Case.142 寒い日の観劇 vs 配信
ハプニング1
寒い季節だ。あまり外に出たくない。観劇はしたいけれど、外に出かけたくない。お目当ての公演があるのだけど、配信もあるみたい! しかも、生で1回観る料金で、配信では2回も観れる! うーん、
やっぱり生がいいけど、なんといっても寒いもんなぁ……。さぁ、どうする?
◇ハプニング2
劇場に足を運んだら、え、めちゃくちゃ面白い。最高だ。直接観に行ってよかった! すでに2023年ベスト劇かもしれない! 気分が高揚して、もう1度、観劇のおかわりしたくなってきた。そうだ、配信もあるんだよな。さて、もう1回は……。さぁ、どうする!?
◆ハプニング3
え、なんか面白い気がするけど、家で観ていると、ぜんぜん集中して観られない。きっとこの舞台は、劇場の空気を体験した方がいい気がする! どうしよう、劇場に観に行こうかな、でも寒いもんな、防寒着もそんなに持ってないしな……。さぁ、どうする!?
診断結果
A 観劇ヒートテックタイプ
いい劇は心に火をつけて、じわじわと体まで、温まってくるんですよね。そうなると、冬の寒さなんてなんのその、です。寒さを我慢して観に行った舞台が面白いだなんて最高ですよね、そしてさらにおかわりするあなたも最高です。帰ったらうがい手洗い忘れずに!
〈ラッキーチョコレート〉明治 ……手堅いです
B 観劇ゆたんぽタイプ
内容をしっかり体験した状態で、家でぬくぬくと配信を観るパターン、ありですね。観劇を“ゆたんぽ”のように家で楽しんでいるのですね。それで観に行った時の役者の表情を思い出したり、音響や照明の迫力を思い出したりね。家だとゴロゴロしながら観られるしなぁ。
〈ラッキーチョコレート〉チロルチョコ ……歯にくっつく
C 観劇ホッカイロタイプ
配信で観て面白かったから、慌てて生で観に行くあなたは、ホッカイロのように後で体を温めるタイプですね。最初は冷え切った手が温まるのには時間がかかるけど、ちゃんと温まったら、こんなに心強い奴はいないです。でも、ずっと触っていると、火傷しちまうぜ!
〈ラッキーチョコレート〉アポロ チョコレート ……イチゴとチョコを口の中で分けろ
D 観劇より防寒着タイプ
観劇は、高いですもんね。だったら1回観たなら、お金の使い道としては、防寒着を買ったほうが実用的かもしれません。確かに、そうではあります。でも防寒着はいつでも買えるけれど、観劇はそのときしかできませんからね、それだけは忘れずに!
〈ラッキーチョコレート〉ジャイアントカプリコ ……ポロポロこぼれる
今月のお言葉
あなたがたの外側は、
こちらにとっての内側でもあるのだ。
―――――大竹伸朗(芸術家)
寒くなってきましたし、演劇界もなかなか冬の状況です。演劇を続けることに、心が折れそうになります。僕らも今年は、色々あって、演劇公演ができるかどうか微妙な状況です。悔しいな。頑張りたいな。大竹さんの名言が、胸に響きます。観劇して、心から温まって、体も温まっていくような、そんな2月になったらいいですね。演劇の冬が過ぎることを祈っています。
プロフィール
松居大悟(ゴジゲン主宰)
NHK おかあさんといっしょ『ファンターネ!』放送中。J-WAVE「JUMP OVER」毎週(水)26時~27時。