山田拓未が“座長”に! 笑って泣ける人情時代劇、4年ぶりの上演 ざ☆くりもん第29回新春本公演『玉章恋慕』

山田拓未が“座長”に! 笑って泣ける人情時代劇、4年ぶりの上演 ざ☆くりもん第29回新春本公演『玉章恋慕』

 “エンターテイメント時代劇”として、幅広い年齢層に分かりやすく親しみやすい、笑って泣ける人情劇を創造する「ざ☆くりもん」。江戸を舞台に単一の世界観の元で全ての作品が書かれ、同じ登場人物が複数作品に登場する“スターシステム”を採用しており、初見でも楽しめる作りながら、複数作品を観れば観るほどに解釈が深まる仕組みになっている。
 そんな「ざ☆くりもん」の4年ぶりとなる第29回新春本公演『玉章恋慕(たまずされんぼ)』が2024年1月3日から8日まで、池袋・シアターグリーン BIG TREE THEATERにて公演決定。江戸の“火消し”たちをフィーチャーした人気シリーズに挑む山田拓未・古賀成美・末永みゆに話を聞いた。

―――コロナ禍を経て、4年ぶりの公演と伺いました。皆さんはそれぞれいつぶりの出演/もしくは初出演ですか?

山田「僕はこれまで3作出演させていただいていて、今回で4作目になります。最後に出たのが2019年1月なので丸5年ぶりですね。諸先輩方の気持ちも背負って、今回主演として立たせていただきます」

―――古賀さんと末永さんは、それぞれ対照的な役を演じますね。

古賀「私はヒロインの花魁の役ということで、ビジュアル撮影では地毛で日本髪にしていただいて、すごく新鮮でした。お着物も重くて、本番で着て動くのも大変そうなので慣れないといけないなと思いました」

末永「私は山田さんが演じる火消の妹・うめを演じます。古賀さんとは違っていわば質素な町娘なんですけど、ビジュアル撮影ではちょっと大人っぽいかも……と言われたので、もっと妹感を出せるようにしないといけませんね……」

山田「僕はこれまで、兄よりも弟の役をやる方が多かったので、妹がいる役は緊張します。それこそちゃんと兄感を出せるようにしないと(笑)」

末永「よろしくお願いします!(笑)」

―――今回上演される「火消しシリーズ」は、助六というやんちゃな火消しが主人公となりますね。妹・うめの家庭内でのドラマ、火消し仲間や先輩らとの職場でのドラマもありつつ、軸としては助六と吉原の花魁との恋が切なく描かれるハートフル人情時代劇とのことですが、見所は?

山田「何度も公演されているシリーズですが、僕は今回初めて火消しの役をやらせていただきます。花魁との切ない恋は少し重いというか、どうしても切ないお話にはなるのですが、『ざ☆くりもん』らしい歌って踊って、にぎやかなシーンも勿論健在です」

―――『玉章恋慕』の玉章(たまずさ)は“手紙”という意味で、本編では手紙を通じてやり取りをする花魁と助六の様子が描かれる模様です。
 コロナ禍ではプレゼント・お手紙の受取を辞退していた団体が多く、皆様もファンの方からのお手紙を受け取れる機会が減ってしまったのではないかなと思うのですが、だからこそ感じた手書きのお手紙の良さはありますか? また、日ごろ手紙を書く機会はありますか?

山田「分かります。僕はお手紙をいただく機会の方が多いんですけど、ファンの方からのお手紙ってたとえ書き損じがあっても、逆に一生懸命書いてくださったんだなって伝わってきますよね。おっしゃる通り、コロナ禍中の現場でお手紙を受け取れない時期があったからこそ、よりありがたみを感じるようになりました」

古賀「私も圧倒的に(書くよりも)書いていただく機会の方が多いですね。ファンの方にいただいたお手紙は全部箱に入れて大事にとってあります」

末永「私もとってあります! お手紙は私のために時間を使って一生懸命書いてくださったんだなっていうのがダイレクトに伝わってくるので、とても愛を感じますね。
 あと手書きの文字ってその人の性格が表れるような気がします。勝手に大胆な人なのかなって思っていたファンの方からいただいたお手紙がすごく綺麗でマメな字で、もしかして繊細な人なのかも?なんて想像したり、逆にちょっと口数が少なめなファンの方からいただくお手紙の文字がすごく饒舌だったり、面白いです!」

―――ありがとうございます。今回の公演の感想も、ファンの皆様はせっかくなのでぜひお手紙で伝えてくださると嬉しいですね。

末永「2024年初舞台ということで気合が入っていますし、長年続いている『ざ☆くりもん』のシリーズで、私が演じるうめちゃんもこれまで沢山の先輩方が演じてきた役なので、皆様の期待に応えられるように頑張りたいと思います」

古賀「歴史ある作品に携わらせていただいて、すごく嬉しい反面、ちょっと不安もあります。花魁という自分にとっては未知の世界、自分が経験したことがない役柄を演じることになるので、今から沢山調べて、勉強して、自分なりの解釈を持って演じられたらと思うので、ぜひ応援していただけたら嬉しいです」

山田「これまでの『ざ☆くりもん』には決まった座長がいなかったのですが、今作からは僕が『ざ☆くりもん』の座長を務めさせていただくことになりました。その分、緊張もありますが、4年ぶりの公演、懐かしくも新しく生まれ変わった『ざ☆くりもん』をよろしくお願いいたします!」

取材・文&撮影:通崎千穂(SrotaStage)

プロフィール

山田拓未(やまだ・たくみ)
1986年2月1日生まれ、大阪府出身。テーマパークでダンサー・アクターとして活躍の後、2008年に蜷川幸雄演出の舞台『さらば我が愛覇王別姫』で役者デビュー。近年の主な出演作品に、杉並演劇祭優秀賞 一茶企画『最後の晩酌』、大統領師匠vol.13『ユナイテッドステイツ』、ラゾーナ川崎プラザソル周年公演『俺は黙って鍋を振る』など。

古賀成美(こが・なるみ)
1998年3月30日生まれ、大阪府出身。NMB48の2期生として2019年まで活動しながらも、在籍中から舞台出演を果たす。近年の主な出演作品に、『キューティーハニー Climax』ハラジュククロー役、『イケメン戦国 THE STAGE』シリーズ 水崎舞役、『アキバ冥途戦争〜浪速喰い倒れ狂騒曲〜』虎飼キズナ役など。

末永みゆ(すえなが・みゆ)
1995年11月4日生まれ、東京都出身。トキエンタテインメント所属。日テレジェニック2013に1位で選出。アイドル・モデルとしても活躍しつつ、女優としても注目を集める。近年の主な出演作品に、『テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-』エステル役、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#3 Growth』進藤波江役、超次元ミュージカル『ネプテューヌ』パープルハート役など。

公演情報

片肌☆倶利伽羅紋紋一座 ざ☆くりもん
第29回新春本公演
『玉章恋慕(たまずされんぼ)』

日:2024年1月3日(水)~8日(月・祝)
場:シアターグリーン BIG TREE THEATER
料:【劇場】SS席8,500円 S席6,500円
   ※他、公開ゲネプロあり(5,000円)。
    詳細は団体HPにて(全席指定・税込)
  【配信】3,500円(税込) ※Confetti Streaming Theaterにて1/4より配信
HP:https://alii-inc.co.jp/kurimon/
問:アリー・エンターテイメント
  mail:ticket_kurimon@alii-inc.co.jp

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