました!」

湯浅「6月25日のお昼には日本の歌劇、夜にはブロードウェイのミュージカル。音楽劇にあふれた演劇体験を!」

吉田「それも狙いですね。」

湯浅「もちろんです!」

吉田「…ということで、初ゲストで参加いただきましたが…?」

七味「とっても楽しかったです!もともと演劇の話くらいしか話せることがないんですけど。演劇の良さとか面白さを考えたり、やっぱり同じようなことを思ってるよなぁとか、改めて演劇が好きだなぁってこととか、一緒に共有できたのがよかったです。」

湯浅・吉田「ありがとうございます!」

七味「まだ放送を開始して間もない放送局(番組)で、今後の発展が本当に楽しみだなあと思いました。この豪華なラインナップが無料というのもすごくお得なので演劇人のお友達にも紹介したいと思います!」

吉田「日本全国、無料ですからね。」

七味「この機会に、ぜひみなさんにも『演劇』に触れてほしいなあと思います。」

湯浅・吉田「本日はありがとうございました!」

七味「ありがとうございました!」

プロフィール

●七味まゆ味(しちみ・まゆみ)/真ん中
劇団「柿喰う客」旗揚げメンバー。2017年に主宰ユニット「七味の一味」を立ち上げ演出活動も開始。地域滞在製作、子ども演劇製作、演劇大会の審査員、演劇WSの開催、YouTube番組【配信者工房】や【CoRich舞台芸術!チャンネル『劇トクッ!』】のMCを務めるなど、幅広く活動する。旅とご飯とマイケル・ジャクソンが好き。

●湯浅敦士(ゆあさ・あつし)/右
日本大学芸術学部演劇学科卒。他局を経て、2021年にBS松竹東急に入社。 BS松竹東急の演劇編成、週末ミライシアターなどのプロデューサーを担当。プライベートでも舞台の脚本を手掛けるなど、演劇を愛する気持ちに満ちている。

●吉田祥二(よしだしょうじ)/左
シアター情報誌[カンフェティ]編集長。早稲田大学第一文学部卒。在学中に劇団を旗揚げし、以来約10年に渡って同劇団の主宰・脚本家・演出家を務める。2004年に「エンタテインメントを、もっと身近なものに。」を理念に掲げ、ロングランプランニング株式会社を起業。趣味は登山(縦走)。

【放送局】 BS松竹東急(BS260ch/総合編成無料放送)
【局公式Twitter】 @BS260_official

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