青池保子原作 漫画『エロイカより愛をこめて』が舞台化決定! 「苦労人の部下同士、振り回されていきたい」

青池保子原作 漫画『エロイカより愛をこめて』が舞台化決定! 「苦労人の部下同士、振り回されていきたい」

 連載開始から47年を過ぎた今もなお熱狂的な支持を集める、漫画『エロイカより愛をこめて』。世界的美術品泥棒の怪盗“エロイカ”ことドリアン・レッド・グローリア伯爵役に中山優貴、“鉄のクラウス”の異名を持つ堅物の軍人クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐役に村田充を据えた、ダブル主演で舞台化される。今回、主人公の最側近という立場から舞台を支えていくことになる、伯爵が頼りにする有能部下・ボーナム役の藤原祐規と、クラウス少佐の女房役・部下A(アー)役の鷲尾修斗に話を聞いた。

鷲尾「2.5次元は少年漫画やアプリゲームが原作の舞台が多いですが、今回は少女漫画なので、また違った雰囲気になるのではないかと。充さんと初めて同じ板の上に立てるというのも凄く嬉しいです」

藤原「少女漫画の中でも『この作品をチョイスしたんだ!』という驚きがありました。中山くんの怪盗ぶりを盛り立てて、オープニングからお客さんの心を掴んでいきたいです」

 本作は東西冷戦中のヨーロッパを舞台に、伯爵と少佐が時に反目し、時に協力しながら互いの目的を果たしていくスパイアクション・コメディだ。2人は強烈な上司と多数の部下に挟まれ任務を遂行していく。

鷲尾「部下Aは物凄く真面目な役どころ。まさに自分にぴったり!……ではないですが(笑)。現場でも中間管理職的なポジションになってきていて、似ているところもあるのかなと思いますね。下の子たちと先輩方の意見を擦り合わせるということもよくあります」

藤原「僕も困っている後輩がいたら、休憩中に『さっきの演技、俺は好きだったよ』と言いにいくことはありますね。あんまり陰湿にならないように、影でこっそりと……。現場は平和が一番です」

鷲尾「そうそう、平和が一番!」

 今回が初共演の2人だが、終始息の合ったやり取りを見せる。

藤原「主役が僕たちを振り回すほど、やりやすくなると思います。舞台上で本当に嫌な気持ちになれればいいですね」

鷲尾「原作での2人は、同じ苦労を分かち合うメール友達。舞台を観た人にも“この先この2人は仲良くなるんだろうな”という雰囲気が伝わったらいいなと思います」

 劇中では歌唱シーンもあり、エンタメとしても見どころ満載。児玉明子が演出を務めるとあって、耽美かつコミカルなエロイカの世界が、舞台上にどう現れるか期待したい。

鷲尾「新しいジャンルを部下一同で支えていきたいです。ぜひ劇場に足をお運びください!」

(取材・文:いつか床子 撮影:平賀正明)

プロフィール

藤原祐規(ふじわら・ゆうき)
1981年4月24日生まれ、三重県出身。2002年から舞台俳優・声優として活動を開始。近年の主な出演作は、舞台『沈丁花』、ミュージカル『face-to-face』、アニメ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』、『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』など。

鷲尾修斗(わしお・しゅうと)
1987年12月27日生まれ、東京都出身。2013年、ミュージカル『忍たま乱太郎』中在家長次役の好演で注目を集める。その後も話題作に多数出演。原作物からオリジナル作品まで、ジャンルの枠を超え幅広い役どころを演じている。

公演情報

ステージ『エロイカより愛をこめて』

日:2023年5月11日(木)~14日(日)
場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
料:【劇場】S席12,000円 A席9,500円(全席指定・税込) 【配信】4,800円(税込) ※Confetti Streaming Theaterにて配信
HP:https://www.lol-w.com/stage_eroica/
問:株式会社Lol mail:info@lol-w.com(平日11:00~18:00)

Advertisement

インタビューカテゴリの最新記事