Iwaki Ballet Companyが贈る、2年に1度の贅沢なガラ公演 振付家とダンサーのキャッチボールにより生み出される世界

Iwaki Ballet Companyが贈る、2年に1度の贅沢なガラ公演 振付家とダンサーのキャッチボールにより生み出される世界

 バレエダンサー井脇幸江が芸術監督を務めるIBCが、5月にガラ公演を上演する。

井脇「ガラ公演では、踊りはもちろん人柄も含めてご紹介したいダンサーに声をかけています。私、お客様からキャスティングを褒めていただくことが多くて(笑)。ディレクターとして『この人が演じたら、絶対に合う!』という作品を選んでいます。今回は第1部でコンテンポラリーの新作を2本、第2部ではバレエ作品と、はっきり2つに分けた構成にしました」

中村「第1部は、遠藤康行さんが振り付けされる新作と、私の新作ですね。遠藤さんの作品にはたくさんのダンサーが出演されるそうで、拝見するのがとても楽しみです!」

井脇「遠藤さんにはIBCの団員を含め、ダンサーたちの新しい魅力を引き出していただければと思っています。恩恵さんの作品はデュエットなので、2作でガラリと違った雰囲気を楽しんでいただけるかなという狙いもあります」

 井脇自身が挑戦するのは、中村恩恵の新作だ。2人は2023年1月に、中村振付『鳥の歌』で初めて作品を共に作った。

中村「幸江さんからは、作品を自分のものとして、自分で仕上げていこうというエネルギーを強く感じました。リハの度、いろいろと相談してくださり、熱心な姿勢に感心しました」

井脇「恩恵さんの作品を踊るにあたり、“こうであってほしい”自分のイメージがあるのですが、いざ動くとかけ離れていて(笑)。イメージとしては『中村恩恵になりたい』けれど、なかなか近づけません。でも恩恵さんとのリハは毎回とても楽しく、ずっと稽古していたいくらいです」

 2人が携わる新作について、詳しく話を聞いた。

中村「今回、幸江さんと厚地康雄さんのデュエットで考えるにあたり、昔見た絵画からインスピレーションを得たのですが、画家が誰か、所蔵も分からなくて。幸江さんに『男女2人、顔に白い布がかかったような絵なんだけど』とお話ししたら……」

井脇「画家の友人が、マグリットの絵だと調べてくれました」

中村「そう! そして音楽は、サティの作品を使います。厚地さんは天性のエレガントさを備えた方で、幸江さんとのパートナーシップで何が生まれるか、私も期待しています。2人は愛おしさを抱く関係性。それが恋人としての愛なのか、夫婦なのか、亡き母と息子なのか。さまざまな想像力を掻き立てられるこの絵画のように、さまざまに想いを巡らせつつ観てもらえたら」

(取材・文:木下千寿 撮影:間野真由美)

レトロブームなどと言いますが、再熱して欲しい流行はありますか?

井脇幸江さん
「ブームについて疎いのですが、お風呂が大好きなので“銭湯”が街のあちこちに復活してくれたら嬉しいなと思います。普段は朝晩とお風呂に入ったり、日常的にお風呂屋さんには通っています」

中村恩恵さん
「“手紙”や“葉書”文化でしょうか。便箋や封筒を選び、好きなペンでメッセージを書き、綺麗な切手を貼って投函する。そんな風に相手を思って過ごす時間って素敵だなと思います。昔貰った手紙を手に取ると、一つひとつに書き手の思いが宿っていると感じます。時間を慈しむことは、命を慈しむことなのだと思います」

プロフィール

井脇幸江(いわき・ゆきえ)
元東京バレエ団プリンシパル。Iwaki Ballet Company芸術監督。舞台では圧倒的な表現力と演技力を発揮し、多くの観客を魅了。2012年にIwaki Ballet Company設立後はディレクターとしても類い稀な才を開花させ、意欲的なステージを世に送り出して注目を集める。

中村恩恵(なかむら・めぐみ)
ローザンヌ国際バレエコンクールにてプロフェッショナル賞を受賞後、ヨーロッパへ渡る。モンテカルロ・バレエ団、イリ・キリアン率いるネザーランド・ダンス・シアターで活躍後、現在は日本に活動拠点を移し、振付家、またダンサーとして多彩な作品を発表している。

公演情報

Iwaki Ballet Company Ballet Gala 2023

日:2023年5月21日(日)15:00開演(14:15開場)
場:新宿文化センター 大ホール
料:SS席12,000円 S席11,000円 A席9,000円 
  B席6,000円 ※他、割引チケットあり。詳細は団体HPにて(全席指定・税込)
HP:https://ibc.yukie.net
問:Iwaki Ballet Company tel.03-6274-8477

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