韓国の大ヒットミュージカルがついに日本に初上陸 “私”として生きる道を見つけ出す姿を描く

韓国の大ヒットミュージカルがついに日本に初上陸 “私”として生きる道を見つけ出す姿を描く

 2018年の韓国初演以来、韓国ミュージカルアワード 作品賞をはじめ数々の演劇賞を受賞した大ヒットミュージカル『レッドブック〜私は私を語るひと〜』。本作の大阪公演が6月27日から開幕する。

小関「最初に脚本を読んだときは女性を応援する作品なのかなと思いましたが、稽古を重ね、当時の時代背景や女性が抑圧されていた時代の苦しさや痛みといった、より深い解釈がある本だと気づきました。もちろん女性を応援する物語なのですが、それだけでなく、性別や年齢に関係なく、ご覧になった方の背中を押すことができる作品になるのではないかと思います」

咲妃「描かれるテーマは重厚ですが、作中のいたるところにコミカルなシーンが散りばめられていて、大変見応えのある作品だと思いました。物語の背景となる1890年代のイギリスは、現代と比べて“平等”な生き方が重要視されていませんでした。そこでお稽古序盤に、各キャラクターが属する階級や生活環境を全員で把握する作業を行いました。お稽古が急ピッチで進んでいる今、あの細かい作業が大変助けになっていると感じています」

 物語の舞台は、19世紀のロンドン。小説を書くことで自分自身を表現するアンナが、社会の偏見と闘いながら“私”として生きる道を見つけ出していく。

咲妃「アンナは意思が強く、確固たる信念を持った女性です。そうした女性像を自分の中で膨らませつつも、強さだけでなく自己が形成されきっていない不完全な部分も追究している最中です。彼女の心の成長過程を丁寧に表現するために、アンナの危うさや不安定さを大切に演じ、ブラウンさんをはじめとする登場人物と触れ合う中で彼女が変化していく様子をお届けできたらと考えています」

小関「ブラウンは、生真面目で堅物で、紳士として生きなければいけないと思って生きてきた、現代人の僕から見ると可哀想な人物だと思っていました。でも稽古で役を深めていくうちに、可哀想なわけではないと気づきました。その時代の一部としてあるべき存在であり、紳士の象徴でもある。そうした時代のリアルさを、全体を通して立ち上げていけたらと思います」

(取材・文:嶋田真己 撮影:間野真由美 スタイリスト:〈咲妃〉國本幸江 〈小関〉吉本知嗣 ヘアメイク:〈咲妃〉本名和美 〈小関〉堀川知佳)


プロフィール

咲妃みゆ(さきひ・みゆ)
2010年に宝塚歌劇団に入団、2014年に雪組トップ娘役に就任。2017年の退団後は、ミュージカルや舞台を中心に出演。第46回菊田一夫演劇賞、第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。

小関裕太(こせき・ゆうた)
子役から俳優活動をスタートし、ミュージカル・ドラマ・映画などに出演。主な出演作に、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、ドラマ『波うららかに、めおと日和』、『パンチドランク・ウーマン』、『豊臣兄弟!』など。


衣装:ジャケット 19,800円 シャツ 20,900円 パンツ 14,300円(すべてメゾンスペシャル/メゾンスペシャル 青山店 tel.03 6451 1660)

公演情報

ミュージカル『レッドブック ~私は私を語るひと~』

日:2026年6月27日(土)~30日(火) ※他、東京・愛知公演あり
場:森ノ宮ピロティホール
料:休日14,500円 平日13,500円(全席指定・税込)
HP:https://redbookjp.com
問:キョードーインフォメーション tel.0570-200-888
  (12:00~17:00/土日祝休)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事