演劇プロデュースユニットAsterism⁂の『NoLimit』。初演で話題を呼び、2017年の再演ではチケットが即完売となった。そんな人気作が、キャストを一新して3度目の上演。主演を務めるのは、瀬戸啓太。
瀬戸「単独主演は久々なので、僕が見てきた先輩たちのような背中を共演者のみなさんに見せられるのかなと不安に感じる気持ちもありました。ただ、自分は０か100しかない人間。今回は100を持って、楽しく、精一杯、みんなで一緒に作品づくりをしていけたらいいなと思います」
そんな瀬戸を脇で支えるのは、これまで共演経験も多い大見拓土だ。
大見「啓太が主演と聞いて、それならぜひとお話を受けました。啓太とは、6年ほど前に啓太が主演を務めた作品でも共演しているのですが、当時は自分のことにいっぱいいっぱいで啓太の力になれなかった。昨年、別の作品で久しぶりに共演して、お互いにより分かり合えたので、今回こそは全力で啓太を支えたいと思っています」
取材時も終始、仲の良さが感じられたふたり。
瀬戸「“1番仲が良い役者は誰か”と聞かれたら拓土と答えるほど、仲が良いんです。昔は、お芝居のことで言い合いをすることもあったけれど、今はがむしゃらに立ち向かっている拓土の姿を見たら僕も必死になれる」
大見「そう言ってもらえるのは嬉しいです。啓太は、説得力がある役者。昨年共演するまでは会っていない時期もありましたが、常に意識している存在で、彼の活躍もずっと見てきました。啓太が僕を見て必死になるように、僕も啓太を見ると身が引き締まります」
最後の1人が目覚めたことで動き出す世界を舞台に、“痛み”を求める7人の運命が交差する本作。小劇場だからこそ伝わる繊細なお芝居で、怒涛のストーリーが展開される。
瀬戸「小劇場なので、よりお客さんと一緒に作品を作っている感覚が味わえると思います。これまでの初演、再演を超える作品にしたいと思っています」
大見「男同士の友情の物語ですが、そこには友情という言葉で収まらない愛が描かれています。僕たち役者自身が考える“愛”が役にも反映される作品だと思うので、それを感じていただけると嬉しいです」
瀬戸「切ない物語ではあるけれども、その中には笑えるシーンもアドリブシーンもあります。きっと僕たちの仲の良さが出る作品になると思うので、キャストたちの仲をもっと深めていきたいと思います」
（取材・文：嶋田真己 撮影：山本一人（平賀スクエア））
瀬戸啓太さん
「タピオカブームですかね！ 最近冷凍のがあってたまに飲むのですが、こんなに美味しいのとは知らず……。流行ってる頃にあまり手を出さなかったので、手を出しておくべきだったと後悔しています（笑）」
大見拓土さん
「アメカジブームが再燃してほしいです。僕が洋服にハマったきっかけが高校生の頃のアメカジファッションブームだったので、またその熱が来てくれたら嬉しいです。ただ、自分にはあまり似合わないと思ってるので、ブームに乗っかるかは別です（笑）その時が来るまでに、アメカジが似合う漢になれるよう精進します」
プロフィール
瀬戸啓太（せと・けいた）
1994年12月16日生まれ、兵庫県出身。2014年、舞台デビュー。数多くの経験を経て、2018年、2.5 次元ダンスライブ『S.Q.S（スケアステージ）』奥井翼役に抜擢。主な出演に、大地真央主演の音楽劇『ふるあめりかに袖はぬらさじ』、ドラマ『信長未満- 転生光秀が倒せない-』、映画『コネクション』、『劇場版 現代怪奇百物語 壱之章』など。春には映画『パラフィリア・サークル』の公開が控えている。
大見拓土（おおみ・たくと）
1994年7月5日生まれ、青森県出身。2015年、俳優デビュー。主な出演に、舞台『刀剣乱舞』シリーズ 篭手切江役、『終末のワルキューレ』～ The STAGE of Ragnarok ～ 、ドラマチックライブステージ『アイドルマスター SideM』、ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』～ KAWAII Evolution ～、ミュージカル『スタミュ』-3rdシーズン- など。
公演情報
Asterism⁂ vol,o7『NoLimit』
日：2023年5月3日（水・祝）～8日（月）
場：シアターグリーン BIG TREE THEATER
料：S席［特典付］8,500円 A席6,500円 B席 5,500円（全席指定・税込）
HP：https://asterism-info.jimdofree.com/
問：スタービートエンターテイメント合同会社 tel.03-6868-4762（平日11:00～20:00）
