人間とあやかしが共存する日本を舞台にした、シリーズ累計150万部突破の人気作『鬼の花嫁』が朗読劇として上演される。ヒロインの平凡な高校生・柚子を直田姫奈、あやかしの頂点に立つ鬼であり、柚子を花嫁に選んだ鬼龍院玲夜を水中雅章が演じる。
―――まずは出演が決まった時の思いを教えてください。
水中「お話をいただいてすぐに漫画を読みました。今までラブロマンスは触れたことがなかったので、愛に満ちた作品をどう作るか楽しみです」
直田「こういったキャラクターは初めてで、新鮮に思ったと同時に特殊な世界観に引き込まれました。どう表現するか考えながら楽しく読みましたね」
―――役作りについてはどう考えていますか?
水中「玲夜はちょっと怖くもあるけど、柚子に対して一途。鬼と人間では好きの重さも違うと思います。柚子を見た時に“甘美な香りがした”という表現もあったので、想像しながら全身全霊で演じたいです」
直田「自分とかけ離れているので、柚子のことをもっと知らなきゃいけないと思っています。玲夜と出会ってから少しずつ変化していく柚子を繊細に表現できたらいいなと思います」
―――自分とは遠いキャラクターということですが、共感できるポイントがあれば教えてください。
水中「共感しづらいからこそ、想像する余地があって楽しみです。でも強いて言うなら、めちゃくちゃ優しいところですね(笑)。僕は玲夜のような完璧超人ではありませんが、優しくありたいとは思っています」
直田「私はどちらかというと花梨や透子のように自分の意思を出すタイプ。でも、誰かにまっすぐ愛されたいという想いは共感しますし、女の子としては憧れのシチュエーションなので羨ましいですね」
―――担当するキャラクターの魅力はどこに感じますか?
水中「玲夜の魅力は柚子の気持ちを汲んで行動する気遣い。あんな格好良いキャラがそんなことしたら、みんな好きになりますよね」
直田「柚子はなんとかしてあげたくなる子。私の周りにも原作ファンは多いですが、みんながメロメロになるのは柚子の純朴さのおかげもあると思います」
―――ちなみに、お気に入りのキャラクターは?
水中「透子です。あ、柚子はもちろん当たり前なんですけど! 良い親友ですよね」
直田「(笑)。私もあのカップルは好きです。救われています」
水中「あそこだけラブコメみたいですよね(笑)。好きなキャラクターも目立つけど、それより柚子がとんでもない家に生まれていて可哀想になります。だからこそ心の拠り所である透子とにゃん吉くん、おじいちゃんおばあちゃんといった優しい人がいてくれて良かったと思います」
直田「本当に、透子とにゃん吉くんのおかげで柚子は頑張ってこれたと思うし、おじいちゃんおばあちゃんありがとうという気持ちになります。玲夜のお父さんとお母さんもキャラが立っていて好きですね」
―――朗読劇でこのキャラクターとの絡みが楽しみという部分を教えてください。
水中「台本を読んでいて好きなのは柚子とのやりとりですね。玲夜の行動原理は柚子ですし、柚子に対する甘い台詞、ワンピースを直して喜ばせようとか、おじいちゃんおばあちゃんと養子縁組をするように促すとか、優しさが出ている会話が好きです」
直田「私も玲夜との掛け合い、玲夜と出会ってからの柚子の変化が一番の楽しみですね。それとは別に、透子やにゃん吉くんといる時の気を許して会話している柚子も楽しみ。玲夜とはドキドキしたいなと思っています」
―――初対面ということですが、お互いの印象はいかがでしょう。
水中「共演は初ですが、お名前は知っています。どんな柚子を演じられるんだろうと凄く楽しみです」
直田「全く同じです。どんな方なんだろうと思っていましたが、キャラクターとの共通点のお話を聞いて、楽しくできそうだなとほっとしました(笑)」
―――パンフレットの撮影では、みなさん和服を着られていましたね。
水中「マネージャーがこっそり撮影して事務所のスタッフに見せたみたいで、七五三と言われました(笑)。本番もあの衣装ということで、腹式呼吸ができないかもしれないと不安です。でも今後あんなに良い袴を着る機会もないかもしれないですから、良い経験になると思います」
直田「可愛くてテンションが上がりましたね。ただ、ちゃんと正座して写真を撮っていただいたら足が痺れて、着物で生活していた頃の日本人を尊敬しました」
―――原作ファンだけでなくキャストさんのファンも観に来られると思います。ご自身のファンに向けたアピールポイントはどこでしょう。
水中「普段はちゃらんぽらんな僕が、みなさんに楽しんでいただけるよう、ビシッと精一杯頑張ります! 僕はそこまで朗読劇への出演経験があるわけではないので、画面越しとはまた違う一面を見せられると思います」
直田「しおらしい女の子の役は珍しいですし、新鮮な一面をお見せできると思います。普段とは違いすぎてちょっと恥ずかしいですが、せっかくなので観にきていただけたら嬉しいです。気軽に足を運んでいただき、生のお芝居の良さを楽しんでいただけたらと思います」
―――朗読劇の魅力はどんな部分に感じますか?
水中「その場で作っていくテンポ感と、同じものは作れないライブ感ですね。目の前のお客さんにどう楽しんでもらえるか考えて凄く集中します。音楽に背中を押されるような不思議な感覚もありますね」
直田「収録と違って、朗読劇はリテイクができないので、“ナマモノ”だと強く感じます。同じ作品を同じメンバーでやっても唯一無二になるのも魅力です」
―――最後に、みなさんへのメッセージをお願いします。
水中「本作を知らない方も安心して聞いていただける内容ですのでご安心ください。原作を好きな方には想像以上のものをお観せしたいですね。朗読劇をきっかけに作品を好きになってもらったり、もっと愛してもらったりできるように頑張ります!」
直田「原作ファンの方がそれぞれ思い描いているイメージをなるべく壊さず寄り添いたいですし、私たちが声をつけたことでもっとこの作品を好きになってもらえたらと思います。精一杯演じますので、ぜひ足を運んでください」
(取材・文:吉田沙奈)
直田姫奈さん
「自分の好きな色のピンクと白でお部屋は統一しています。一人暮らしなので、自分の好きなように家具を集められるのがいいですね。人目も気にせず、ハート柄だったり、苺柄だったり、可愛いものを選んでしまいます。自分が生活していて可愛いなと嬉しくなって毎日ニコニコできます!」
水中雅章さん
「音に強い建物ですね! 声優という声を出す仕事をさせていただいてるので、家で練習する時に壁が薄いと困るため、壁の作りがしっかりした建物や部屋を選ぶようにしています。あとは実際に住んでみて便利だったので、次引っ越す時に無いと嫌だなぁっ思ってるのは収納の数です! 収納が多いと部屋に余計な物を置かなくて良くなりますし、何よりスッキリして気持ちが良いです! これからも出来るだけスッキリした部屋づくりを心掛けて行きたいですね!」
プロフィール
直田姫奈(すぐた・ひな)
4月17日生まれ。主な出演作に、アニメ『その着せ替え人形は恋をする』喜多川海夢役、『BanG Dream!』シリーズ 桐ヶ谷透子役など。
水中雅章(みずなか・まさあき)
1990年1月20日生まれ。主な出演作に、アニメ『東京リベンジャーズ』場地圭介役、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』カザミ役など。
公演情報
朗読劇『鬼の花嫁』
日:2023年11月18日(土)・19日(日)
場:はまぎんホール ヴィアマーレ
料:SS席[最前列確約・特典付]15,000円
S席[特典付]11,000円
A席7,500円(全席指定・税込)
HP:https://onihana-reading.reatale.jp/
問:朗読劇「鬼の花嫁」イベントサポート
mail:support@reatale.jp