MoN Takanawa ダンス開幕作品第1弾 バレエ「アレコ」 「僕とは違うキャラクター。演じるのって面白い」

MoN Takanawa ダンス開幕作品第1弾 バレエ「アレコ」 「僕とは違うキャラクター。演じるのって面白い」

 この春、高輪ゲートウェイに誕生した注目の複合型ミュージアムMoN Takanawa:The Museum of Narratives。そのダンス公演第1弾として、施設内シアター空間Box1000でバレエ「アレコ」が再演を迎える。主役のアレコは、初演に引き続き大川航矢。彼は「フィジカル的にもハードで、すごく難しい。挑戦しがいのある作品」と語る。

 バレエ「アレコ」は、レオニード・マシーン振付、マルク・シャガールの背景画により1942年に初演された伝説の作品。2024年に宝満直也の演出・振付で新制作され、背景画を展示する青森県立美術館で上演された。

 「宝満さんの振付は難易度が高く、例えば僕のソロは、ダブルトゥールを3回連続でしたり、目を隠して回ったり。でもそれが自然な流れの中で振付けられているんです。その時の感情が演出や振付に入ってる。だから役作りも振りが前提で、そこに感情を乗せていきました」

 大川扮する貴族の青年 アレコはロマの娘 ゼンフィラと恋に落ちるが、彼女の心変わりを知り、手にかけてしまう――。『ドン・キホーテ』のバジルなど、これまで快活な役を当たり役としてきただけに新鮮な印象だ。

 「本来の自分はどちらかというと明るく、バジルタイプ。だからアレコは苦戦しました。でも演じるのって楽しい。その瞬間、自分でなくなるというか。年齢を重ねたことで、人間って一面性だけじゃない、裏もあるから面白いと思えるようになった。20代では難しかったけれ
ど、今になってそういう考え方ができるようになった気がします」

 ゼンフィラ役はNBAバレエ団 プリンシパルの勅使川原綾乃。

 「身体のコーディネーションの仕方が上手く、一緒に踊りやすい。パートナリングの指摘も的確ですごく助かっています」

 また今回、アレコ役はハンブルク・バレエ団 元プリンシパルのアレクサンドル・トルーシュとのWキャストとなり、「彼のアレコは、僕とはまた違うものになると聞いていて、それも楽しみです」と、見どころは大きい。

 会場のBox1000は大型LEDスクリーンを備え、そこに投影されるシャガールの巨大背景画の前で踊る。舞台も新たに、2年ぶりのアレコをどう演じるのか。

 「開館記念プログラムということで、本当に嬉しい限りです。あれから2年経ち、僕の中でいろいろ経験が積み重なっているはず。あえて演じ方を変えるつもりはないけれど、今なら自然と前回と違ったアレコを踊れるのではないかと思っています」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:立川賢一)

プロフィール

大川航矢(おおかわ・こうや)
青森県出身。2歳でバレエを始め、アカネバレエスクール、A.M.スチューデンツで学ぶ。2007年、モスクワ国立舞踊アカデミー(ボリショイ・バレエ学校)留学。首席で卒業。ウクライナ国立オデッサ歌劇場、ロシア国立カザン歌劇場を経て、現在は牧阿佐美バレヱ団 プリンシパルとして活躍。主なレパートリーに、『くるみ割り人形』王子、『眠れる森の美女』デジレ王子、『ドン・キホーテ』バジルなど。

公演情報

開館記念プログラム バレエ「アレコ」

日:2026年5月29日(金)~6月7日(日)
場:MoN Takanawa: The Museum of Narratives Box1000
料:S席9,500円 A席7,500円 B席5,500円
  ※他、各席種あり。詳細は下記HPにて(全席指定・税込)
HP:https://montakanawa.jp/programs/aleko/
問:MoN Takanawa 上記HP内よりお問合せください

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