「愛の不時着」のスタジオドラゴン企画による韓国ドラマ、初の舞台化! 五関晃一ら実力派俳優が放つ、“狂気”の芝居ここにあり

「愛の不時着」のスタジオドラゴン企画による韓国ドラマ、初の舞台化! 五関晃一ら実力派俳優が放つ、“狂気”の芝居ここにあり

 ドラマ「悪の花」が3月、世界初の舞台版として上演される。原作は2020年、韓国でのドラマ放送以降、世界中で話題を呼んだサスペンス・ラブストーリーだ。一部、オリジナルシーンが書き下ろされる本作では、脚本・演出を鈴木勝秀、主人公 ト・ヒョンス役をA.B.C–Zの五関晃一が、その妻 チャ・ジウォン役を元宝塚歌劇団月組トップ娘役の海乃美月がそれぞれ挑む。

 金属工芸作家のペク・ヒソンは、刑事である妻 チャ・ジウォンと幸せな結婚生活を送っていたが、彼の正体は連続殺人犯の息子 ト・ヒョンスだった。そんな主人公 ヒョンスが14年もの間、ひた隠しにした予想を超える真実とは。稽古中の五関晃一に、本作の魅力や意気込みを聞いた。

 「素直に、難しい作品です(笑)。役やストーリーの難しさを感じながら日々、稽古に励んでいます。僕は普段から、自分発信で芝居案などを細かく決め込まないタイプ。と言うのも、共演者や演出家など、周りにいるプロの方々からヒントを貰いながら、現場で作っていくやり方が性に合っている気がするんです。本作の演出をされる鈴木さんは、原作を大切にされながらも、『原作は一旦、忘れて』と折々で声をかけてくださるので、僕も腹を括って、僕たちの『悪の花』を目指したいと思っています」

 自身が演じる謎多き男 ヒョンスと、夫に疑念を抱きながらもなお、真っ直ぐに彼を愛し続ける妻 ジウォンの人物像をどう捉えているのだろうか。

 「僕とト・ヒョンスが似ているところを挙げるとしたら、感情表現が上手くないところでしょうか。例えば、誕生日とかのサプライズケーキって、僕は苦手なんです。本音では嬉しいけど、やっぱり照れくさい。こういうところは、ヒョンスとリンクする部分があるのかもしれません。それから、海乃さん演じるジウォンがまさにサプライズケーキを作りそうな女性で(笑)。ヒョンス目線で見るとジウォンに惹かれる理由はすごく分かるけど、五関目線でジウォンを見たら“この女性は何故、こんなにもヒョンスに惹かれているんだろう?”と、疑問もあります。それくらいヒョンスには理解しづらい部分が多
いですから。ただ、ヒョンス自身も“何故、自分?”と葛藤を抱えているので、役作りをする上でジウォンは重要な人物になると思います」

 共に舞台に立つ実力派揃いの共演者や、稽古場の雰囲気について尋ねると、「“狂気”を感じる稽古場です」と五関は答える。

 「この作品の出演者全員が“狂気”を持っている気がします。役者を通して、それぞれの登場人物が抱える狂気の出し方や見せ方は、稽古場でも毎回、圧倒されるものがありますし、そこに僕も食らいついていきたい。例えばペク・ヒソンの父 ペク・マヌ役の羽場(裕一)さんなんて、普段は気さくで優しい方なのに、いざ演技となると、一変してとんでもない狂気を放つんです。役づくりはもちろん、稽古に対する姿勢など全てが僕の手の届かない領域にいらっしゃって、ご自身の中にしっかり役を落とし込んでいるのが伝わってくる。羽場さんをはじめ、周りの共演者から“役者とは”を見せていただいているような現場です」

 所属グループ A.B.C–Z を中心に、多方面で活躍する五関。俳優業への思いを尋ねると、肩肘張らないテンションはそのまま、熱い思いをそっと滲ませた。

 「最近はストレートプレイの作品に出演させていただく機会が増えたこともあって、20代や30代の頃とは違う感覚を味わっている真っ最中ですが、やっぱり俳優業は続けていきたい。年齢なんて関係なく、どの現場でも行けば必ず刺激を受けますし、何より周りの皆さんが熱い。ただ、僕にとって俳優業は楽しい反面、難しいという感情も常にセットであります。そんな気持ちで現場に揉まれながら、“いつか、あんな風に”という思いで続けています」

 最後にカンフェティ読者へメッセージをもらった。

 「原作ドラマをご覧になった方はもちろん、そうでない方にもきっと楽しんでいただけるはず。伏線や、様々な時代描写が交差するスピード感のある作品です。是非、劇場までお越しください」

(取材・文:山田浩子 撮影:間野真由美
 ヘアメイク:土橋麻巳子(barrel) スタイリング:嶋岡 隆(Office Shimarl))

※シアター情報誌「カンフェティ」4月号・電子版では、五関晃一さんのアザーカットも掲載!

プロフィール

五関晃一(ごせき・こういち)
1985年6月17日生まれ、東京都出身。STARTO ENTERTAINMENT所属のアイドルグループ A.B.C-Zのメンバー。1998年より芸能活動を開始。2015年にNYでダンスを学んで以降は、グループ内外の振付師としても精力的に活動を続ける。俳優業での代表作に、ドラマ「やめるときも、すこやかなるときも」、舞台『夜曲〜ノクターン〜』、『振り子』など。

公演情報

舞台『悪の花』

日:2026年3月6日(金)~15日(日)
  ※他、大阪公演あり
場:IMM THEATER
料:12,000円(全席指定・税込)
HP:https://akunohana-stage.jp
問:公演事務局 公式HP内よりお問合せください
  https://supportform.jp/event
  (平日10:00~17:00)

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