大人気を博したアクションファンタジーが満を持して再演決定! 「僕たちが演じることで全く新しいものになる」

 GEKIIKEが2018年に上演したアクションファンタジー『漆黒ノ戰花(しっこくのいくさばな)』。初演当時、追加公演含め18公演すべて完売。千穐楽には当日券を求め、多くの人が並んだ。その人気作が、ダブル主演に日向野祥、フクシノブキを迎え再演される。

日向野「再演ではありますが、僕たちが出演するのは初めて。初演で人気を博した作品を引き継ぐことにプレッシャーも緊張もありますが、全力でぶつかりたいです。同じ題材ではあっても僕たちが演じることで、全く新しいものになると思います」

フクシ「今回、僕たちが選ばれたのも何かのご縁だと思います。祥と一緒に初演とはまた違う、僕たちなりのより良い作品を作っていきたいですね」

 2048年、第三次世界大戦に敗戦した日本を舞台にした本作。日向野は人の形をした大量破壊兵器“バイオロイド”を作り出した、御影を演じる。

日向野「未来を描いている作品ですが、今の日本に通じるものを感じています。権力や裏の世界を風刺したようなインパクトのある物語。その中で御影は、自分が作り出したものが兵器として使われるという、想像もできない感情を抱えています。理想と現実の間で葛藤する姿をどう表現するのか、演出家の先生、共演者のみなさんとこれから作り上げていきたいです」

 一方、御影が作り出したバイオロイド・VANを演じるのがフクシだ。

フクシ「大量破壊兵器として、どこまで感情を入れた演技をするのかがポイントだと思います。平気な顔をして人を殺めていくという役を演じるのは、とても難しくもあり、また役者としては楽しみでもあります。今回はアクションシーンも多いので、僕自身もどのようなアクションになるのか楽しみです」

 同い年だという2人は、2022年末に初共演して以来、強い絆を感じている仲。

フクシ「ダブル主演の相手が祥だと知った時は、とても嬉しかったですし、これならもう安心だと心から思いました。共演してから時間はそれほど経っていませんが、絶対の信頼をおいています。しっかりとした芝居をしてくれる方なので、この作品は大丈夫だと思いました」

日向野「僕もとても心強いです。ノブとのお芝居は凄くやりやすいんです。それはきっと呼吸が合っているということだと思います。以前共演した時にも、稽古場で1人で練習している姿を見て、純粋に格好いいと思いましたし、リスペクトするところがたくさんある。今回も一緒に作っていくのが楽しみです」

(取材・文:嶋田真己 撮影:間野真由美)

母の日・父の日とありますが、両親問わず、家族に感謝したいことはありますか?

日向野 祥さん
「まず親には産んでくれてありがとう。と、純粋にこの言葉を伝えたいです。10代の頃は親と喧嘩することが多く、反抗期もあり迷惑をかけたことが多かったので何よりも今こうやって舞台の上やテレビ・映画の世界で演じている姿を見てもらえる事が今の自分にとっての親孝行と思っています。これからも全力で! 感謝を伝えていきたいです!」

フクシノブキさん
「母に感謝したいことは、僕が出てる作品を全部見に来てくれるところです。仕事で忙しかったりするのに予定をずらして来てくれたり、場所が遠いのに来てくれるのは本当に嬉しく思っております。その反面無理はして欲しくないなと感じていますが、その愛情はきちんと伝わっています。僕が出たコンサートや舞台、雑誌、グッズなど全部大切に保管してくれてるのもありがたいですし、普通は捨ててもいいようなものも大切にしてるのを見ると感謝してもしきれません! 仕事が決まれば僕以上に喜んでくれるのも母の愛だなと……。『いつもありがとう』と言う気持ちでいっぱいです! 少しずつでも親孝行が出来ればいいなと思ってます。
 父は無口で感情をあまり出さないし面と向かってあまり感想は言わないタイプなのですが母伝えに聞いたりしてると、かなり熱い人だなと思ってます。なので一見素っ気なく見える部分も愛情の裏返しと思って受け止めてます。女性のお客さんが多い中僕の作品にも来てくれてるのは本当に嬉しくて、多少気まずい部分もあると思うのに感謝してます。あとは小さい頃に沢山自然に触れさせてもらったり学生の頃から仕事を応援してくれてたり、沢山感謝してます! 前の事務所を辞める時、ケンカしました。辞めてどうするんだ、上手くいく訳ないと。父の言うことも分かるのですが少しは信じて欲しいなと言う気持ちと図星な気持ちと複雑でしたが、やり切るしかないと思っていたので自分を信じました。本気で怒ってくれるのも僕を思ってのことだと思うので今となっては感謝してます。ただ不器用なんだなと(笑)。母と同じように親孝行を少しずつでも出来たらいいなと思ってます!」

プロフィール

日向野 祥(ひがの・しょう)
1991年1月19日生まれ、神奈川県出身。舞台を中心に、映画・ドラマなど幅広く活躍。主な出演に、2.5次元ダンスライブ『SQ(スケア)』ステージ、舞台『夜明けのうた』、『COLOR CROW』シリーズ、『殺人の告白』、『新選組始末記』、『トムラウシ』、『信長未満-転生光秀が倒せない-』など。

フクシノブキ(ふくし・のぶき)
1991年2月6日生まれ、東京都出身。16歳で芸能活動を開始。その後、14年間ダンスと歌をステージで披露しつつ、俳優活動も開始。2021年4月に長年所属していた事務所を退所して、名前を「フクシノブキ」に改名。現在は俳優として舞台を中心に幅広く活動中。主な出演に、舞台『弱虫ペダル』シリーズ 箱根学園 東堂尽八役、舞台『サザエさん』伊佐坂甚六役など。また『青山オペレッタ』シリーズでは、正留宗一郎役で声優と同タイトル舞台にも出演。

公演情報

GEKIIKE公演第12回『漆黒ノ戰花−再演−』

日:2023年6月1日(木)~5日(月) ※他、石垣公演あり
場:新宿村LIVE
料:S席[前方]8,500円 A席[前方サイド・後方]7,500円(全席指定・税込)
HP:https://www.gekiike.com/shikkoku2023
問:スタービートエンターテイメント(GEKIIKE制作部) mail:gekiike@starbeat.jp

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