人気の舞台化シリーズ『イケメン戦国THE STAGE』第10弾 節目の公演“帰蝶編”にかける想いとは―― 

人気の舞台化シリーズ『イケメン戦国THE STAGE』第10弾 節目の公演“帰蝶編”にかける想いとは―― 

 サイバードの女性向け恋愛ゲームアプリ『イケメン戦国◆時をかける恋』を原作とした舞台『イケメン戦国THE STAGE』。その第10弾となる“帰蝶編”が4月に開幕する。シリーズ初演から約5年、この
構想はいつからあったのか。

黒谷「3作目の“織田信長編”までは続けると決めてはじまった作品でしたが、お客さまの反響のおかげでここまで続けることができています。今作は1作目から4作目までの演出を務めた宮城陽亮さんが久しぶりに脚本・演出を務めてくれることになり、原点回帰にもなっています」

 歴史上では織田信長の正室・濃姫の名だと言われている“帰蝶”だが、今作における帰蝶は男性。戦乱の世を永遠に続けるために過激な行動をとる謎の人物だ。

秋沢「どこか中性的な、たおやかな雰囲気も意識して演じてきました。これまでの男前な武将たちとの恋愛模様とはまた違った展開が見られるのではないかなと思います」

 織田信長役の小笠原健と毛利元就役の原嶋元久は、帰蝶というキャラクターをどう見ているのか。

小笠原「原作ゲームでも最近になって恋愛ルートが配信されたばかりなので、未知な部分も多いキャラクターですよね。織田信長側にも上杉・武田側にも属さず、自身の信念で行動を起こしている人物なので、どういったかたちで物語を掻き乱すのか楽しみです」

原嶋「恋愛をすることで、帰蝶の“エゴ”をたくさん見られそうで期待をしています。こういうことで胸を打たれるんだ、こういう経緯があると人を好きになるんだ……と、今まで掴めなかった彼の人間性や感情がハッキリと見えてくるのではないかと思います。ある意味羨ましいです。元就にも恋愛ルートが欲しいですね(笑)」

 節目となる公演を前に、キャスト・スタッフともに意気込みは十分だ。

黒谷「“戦ステ”はヒロインがいる恋愛ストーリーの時と、武将だけで描かれるストーリーの時とで、彼らが見せる表情が異なるのも魅力です。帰蝶はこれまでヒロインと絡む場面がほぼなかったので、今作ではいったいどんな表情(かお)を見せるのか、楽しみにしていただけたら幸いです」

秋沢「ここにいる小笠原さん、原嶋さん、そして黒谷さんたちがこのシリーズを1から作り上げ、その積み重ねがあっての今作……これまでの座長たちの背中を思い返して、いい意味でハードルが上がっています。座組に恥じないよう、お客さまの期待に応えられるように全力で頑張ります」

(取材・文:通崎千穂 撮影:友澤綾乃)

レトロブームなどと言いますが、再熱して欲しい流行はありますか?

秋沢健太朗さん
「駄菓子屋ですかね。秋田県出身ですが、田舎の古き良き駄菓子屋ってコミュニケーションの場でもあるんですよ。今は悪いことをする子供がいるとSNSで不特定多数が攻撃をする世の中になってしまいましたが、親以外で、悪いことをしたらちゃんと叱ってくれる店主さんがいるお店っていいですよね。あと値段も安くていい。1,000円が手元にあったら殿様でしたよ……。まさに秋田県の織田信長でした(笑)」

小笠原健さん
「ジェンダーレスなイケメンが増えていますが、僕みたいな厳ついタイプは最近仕事が減ってきているので(笑)。黒谷さんの答えに乗っかるようになってしまいますが、僕のようなタイプの男が生かされる“ロック”な演劇、いいなと思います」

原嶋元久さん
「全く思いつかないです。昔から『流行ってるよ』と言われたら『じゃあやんない』とか、『今それ流行ってるよね』と言われたら『流行る前からやってました』と思ってしまう天邪鬼な人間なもので……。あ、でも学生さんの間で文通とか流行ってくれたら素敵ですね。あとリーゼント」

黒谷通生さん
「昭和の頃の演劇。昔の演劇ってもっと尖っていたというか、つっぱっていたというか、語弊はあるかもしれませんが、もっと“ロック”なものだったので。オーディションをして綺麗な顔のイケメンたちを集める今のスタイルも凄いなと思いつつ、不要不急の男たちがどうやったら飯にありつけるかを考えながら、泥臭くやっている頃の演劇も僕は好きでした」

プロフィール

秋沢健太朗(あきさわ・けんたろう)
秋田県出身。主な出演に、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズ 澤村大地役、ミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズ 食満留三郎役、ミュージカル『新テニスの王子様』シリーズ 種ヶ島修二役、舞台『信長未満 – 転生光秀が倒せない-』伊達政宗役など。

小笠原 健(おがさわら・けん)
愛知県出身。主な出演に、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』シリーズ 烏養繋心役、舞台『下天の華』織田信長役、『ヲタクに恋は難しい』樺倉太郎役など。

原嶋元久(はらしま・もとひさ)
東京都出身。舞台『弱虫ペダル』シリーズ 鏑木一差役、ミュージカル『刀剣乱舞』~葵咲本紀~徳川秀忠役、『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGEシリーズ 獄寺隼人役、舞台『鋼の錬金術師』デニー・ブロッシュ役など。

黒谷通生(くろたに・みちお)
LEGEND STAGE代表。『イケメン戦国THE S TAGE』総合プロデューサー。コンボイハウスにおいて、全国で20万人を動員した『THE CONVOY SHOW』をはじめ、数多くのプロジェクトに参加。LEGEND STAGE設立後も、蒼井翔太主演『スマイルマーメイド』、『春風外伝』、『ダッドシューズ』など、多くの公演をプロデュースしている。

公演情報

イケメン戦国THE STAGE~帰蝶編~

日:2023年4月21日(金)~24日(月) 
場:渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
料:オリジナルグッズ付チケット15,000円 桟敷席オリジナルグッズ付チケット15,000円 一般チケット11,000円 桟敷席一般チケット11,000円(全席指定・税込)
HP:http://legendstage.jp/ikemen-sengoku/
問:レジェンドステージ mail:info@legendstage.co.jp

ⒸCYBIRD/イケメン戦国THE STAGE製作委員会

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