浅井さやかが作・演出・音楽を全て手掛ける、オリジナルミュージカル劇団「One on One」。今回上演される『side-by-side』は、2021年上演の『back-to-back』から続くコムロ探偵事務所シリーズの3作目。藤原祐規演じる一流好きで超理論派の探偵・コムロを中心に、新正俊演じる助手兼雑用係・ワダをはじめ、個性的なメンバーが様々な事件に挑む物語だ。
藤原「よく言われますが、シリーズものは進むにつれてハードルが上がっていく。好評をいただいているからこそプレッシャーもあります」
伏線が多く、何度観ても楽しめるのが本シリーズの魅力だという。
藤原「誰かがコムロ探偵事務所にやって来ることで物語が始まり、その正体や思惑がポイントになっている。今回も楽しみにしてほしいですね」
新「大人が全力で真面目にふざけているところもポイントです（笑）」
シリーズが進むにつれ、コムロとワダの関係も変化しているが、藤原と新に変化はあったのだろうか。
藤原「新くんは、様々な現場を経験し、役者としても人間としても成長しているのがわかります。最初はフレッシュ！って感じで初々しかったけど（笑）、今は自信も身についたよね」
新「ふっきーさんは良い意味でずっと変わらない。舞台にいてくれることが安心材料です」
藤原「嬉しい。これ赤文字とかで書けませんか（笑）？」
新「1番大きい文字で（笑）。ワダとコムロの関係と、僕らの関係がリンクするところも多く、ふっきーさんがいてくれるだけで大丈夫だと思える信頼関係が築けました」
One on One はオリジナルミュージカルを上演しているが、本作は楽曲の難易度も上がっているそう。
藤原「浅井さんの挑戦を感じます。上品なハモリになっているので、ちゃんとできたら最高のものができるんじゃないかな」
新「シリーズ過去作の楽曲がリプライズとして流れている部分もあってエモいですね」
ハードルは上がっているが、カンパニーは和気藹々とした雰囲気だという。
藤原「田村良太くんの笑いが最初に伝染するのが新くん。イチャついてるようにしか見えません（笑）」
新「ずっと笑うのを我慢してます（笑）」
藤原「初参加の2人も初日からすでにホーム感があり、どんどん意見を出してくれるのでありがたいです」
新「3作続き、役もキャストも関係が深くなったからできた作品だと思います。冒頭から細かな伏線があるので、毎回新しい発見をしてもらえたら」
藤原「人間関係の変化が面白いですし、浅井さんの楽曲やお客さんの心を掻き乱すような演出が素晴らしいです。良いものを作りますので、ぜひ観にきてください」
（取材・文：吉田沙奈 撮影：間野真由美）
藤原祐規さん
「僕は三重県出身なんですが、伊勢神宮はオススメです。三重に住んでいる時は事あるごとに行っていたので普通だと思っていたのですが、広い、綺麗、入った瞬間にわかる空気の澄み具合、映えスポット多し、お土産屋さんも多い！ こういった神社はあまり無さそうですよね。いいですよ、伊勢神宮。年末年始とか激混みですけどね。一度行ってみる事をオススメします」
新正俊さん
「僕が関西でおすすめの場所は、吹田にある万博記念公園です。大阪府出身なので、上京する前は、よく遊びに行っていました。季節ごとにみられる景色も最高ですし、音楽フェスやグルメフェスが開催されていたので、それも楽しみの一つでした。今でもたまに恋しくなる場所です」
プロフィール
藤原祐規（ふじわら・ゆうき）
1981年4月24日生まれ、三重県出身。2002年から俳優・声優として活動を開始。近年の主な出演に、舞台『沈丁花』、One on One『face-to-face』、アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』、『DOUBLE DECKER! ダグ& キリル』など。
新 正俊（しん・まさとし）
1999年9月6日生まれ、大阪府出身。近年の主な出演に、舞台『魔法使いの約束』シリーズ、MANKAI STAGE『A3!』シリーズ、One on One『face-toface』、アグレッシブ ダンス ステージ『DEAR BOYS』など。
公演情報
One on One 35th note『side-by-side』
日：2024年2月8日（木）～18日（日）
場：赤坂RED/THEATER
料：7,800円（全席指定・税込）
HP：https://oneonone.jp/
問：アンデム mail：oneonone@and-em.net
