
2019年に発売された舞原沙音の青春小説を、野球をテーマにした作品に定評のある劇団PAPALUWAが初めて舞台版にリブート。女子であることを理由に一度は野球への夢を諦めた陽向(ひなた)が、転校先でかつてのライバル・理央と再会し、野球への情熱を取り戻していく。少女の成長と恋を描く青春群像劇だ。陽向を演じるのは、読者モデルやアイドル活動を経て、現在は舞台を中心に活躍する田口華。本作の印象と意気込みを聞いた。
「原作を読ませて頂き、登場人物たちの野球への情熱だけではなく、お互いを想う気持ちが美しい情景描写と共に描かれていて、物語にどんどん引き込まれました。特に後半は恋愛要素がたっぷりで、私もキュンキュンしてしまいました! この世界がどう舞台化されるのか、今から楽しみです。
陽向は好きなことに一直線、一生懸命になれる子という印象です。男子だけの野球部への入部を決意することは簡単ではないし、諦めかけた夢にもう一度挑戦する姿にとても勇気をもらいました。私も好きなことに没頭するタイプなので、陽向には共感できるところが多いですね。原作は児童向け小説ですが、展開が飽きず、大人の方も青春時代を思い出してとても共感できる作品だと感じました」
ライバルであり、陽向が次第に惹かれていく理央役には、野球経験があり、2.5次元舞台を中心に活躍する結城伽寿也。強豪校のエース・藪坂役には、元りんご娘で現在はモデル・俳優として活動する赤坂麻凪。そして町田監督役には、プロ野球監督の三浦大輔を兄に持つ、演劇集団キャラメルボックスの三浦剛が抜擢されるなど、キャスト陣の顔ぶれも豊かだ。
「これまで野球に触れる機会があまりなかったのですが、本作への出演を機に勉強して、野球の楽しさを知りたいと思います。経験者の方も多いので、どんどん教えてもらうつもりです! 野球を知っている方はもちろん、青春時代の淡い感覚を描く作品なので、野球を知らない方でもきっと楽しんで頂けると思います。陽向や理央をはじめとする登場人物たちがとても感情豊かなので、些細な感情の動きなどをしっかり表現できたらと思っています。是非、幅広い世代の方に観て頂きたい作品です。皆様のご来場を心からお待ちしています!」
(取材・文:小笠原大介 撮影:平賀正明)

プロフィール

田口 華(たぐち・はな)
2000年3月4日生まれ、長野県出身。2011年、アイドルグループ「さくら学院」に加入。2015年の卒業後、浅草のアミューズカフェシアターを拠点とし、昭和歌謡曲のリバイバルをコンセプトとする「虎姫一座」のメンバーとして2019年まで活動する。現在は、舞台を中心に活躍中。近年の主な出演作に、ミュージカル『モンタージュ〜届けたい一通のラブレター〜』、爆走おとな小学生『カルネアデスの感触』、舞台『MIANEYO―ごめんね。―』、『放課後戦記2024』、T-gene stage『Episode 犬紀村~MOMOTARO~』など。
公演情報

舞台
『あの空はキミの中 〜Play ball, never cry! 〜』
日:2025年4月4日(金)〜7日(月)
場:吉祥寺シアター
料:【4/4~6】特典付きSS席8,800円
特典付きS席7,700円 A席5,500円
【4/7】特典付きSS席11,000円
特典付きS席9,900円 A席7,700円
(全席指定・税込)
HP:https://anosora2025.com
問:キョードーファクトリーチケットセンター
tel.0570-025-500(10:00~18:00)