一応ホラーだけど怖くはない?  思いっきり笑って泣けるコメディ 人間と幽霊、一人ひとりの個性を楽しんでもらえたら

一応ホラーだけど怖くはない?  思いっきり笑って泣けるコメディ 人間と幽霊、一人ひとりの個性を楽しんでもらえたら

 Askプロデュースvol.33 舞台『HOUSE~7人の地縛霊~』は、人間と幽霊たちが織りなすホラー?ラブコメディ。過去に上演した朗読劇『幽霊ハウス』をパワーアップさせた公演に挑む宮島優心と田中尚輝に意気込みを聞いた。

宮島「初めてのストレートプレイで幽霊役は面白いなと思いました(笑)。座長を務めるプレッシャーや不安もあるけど、素敵な作品にしたいです」

田中「僕はこの作品の前身となる朗読劇で、優心くんが演じる健太を演じました。今回は身体全体を使い、みんなと目を合わせてキャッチボールできるのが嬉しいです」

宮島「コメディ要素もあって、僕はどちらかというとツッコミ役。コメディが一番難しいと聞くので、どうしようかと思っています」

田中「個性豊かなキャラが揃っているし、キャストは皆さんとんでもないお笑いセンスの持ち主(笑)。優心くんがなにをしてもみんなが笑いに変えてくれるから、安心して目一杯楽しんでもらいたいです!」

 宮島は恋人・莉奈の守護霊となっている健太、田中は地縛霊たちと依頼主の橋渡し役・小松を演じる。

宮島「死んでもなお大切な人を思い続ける真っ直ぐさ、自分を忘れて誰かを好きになってほしいという願いがあまりに切ない。強い人でもあるけど、演じる上で心の葛藤も生まれてくるだろうなと感じました」

田中「わかる! 小松は一応地縛霊のリーダーだけど、実は一番弱い部分を持っているのかなとも思う。健太や莉奈と一緒に一歩踏み出せたらいいなと思います」

 物語全体の魅力は、各キャラクターの背景や事情が丁寧に描かれている点だという。

宮島「健太と莉奈の物語が軸ですが、地縛霊全員の過去を見せてくれる。読みやすいし楽しかったです」

田中「幽霊たちの社会の仕組みがしっかり描かれていますし、AIなども出てきて、現代に寄り添ったリアリティのある作品にアップグレードされたと思いますね。こんなに楽しい死後の世界もあるのかもしれないと思うとポジティブな気持ちになるし、せっかくならもっと後悔なく生きようとも思える。メッセージ性のある作品を存分に楽しんでほしいです」

宮島「今年の夏はシアターサンモールでホラーなコメディを楽しんでいただけたら。考えさせられる舞台にもなっているので、みなさんの心にずっと残り続ける作品にしたいと思っています。ぜひ劇場に足を運んでください!」

(取材・文:吉田沙奈 撮影:平賀正明)

プロフィール

宮島優心(みやじま・ゆうご)
2000年12月13日生まれ、埼玉県出身。日韓合同ダンスボーカルグループ・ORβITのメンバー、YUGOとしても活動。2022年、ミュージカル『マギ』-迷宮組曲- 主演・アラジン役で初舞台を踏み、2024年5月には朗読劇『同姓同名』に出演。舞台『HOUSE~7人の地縛霊~』が自身初のストレートプレイ出演となる。

田中尚輝(たなか・なおき)
1995年9月26日生まれ、兵庫県出身。俳優として舞台・ドラマ・映画と幅広く活躍。主な出演作に、ドラマ『田園ボーイズ』、映画『るろうに剣心』、舞台『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage シリーズ、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズ、舞台『Change the World』など。ブルーシャトルプロデュース公演やイベントにも多数出演している。

公演情報

AskプロデュースVol.33 舞台『HOUSE~7人の地縛霊~』

日:2024年8月23日(金)~9月1日(日)
場:シアターサンモール
料:特典付き11,800円 9,300円(全席指定・税込)
HP:http://askcoltd.com/house/
問:Ask mail:info@askcoltd.com

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