
誰もが知るシェイクスピア作品をベースにした奇想天外な物語で好評を得た、韓国の大ヒットミュージカル『インサイド・ウィリアム』。平野良と鍵本輝がWキャストでシェイクスピアを演じる。
平野「コミカルで楽しい物語と楽曲に魅力を感じました。キャストが4人だけで一人ひとりの役割が大きいので、組み合わせによって作品の色がガラッと変わりそう。1回観たらまた観たくなると思います」
鍵本「良くんが言う通り、とてもポップな物語です。脚本を読んでいて面白かったのは、自分たちが知っている『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』とは違う展開になっているところ。ジュリエットが剣を好きになったり、ロミオが自己肯定感の高い人だったり、もしもこんな世界線だったらという面白さがあります。シェイクスピアが好きな方はもちろん、演劇に詳しくない方でも楽しめる作品だと思います」
本格的な稽古はまだスタートしていないが、それぞれの個性が出たシェイクスピアになりそうだと語る。
平野「韓国版のシェイクスピアが“面白おじさん”だったので、そのイメージになっちゃった(笑)。コミカルに演じつつ、生き様がかっこよく見えたらいいなと思っています」
鍵本「良くんはきっとクレバーに作っていくと思うので、僕はどちらかというとおバカ系かなと。極端なキャラクターにしたいし、演じる人によって大きく変化するのを見せたいです」
本作の魅力に、シェイクスピア作品から引用されたセリフや歌詞、そして全18曲の多彩な音楽もある。
平野「生バンドでキーボードとヴァイオリンとチェロのセッションを楽しめます。拍を取るのが難しいけど、軸となる曲が繰り返し出てきてキャッチー。帰り道に口ずさめると思います」
鍵本「三連符がすごく多くて、音楽監督の(宮崎)誠さんと言語の違いによるものかもしれないねと話しました。かっこいいけどテンポが掴みにくくて大変です」
平野「シェイクスピア作品についての予習はいらないし、笑えるところも多い。それでいて観終わった時にギフトをもらえる作品です。もしかしたら小学校高学年くらいから楽しめるかも。ポップで曲がいいので、ハードルは意外と低い作品だと伝えたいです」
鍵本「この作品、絶対に面白いという要素しかないです。僕にとっては初めての経験だったのですが、『ハムレット』の楽譜を見ると“葛藤”が絵文字で表されていて、紙の状態でも面白い。ぜひ一度観に来てください」
(取材・文:吉田沙奈 撮影:友澤綾乃)


平野 良さん
「甘いカフェラテ。今まではずっとブラックコーヒーしか飲まなかったのですが、半年前くらいにカフェで飲んでみたら美味しすぎて、それから色んなところのカフェラテを飲んでます」
鍵本 輝さん
「アイテム……というか、家族なのですが、愛犬と戯れる時間が大好きです。どれだけ疲れていても愛犬と一緒に過ごせば癒されて、すべてが和らぎます。僕がベタベタしすぎて、たまに嫌がられることもありますが、めげずに甘え続けます!」
プロフィール

平野 良(ひらの・りょう)
中学生の頃から芸能事務所に入り活動をスタート。『3年B組金八先生』第5シリーズにて映像作品デビュー。近年では脚本・演出も手掛けている。主な出演作に、ミュージカル『テニスの王子様』1stシーズン、『ハンサム落語』、舞台『文豪とアルケミスト』シリーズ、ミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズなど。

鍵本 輝(かぎもと・あきら)
奈良県出身。3人組ダンスボーカルユニットLeadのメンバー。2002年にデビューし、2022年にはLead 20周年記念ベストアルバム「Lead the Best“ 導標”」をリリース。音楽活動以外にも、バラエティ・ドラマ・舞台と幅広く活躍。主な出演作に、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』、『天使について〜堕落天使編〜』、『イノサンmusicale』、『NIGHT HEAD 2041-THE STAGE-』など。
公演情報
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ミュージカル『インサイド・ウィリアム』
日:2025年3月13日(木)~23日(日)
場:三越劇場
料:11,550円(全席指定・税込)
HP:https://inside-william.com
問:インサイド・ウィリアム製作委員会
mail:inside.william.info@gmail.com