観客にセンセーションを巻き起こした伝説の舞台が帰ってくる! 「1回観たらもう1回観たくなるというのが“モンテ”の魅力」

観客にセンセーションを巻き起こした伝説の舞台が帰ってくる! 「1回観たらもう1回観たくなるというのが“モンテ”の魅力」

 2020年に開幕し、観客にセンセーションを巻き起こした『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』。2024年には新たなキャストを迎え、大きな話題を呼んだ本作の待望の再演が決定した。

 「これまでは“Standard”と“モンテ(モンテカルロ・イリュージョン)”を並行して上演してきましたが、今回は“モンテ”だけの公演です。この作品がまた一歩前進したのかなと、すごく光栄に思っています」

 見どころの1つが華やかな展開にある。

 「通常の『熱海殺人事件』と同じ捜査室で、同じような台詞があるという共通点はありますが、物語の途中からは全く違う方向に進んでいき、ラストは驚くような流れになります。ただ、『熱海殺人事件』に込められた精神は不思議とブレないんです。圧倒的な台詞量、スピード感の中で話が進んでいくけど、最後には心をガシッと掴まれる。中でもモンテは歌いながら捜査が進むなど、歌やダンスといったエンタメ要素が多いので、観劇への導入としても観やすい作品になっていると思います。知っている音楽が沢山流れて楽しく観ていたら、いつの間にか芝居を浴びていた、と感じてもらえるパワーがあると思っています」

 多和田が演じるのは、主役の木村伝兵衛だ。

 「部長刑事という立場もあり、ドーンと構えているように見えますが、実は自分に自信がない人なのかなと僕は考えています。エキセントリックさも持っていますが、心の弱さや人間らしさもあって。特に後半では、心が揺れていることが見える瞬間がちらほらあります。彼が心の底で思っていることや大事にしたいもの、感じているものが見え始める瞬間をどう演じるのかが課題です」

 速水健介役に嘉島陸、大山金太郎役に鳥越裕貴、水野朋子役に木﨑ゆりあ、と2024年のキャストが再び集結する。

 「鳥ちゃん(鳥越)は、2020年から一緒に走ってきた同志。僕はできる限りこの作品をやり続けたいと思っていますが、犯人役は鳥ちゃん以外は考えられない。そのくらい大切な“相棒”です。今回、稽古期間が短いので大丈夫かなという気持ちはありますが、昨年の公演を乗り越えたこの4人ならいけると思います。1回観たらもう1回観たくなるというのがモンテの魅力です。ぜひ1度劇場にこの作品を浴びに来ていただけたらと思います」

(取材・文:嶋田真己 撮影:友澤綾乃)

1/24~30は「全国学校給食週間」だそうです。あなたが好きだった給食のメニューを教えてください。

「あげぱん、カレーライス、フルーツポンチ、白いふわふわの2つに割れるパンが特に好きでした。献立表を見るのが好きで、好きな献立の日を見つけたら前日から楽しみにワクワクしていた記憶があります」

プロフィール

多和田任益(たわだ・ひでや)
1993年11月5日生まれ、大阪府出身。2011年に俳優デビューしたのち、ミュージカル『テニスの王子様』2nd シーズン、スーパー戦隊シリーズ『手裏剣戦隊ニンニンジャー』へ出演し、注目される。主な出演作に、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ、『舞台 PSYCHOPASS サイコパス Virtue and Vice』シリーズ、ドラマ『RIDER TIME 仮面ライダーシノビ』、『シュガードッグライフ』など。舞台『熱海殺人事件』には2017年より出演。全役を制覇し、芝居の幅を広げた。2020年、ダンスエンターテインメント集団「梅棒」に加入。以来、俳優業と並行しながら振付師としても活動。2025年8月、革命ミュージカル『新・幕末純情伝』でも振付を担当している。

公演情報

『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン 2025

日:2025年12月18日(木)~28日(日)
場:紀伊國屋ホール
料:8,500円(全席指定・税込)
HP:http://rup.co.jp
問:Mitt tel.03-6265-3201(平日12:00~17:00)

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