
『薄桜鬼』シリーズをはじめ数多くの女性向け恋愛ゲーム、通称:乙女ゲームを世に送り出しているオトメイトより2020年に発売された『キューピット・パラサイト』が2度目の舞台化。パワーアップして再演される。今作よりヒロインのリネット・ミラー役を引き継ぎ、新たに出演する橘里依は、原作の“キュピパラ”にいい意味で「乙女ゲームらしからぬ魅力を感じた」という。
橘「昨年12月に原作ゲームの単独イベントにお邪魔した時に、『こんなにコメディ要素が詰まった乙女ゲームがあるんだ!』と驚きました。リネットはブライダルアドバイザーとして働くバリバリのキャリアウーマンなんですが、本当は神界からやってきた本物のキューピットなので……意外と世間知らずで、天然というか、人間の常識からズレているところもあり、だからこそ結婚できない“難ありイケメン”たちとも渡り合えるんですよね(笑)。そこがまた魅力的です」
そんな橘演じるリネットに長年報われない恋心を抱き、何度「脈ナシ」でも諦めない“失恋パラサイト”のギル・ラヴクラフト役を、初演から続投して近藤耀司が演じる。
近藤「初演は自分にとって初の座長となる作品で、すごく不安だったんですが、周りの皆さんに沢山助けていただきました。ビジュアル撮影で久しぶりに皆に会えたんですけど……初演から約3年半も経っているので、人見知りしちゃいましたね(笑)。ギルはだいぶ拗らせているキャラクターですが、その一途さ・ピュアさが彼の魅力で、僕も惹かれるところです。また演じられることを嬉しく思います」
5周年を迎え、海外でも知名度を上げたキュピパラ。約3年半越しに実現した再演ということで、キャスト一同の気合は十分の様子。
橘「続投キャストの皆さんの『もっと面白い作品にしたい!』という気合がすごくて、刺激を受けています。私を含め、プリンシパルで加わる3 名の新キャストがそこにまた新たな風を吹かせられたらいいなと思います。この夏、“キュピステ”でたくさんキュンキュンして、そしてたくさん笑っていただきたいです!」
近藤「僕たち俳優は歳を重ねましたが、キャラクターたちはそのままなので、そこが難しいところではあるのですが(笑)。初演を観てくださった方にも、今回初めて観てくださる方にも、キュピパラの世界観を好きになってもらえるように、精一杯頑張ります!」
(取材・文:穂高和佳奈 撮影:間野真由美)
プロフィール

近藤耀司(こんどう・ようぢ)
12月25日生まれ、大阪府出身。モデル・インフルエンサー・アーティストとして活躍し、中性的な雰囲気から「ジェンダーレス男子」と称される。映画『アスリート〜俺が彼に溺れた日々〜』をきっかけに演技の仕事も始める。主な出演作に、舞台『青春歌闘劇バトリズムステージ』シリーズ、ミュージカル『少女革命ウテナ ~深く綻ぶ黒薔薇の~』、『イケメン王子 美女と野獣の最後の恋 THE STAGE ~Beast Leon~』など。現在はダンス&ボーカルグループ「Darli’a(ダリア)」としても活動中。

橘 里依(たちばな・りい)
9月6日生まれ、長崎県出身。2017年~ 2020年、東京ワンピースタワー ONE PIECE LIVE ATTRACTIONのキャストとして活躍。近年は高身長を活かして、2.5次元作品で頭角を現す。2025年2月からロンドンにて上演された『“Pretty Guardian Sailor Moon”The Super Live』にセーラージュピター/木野まこと役として出演。その他の主な出演作に、2.5次元ダンスライブ『ツキウタ。』ステージ Girl’s Side MEGASTA.シリーズ、舞台『アサルトリリィ』シリーズ、『Identity V STAGE』シリーズなど。
公演情報
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『キューピット・パラサイト The Stage』再演
日:2025年7月24日(木)~28日(月)
場:ラゾーナ川崎プラザソル
料:有償特典付きチケット11,000円
一般チケット9,000円(全席指定・税込)
HP:https://cupidparasite-stage2025.srotastage.jp
問:『キューピット・パラサイト The Stage』制作部 mail:info@srotastage.jp