クリニクラウンの奮闘を描いた代表作、最強の布陣で再演! 「最も信頼できる役者たち。この2人の存在に惚れました」

クリニクラウンの奮闘を描いた代表作、最強の布陣で再演! 「最も信頼できる役者たち。この2人の存在に惚れました」

 小児病棟を訪問するピエロ「クリニクラウン」として奮闘する元芸人と、彼を取り巻く人々の姿を描いた劇団ナイスコンプレックスの舞台『ゲズントハイト』。キムラ真の作・演出で2011年に初演を迎え、以来再演を重ねてきた同団の代表作のひとつだ。

キムラ「実際にクリニクラウンとして活動している方々の資料を読みあさり、“病気で苦しんでいる子供の側にこんな人がいて、笑顔にさせてくれたら……”という想いでつくった物語でした。初演から11年経った今、作品のテーマが再び時代にマッチした。この2年間笑えなかった人たちにエンタメを届けられれば、と再演を決めました」

 主人公のオーちゃん役には2012年に主演を務めた藤原祐規を、相方の広瀬役には6年前に同役を演じた三上俊を配し、2人とかつてトリオを組んでいた吉井役としてキムラ自身も出演するという。

キムラ「この10年間色々出会ってきた人たちの中で、最も信頼できる役者が彼ら。僕は普段あまり出ないけど、彼らとトリオを組むなら自分しかいないと思って。2人の存在に惚れ、一緒にやりたいと思った。僕のわがままです」

藤原「嬉しいですね。ただこの役は出番も多く、何より物語を立ち上げていく必要がある。全身全霊で向かわないとできなくて、悪戦苦闘した記憶があるので、気が引き締まります」

三上「広瀬はオーちゃんの片腕で冷静に彼を支える役どころ。同じ役でも僕自身6年前とは違うから役も自ずと変わる。今の自分としてオーちゃんの横で生きていこうと思います」

 想いが実り、最強の布陣で再演に臨む。稽古は一体どんな様子になるのだろう。

藤原「キムラさんは何も言わず、まず俺が見たいものを提示しろという。1番最初のお客としてそこにいる。だからある意味凄く厳しいですね」

三上「キムラさんの褒め言葉は“花丸”で、役者の芝居に納得すると『今の花丸です』と言うんです。でも僕はまだ言われたことがなくて(笑)」

藤原「僕も1回も言われてない。たぶん無言のダメ出しなんだと思う。今回は花丸目指して頑張ります(笑)」

キムラ「期待してます(笑)。僕がまず心を動かさないとお客様にも伝わらない。だから毎回真っさらな状態で稽古を見て、純粋に泣き笑いしています。歳を重ねた2人が子供を笑顔にしようとがむしゃらに頑張る姿を見せてほしい。誰より僕自身それを見たいと思っています」

(取材・文:小野寺悦子 撮影:間野真由美)

新年を迎えるにあたり、まっさらな気持ちで書初め! ……をするとしたら、どんな想いを込めて、何と書くか教えてください!

藤原祐規さん
『挑』
「めんどくさがりで、常に挑む気持ちを持つことが大事だなと思っています。来年も、『挑』!! 日々挑むと疲れちゃうから、挑まざるを得ない現場を選ぶ!!的な」

三上俊さん
『初心』
「40歳という節目を迎え、いただく役も少しずつ移り変わってきた今日この頃。求められるものも、若い頃よりは多くなったと感じています。ただ、どんな芝居でも、その作品・その役と出会うタイミングは皆同じなので、これからも今まで演じたことのない役との出会いを、新鮮に楽しんでいきたいと思っています」

キムラ真さん
『シン』
「この2年、“辛”い事もありましたが“信”じて頂き、“芯”を持って“心”を動かす為に“進”んで来ました。“新”たな年に『シン』として、ナイスコンプレックスの代表作を上演して参ります。止まらず演劇に触れさせて頂いた事に感謝をし、進化した“再シン作”の演劇に挑みたいと思います」

プロフィール

藤原祐規(ふじわら・ゆうき)
1981年4月24日生まれ、三重県出身。舞台俳優・声優として幅広く活躍。近年の主な舞台出演作に、オフィス上の空プロデュース キ上の空論『ひびのばら』、あやめ十八番『しだれ咲き サマーストーム』、悪い芝居『ミー・アット・ザ・ズー』、『最遊記歌劇伝-Sunrise-』、『WELL ~井戸の底から見た景色~』、ナイスコンプレックス『12人の怒れる男』、One on One 『back-to-back』、ミュージカル『ヨルの真ん中』など。

三上 俊(みかみ・しゅん)
1981年11月12日生まれ、東京都出身。2004年劇団スタジオライフ入団。『白夜行』、『アドルフに告ぐ』、『死の泉』、『フルーツバスケット』など劇団作品のほか、外部作品にも多数出演。2010年『金色のコルダ ステラ・ミュージカル』でミュージカル初出演。2012年スタジオライフを退団し、舞台を中心に活動中。近年の主な出演作に、舞台『魔法使いの嫁~老いた竜と猫の国~』、ナイスコンプレックス「フリーカル『YAhHoo!!!!』2021」、演劇調異譚『xxxHOLiC』、浪漫活劇譚『艶漢』シリーズなど。

キムラ真(きむら・まこと)
1981年7月17日生まれ、宮城県出身。北海道釧路教育大学の演劇部出身。2007年「ナイスコンプレックス」を旗揚げ。脚本・演出を手がけ役者として出演する他、外部公演の脚本・演出・CM 監督なども務める。その作品群は劇場という空間における創造力と想像力の融合を実現し、演劇性を持ったエンターテインメントを提示している。

公演情報

ナイスコンプレックス N33 ゲズントハイト ~お元気で~

日:2022年2月17日(木)~20日(日)
場:東京芸術劇場 シアターウエスト
料:Nシート[最前列+お土産付]10,000円 S席 お土産付8,800円 お土産なし7,300円
  A席6,000円 B席3,500円(全席指定・税込)
HP:http://naikon.jp
問:ナイスコンプレックス mail:info@naikon.jp

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