原作者・池井戸潤氏も期待!  「楽しいものができる」という確信 ミュージカル『民王』で、父と娘の入れ替わりに挑戦

 現職総理大臣の父とその息子が突然心と体が入れ替わる混乱を、社会や政治への皮肉や風刺を絡めて描いた、池井戸潤の小説『民王』が、ミュージカルとして初の舞台化。豊原江理佳は、憲民党党首の蔵本志郎の娘・村野エリカ役で出演する。

 「最初にドラマで拝見して、めちゃくちゃ面白かったという記憶が残っていた『民王』がミュージカルになるとは! 絶対に面白いだろうなと思いましたし、お父さんと入れ替わるという役が魅力的で、今もすごくワクワクしています。先日、池井戸さんと実際にお会いする機会があり、ミュージカルがすごく好きでいらっしゃるということを伺って、『民王』のミュージカル化を本当に楽しみにされていることが、私たちにも伝わりました。『頑張らなきゃ』というプレッシャーよりも『すごく楽しいものが出来るんだ!』というポジティブな気持ちになり、楽になりました」

 自身が演じる村野エリカの印象を聞いてみた。

 「聡明で自分の意見をズバッと言える芯の強い大学生。エリカの“しっかりしているからこその面白さ”を出していきたいです」

 役を演じる上で、福田転球演じるエリカの父・志郎の存在がカギになると言う。

 「入れ替わってからは志郎を演じるので、稽古中は転球さんの観察をしなきゃと思っています。記者会見でキャストの方々が『転球さんがすごく特徴的な動きをされている』というお話をされていたので、一体どんな動きをされるのか、すごく楽しみにしています(笑)」

 原作ファンも、初めて『民王』の世界に触れる方も、間違いなく楽しめる作品になると力強く語る。

 「きっと政治に興味を持っていただけたり、主人公やエリカの熱い思いや真っ直ぐな気持ちを受け取ってもらえると思います。原作やドラマを観てから来ていただいてもいいですし、本当に真っ新な状態で来ていただいても楽しんでいただけますし、ミュージカルを観た後に原作やドラマを観る楽しみ方もできると思います」

 最後に「今回のキャラクターに入れ替われるとしたら?」という質問をしてみた。

 「(山崎大輝演じる)泰山の秘書・貝原です。淡々と毒舌を吐く事務的な感じがたまらなく好きで(笑)。もし男性役を演じられるなら、スパイスの効いた貝原をやってみたいですね」

(取材・文:冨岡弘行 撮影:NORI)

プロフィール

豊原江理佳(とよはら・えりか)
1996年4月8日生まれ。2008年、ミュージカル『アニー』アニー役でデビュー。主な出演作、映画『リトル・マーメイド』吹替版 アリエル役、ブロードウェイ・ミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』ヴァネッサ役、ミュージカル『SIX』キャサリン・ハワード役、『LAZARUS-ラザルス-』少女役、『ISSA in Paris』、『レベッカ』「わたし」役など。

公演情報

ミュージカル 『民王』

日:2026年9月6日(日)~10月6日(火)
  ※他、大阪・福岡公演あり
場:シアタークリエ
料:土日祝日・千穐楽14,000円 
  平日13,500円(全席指定・税込)
HP:https://www.tohostage.com/tamiou/
問:東宝テレザーブ tel.0570-00-7777

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