物語の面白さが詰まったBLゲームを音楽劇として舞台化 キャラクターごとに異なる3つのルートを同時上演

物語の面白さが詰まったBLゲームを音楽劇として舞台化 キャラクターごとに異なる3つのルートを同時上演

 ニトロキラルから発売されているファンタジー・アドベンチャーBLゲーム『Lamento-BEYOND THE VOID-』が舞台化される。2019年に上演された、脳内クラッシュ演劇『DRAMAtical Murder』、2022年に上演の本能バースト演劇『sweet pool』に続く、ニトロキラル作品の舞台化第3弾となる。

 猫耳と尻尾を持つ種族“リビカ”を主人公にした異世界ファンタジーで、原作であるPCゲームは2006年のリリース以来、根強い人気を誇っている。シリーズを通して演出を担当する中屋敷法仁は、「ニトロキラルの作品の中で、1番演劇に向いていると思っていた」と待望の舞台化であることを明かす。

 「原作には、歌あり、アクションあり、コメディあり、冒険ありと、物語の面白さが詰まっているので、今、ゲームをそっくりそのまま舞台に上げてしまおうという気持ちで制作しています」

 本作は内容の一部がキャラクターごとに異なる、3ルートが回替わりで上演されるという。

 「ぜひ全てのルートをご覧いただきたいです。ルートごとにそれぞれのキャラクターを掘り下げてもいますので、様々な角度から物語を観る楽しみを感じていただけたらと思います」

 前嶋曜が演じるコノエをはじめとしたキャラクタービジュアルも公開され、猫耳と尻尾をつけたその姿も大きな反響を呼んだが、中屋敷は「“猫”であることが大事」だとも話す。

 「ストーリーだけを見れば重い設定もありますが、“猫”というキャラクターを被ることで、あまり難しく考えずに観ていただけます。そうした意図が『獣愛ブースト』というタイトルにも込められています。それと同時に、ストーリーの深さを楽しんで、読み解いていくのもこの作品の面白さだと思います」

 タイトルに“音楽劇”を冠している通り、音楽も本作の魅力の1つ。

 「原作ゲームの音楽チームが、オリジナル曲をたくさん作ってくださっています。ゲームの続編のような、新しいサントラを聴いているような気持ちで楽しんでいただけると思います」

(取材・文:嶋田真己 撮影:山本一人(平賀スクエア))

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プロフィール

中屋敷法仁(なかやしき・のりひと)
1984年4月4日生まれ、青森県出身。高校在学中に発表した『贋作マクベス』にて、第49 回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞を受賞。青山学院大学在学中に「柿喰う客」を旗上げ、2006年に劇団化。旗揚げ以降、全ての作品の作・演出を手掛ける。劇団公演では本公演の他に“こどもと観る演劇プロジェクト”や女優のみによるシェイクスピアの上演企画“女体シェイクスピア”なども手掛ける一方、近年では、外部プロデュース作品も多数演出。劇団公演以外の主な作品に、舞台『文豪ストレイドッグス』(脚本・演出)、『ワールドトリガー t he S tage』(脚本・演出)、『黒子のバスケ』(演出)、『半神』(演出)、『奇子』(上演台本・演出)、『露出狂』(脚本・演出)など。舞台公演以外にも、サンリオピューロランドショー「Nakayoku Connect」の脚本・演出、TBSドラマストリーム『恋愛のすゝめ』やNHKオーディオドラマ「FMシアター」の脚本など、活動は多岐にわたる。

公演情報

獣愛ブースト音楽劇『Lamento -BEYOND THE VOIDTICKET』

日:2024年2月16日(金)~25日(日)
場:品川プリンスホテル ステラボール
料:一般11,000円
  サイドシート11,000円 見切れ席9,500円
  ※サイドシート・見切れ席は舞台上が見えない箇所あり(全席指定・税込)
HP:https://s-size.co.jp/stage-info/stage/lamento/
問:Mitt tel.03-6265-3201(平日12:00~17:00)

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